皆さま、こんにちは。雨が降ってまたぐっと気温が下がってきましたね。わたしたちは昨年の秋、どんな服を着ていたのでしょう。季節の移り変わりについていけぬまま、街なかのショーウインドーを見てはついお洋服を買いそうになってしまいます。いかん。今年の予算はバイクに全振りしてるんだった。


さて、本日の教習は、普通二輪の卒検の試験官だった竹井教官が担当でした。2回目の検定のあの日、クランクの出口で右手から来る教習生に気づいて急ブレーキをした、あざやかに転倒してそのまま草むらに倒れたまま心くじけて起き上がれず、空を見上げて禅問答した夏の日よ。嗚呼、あの日は気化して消えてなくなりたいほど暑かった。


今日は雨にもかかわらず教官3人に対し教習生10人(うち新人4人)と狭い教習場にバイクが寿司づめ。「yoshi はコースもう知ってるから苦手なとこ繰り返し練習してて」とまず、勝手知ったる慣れた生徒は自主練を押し付けられる(被害妄想だ)。そんな2か月も前にやったことなんて覚えているかよー!と言おうかと思ったけれど、それどころでもなさそうなのでテキトーに走る。ていうか、新人の人が路上にポクポク倒れてるからまー無理してコースに固執せず空いてる課題のあたりを走る。


そして、本日の成績は、スラロームも一本橋もぜんぜん楽勝でできちゃった。コースかるがるグルグル。ヒューヒュー!


あとから現れる竹井教官も一本橋10秒台のスコアを見て表情が変わる。「このままいけば次回みきわめ出るよ。だってできてるから」!!!


おどろきの快進撃。あんなに苦手だったS字もクランクもできちゃっているんだから、まったく妥当なお言葉なのであります。こんなことあるんだー!!?


という夢を見ました。という話をしているわけでは毛頭ございません。マジです。現実です。なんか、コツをつかんだんです。


前回、Vストロームで、ジグサーとまったく同じエンジン、まったく同じシート高(足つき)なのに操作性が違うのは、重さというよりむしろ重心だということに気がついたじゃないですか。


そのあと、素朴に重心の位置はどうやったら分かるのだろう、と考えたんです。で、てっとりばやくは検索しますよね。そこで、2輪の重心(軸)は、ハンドルと後輪の斜めの線にあるってことが分かったんです。おもしろいなあ、考えたことありますか?URL 控えてなくて教えてあげられなくてごめんね。


それで、さっそく通勤に使っている自分のロードバイクのハンドルと、後輪の線を意識しようとして「んなの分かるか!」と一瞬、キレてからふっと思ったんです。そーいえば、アタシこの自転車足ついたっけ?って。


おそるおそる足を伸ばしてみると…つかない?!なんと、自分、日ごろ、足つきのない2輪にフツーに乗っていたのです(!)。


思いかえせば、新車で購入した10年前(!?)、車体が軽いのもあいまって首が簡単に折れて(ハンドル切れすぎ)ガシャガシャ転んでいたなー!自転車でめっちゃ転んで足が打ち身で痛い!と周囲に文句を言っても、なんかフツーにニブい人ふうに流されて、自分もそうかなと思っていたけれど、案外、けっこう難しかったのかもしれない。


今では、そんな日も言われてみればあったかもしれないおぼろげな記憶から敷衍して、軸もなにも、ある程度何回か転んだくらいで自然と感覚はつかめるようになりそうだとしたら、足つきが悪かろうが、重かろうが、重心がどこにあろうが、「倒れても壊れにくいバイク」が自分にふさわしいのではないか、そういう観点から購入候補を探してみてはどうだろう、ということに思い至りました。


これまでとまったく違う検索ワードは、まったく違うランキングを連れてきました。やっぱり同じような疑問を持って、調べる人がいるんですね、結果、オフ車が壊れにくいらしいんです。平均的なシート高は830㍉。その次にアドベンチャー。これが、前回の Vストローム(ちなみにシート高は 800㍉)のようなタイプ。つまり、立ち転けで Vストロームがハンドルガードしか壊れなかったのは、そもそも壊れにくくして壊れなかったということみたいなのです。そうだったのか。


それにしても、転ばないにこしたことはないから、同時に、バランスについても検索する。


"ハンドルを切ると前輪がその方向に傾いていきますが、ここでバイクが起き上がろうとする力を出すので倒れなくなくなります。セルフステア機能といって、バイクはハンドル操作が非常に重要なのです。"


"ところが、バイクの停止中は車体を真っすぐにバランスを取ることに集中してしまい、ハンドルを固定しがちです。これでは、足つきが良くてもハンドルが急に傾けば立ちゴケします。"


そーか、そういえば、いつか教官たちの誰かが「セルフステア」という言葉を使ってた。でも、それがなんなのかは説明がなかったし、わたしもゴツそうなワードは面倒くさいので深追いはしなかったのだけど、そういうことだったのか!!!


