こ〜んに〜ちは〜|´ρ`)ﾉ
愛情不足に陥っている人の特徴として、「４つのコントロールドラマ」というシリーズでお話しています。
- 犠牲者（内向的）
- 傍観者（ 〃 ）
- 尋問者（外向的）
- 脅迫者（ 〃 ）
これまでは「犠牲者」、そして「傍観者」についてお話してきました。それぞれについては以前のブログを読んでいただければと思います。
今回は「尋問者」についてのお話をしたいと思います。
犠牲者、傍観者は、内向的で受け身のコントロールドラマを生きるタイプです。
これに対して、尋問者、脅迫者は外向的で、攻撃的なコントロールドラマを生きてしまいます。
尋問者の人は、相手の欠点や誤りを見つけて指摘したり、非難したりすることで、相手からエネルギーを奪っていきます。そのため、社会的に誰かを指導したり、まとめたりする立場の人、また何かを調べて明らかにしていくような仕事をしている人によく見られます。
このような尋問者は子どもの時に、
- 親から自分の要求に対して関心をもってもらえなかった（子どもに無関心な親）
- 親から褒められたことがない
- 親からバカにされたり、存在を否定される（親が尋問者）
といった体験をしています。そのため毎日不安に満ちていて、親からエネルギーが与えられない、愛情を注いでもらえないという体験をしてきているわけです。
また、親と子の関係においては、子どもは常に受け身的立場にいますので、子どもの頃は、傍観者や犠牲者の立場で生きて行かざるを得ないわけですね。そのような環境の中で育った後、社会に出ていって、自分が社会的に上の立場になったり、また親になった時に、今度は尋問者として生きるようになってしまうというわけなのです。
尋問者の特徴は以下の通り
- 自分のことは棚に上げて相手のことばかり見ている
- 攻撃的な批評家
- 不親切なお節介
- 皮肉屋
- 懐疑的
- 嫌味が多い
- ちくちくと文句を言ってくる
- いつでもダメ出ししてくる（全否定される）
- 常にマウントを取ってくる（相手に劣等感を感じさせる）
- 会話の時に、常に批判から入ってくる
- 問い詰めてくる
- 相手にショックを与えるようなことを言う（怖い冗談を言う）
- 常識を振りかざす
- 自分は正しいと主張する（自分は正しいと思いこんでいる）
- 自分がいるから、周りはうまくできていると思い込んでいる
- ひとりよがり
- 独善的な完璧主義者
このような尋問者に目をつけられてしまった人は、いつでも見張られ、否定されている感じがしてしまいますし、自信がなくなり、毎日ビクビクして過ごすようになってしまいます。
このような理由から、尋問者の周りからはだんだん人が離れていきます。
気がつくと、友人が一人もいないという状態になっているのが尋問者です。しかし本人は「常に自分が正しい」ので、自分に原因があることに気が付きません。離れていく周りに問題があるのだと思っています。
普通に考えればわかると思いますが、こんな嫌味でマウントを取ってくる人とは付き合いたくないのが当然です。
実は尋問者は無意識下ではそのことをよく心得ていて、普段は人付き合いがよく、面白くて良い人を装っているのがほとんどです。そして、相手を十分囲い込んで、逃げられないようにしておいてから、尋問者としての正体を現してきます。
例えば、家庭において子どもに対してそう振る舞ったり、姑が嫁に対してそう振る舞ったり、また職場で自分が課長とか、部長となどといった立場になった時、教師や先生と呼ばれるような指導的な立場になった時などです。
なので、人の上に立つような役割を担っている人は、自分が尋問者になっていないか常に注意しておく必要があります。なぜなら、尋問者は、新たな尋問者や傍観者を生み出していくからなんですね。
この尋問者の周りにいる人たちは、
傍観者 または 犠牲者（被害者）です。
特に尋問者と傍観者はペアになりやすいのですが、時々、尋問者と被害者の組み合わせも存在します。
ですので、もし自分の周りから人が離れていったり、友だち付き合いが長続きしなかったり、影で自分の悪口や悪い噂が囁かれていたりしたら、自分が尋問者かも知れないと考えてみてもよいかも知れません。
尋問者になってしまう人は、基本的には強いリーダーシップと実行力を持っていて、そして頭も良く、優れた策略家です。
しかし、子どもの時に全否定されて育ってきたので、「強烈な劣等感とコンプレックス」を抱えています。
つまり、自分自身こそ、強烈に誰かから認められたいと願っているということであり、そのことに気づく必要があるんですね。
このコンプレックスに気づいて、それを手放すことができると、持ち前の、真に建設的なリーダーシップと実行力が発揮され、多大な社会貢献をしていくことができるようになります。
もし、自分が尋問者かも知れないと思った人は、自分の言動をよく観察してみましょう。
- 嫌味を言っていないか
- マウントを取るようなことをしていないか（自慢話ばかりしていないか）
- 他人の欠点ばかり指摘していないか
- 他人の批判ばかりしていないか
- 何か怖いことを言って相手を驚かそうとしていないか
- 自分は正しいことを言っているのに、なぜ周りは理解してくれないのだと思っていないか
こうしたことを冷静に見ることで、自分の抱えているコンプレックスに気づいていきます。
また、尋問者の人は、人をよく見ていますし、人の細かいところまでよく気がつく人でもあります。抜群の観察力と分析力をも持っているんですね。
ですので、
- 心理カウンセラー
- コンサルタント
- 教師
- 経営者
- 組織の指導的な立場
- リサーチするような職業
に向いています。
自分のコンプレックスに気づいて、それを手放すということを心がけつつ、このような仕事に従事していけば、持てる才能が大いに発揮され、それこそ正当な評価を受け、真の自信が育って行くことでしょう。
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