そして、検定に向けて自転車で練習した人のブログも発見。そうか、たしかに、自転車は動力が自分の足で、リアブレーキは左手についているという違いはあるけれど、使われている原則は同じ。そーか、これはめっちゃ取りまわしのよい(車両重量9㌔)原動機なし2輪車なんだ!!


あまりにも取りまわしがよすぎて、特性など考えずに乗ってきたが(坂道で12段あるシフトを変えたこともない)、だったら2輪車にはほかにどういう性質があるの?!通勤の道すがら、自転車でのライテク実験が始まります。自転車も、視線の方角に曲がるという性質はあるのだろうか?やってみる。おおー曲がる!!ものすごく自然に、ちゃんと曲がりたい方向にへそが向いているよ!!!スラローム、行きまーす!!!


自転車でスラロームするのもそれなりにエキサイティングなところがあって、タイヤが細いから地面をグリップする力が心細い。ぐうっと倒れるところを、経験的な身体感覚とはおもしろいもので、反射的にペダルを踏んで動力を回復する。2輪は前進しているときもっとも安定する、とも何処かに書いてあった。そうか、バイクに乗ってて失速して倒れそうなとき、曲がろうとしてクラッチぜんぶ切りがちだけど、次はむしろちょっとアクセルを開いてみる?!


徐行も、バイクのようにリアブレーキをかけながらペダルを漕ぐ(アクセルをかける)と信号前で超低速運転が!!できちゃった!!!目からうろことはこのことか、まったくバイクと同じ動きじゃないか!!!


こんな実験を繰り返すうち、なんか、ひょっとしたら練習のために中型のバイクは買わなくてもいけるのではないかという気持ちが芽生えてきました。


それが本日に結実します。朝、大型教習が始まって初めて、足つきをよくするために履いていた登山靴をはいて家を出ませんでした。足つきのないバイクを購入する可能性が浮上してきた今、教習所にいる間にその練習を始めないといけないと思ったからです。いくら壊れにくいバイクを倒しながら練習すると言っても限度はなくなくないですか?教習車をバンバン倒しながら(教習車もよく壊れないものだ)、お尻をキュッと横にずらして停車するあのやり方を身につけたい。バイク選びの幅が無限に広がる。


で、乗車して、たしかに足先ツンではあったのですが、平気なんですよ。気の持ちようとはおそろしい。世界が一変しました。スラロームはより深く倒すことができ、一本橋はアクセルを開きながらリアブレーキを踏んで安定の10秒。普通二輪の卒業のときも3回に1回は倒れていたクランクも、自転車を運転しているつもりで通ったらあれよあれよと通れちゃったのです。竹井教官は目を疑って2回連続でさせましたからね。でも、もう、ビクともしない。掴んでしまった。。。


なんか、大きいNCの車体の中に私の自転車が埋もれている感覚がありました。すっごいデブって大きくなっちゃってるけどホネは同じ。ライオンのフリした猫の子に乗ってるような!(猫には乗れない!)


とはいえ、狐につままれたような感じもなくなくもないので、明日のおためしバイクでもう一度確かめてきます。先週の修理代を考えたら財政的に控えておくべきかとも思ったけれど、攻めてる今は引く場面じゃない。区切りがつくところまで一気呵成に駒を進めてしまいたい。


それにしても、次が第一段階のみきわめとなると、ちょっと計算がくるう。なぜならば、実は、わたしはバイク乗りの越冬のしかたを教習所で経験したいと思っていて、願わくば進路の決まった学生で混むシーズンを越えて来年の5月までいたいからだ。そこまでいれば、教習所に通いはじめてちょうど1年、バイク乗りの春夏秋冬を見たことになる。バイクを買うにも季節的にちょうどよいように思う。


さまざまことを考えて知識とする前に勢いで技術を習得して卒業しまわないよう、形而上のリアブレーキを使って教習の進度を調整しています。たくさんのことを学ばせてくれるこのゴールのある楽しい習いごとを易易と失ってしまわないように、慎重に歩を進めていきたいと思います。