マキアレイベル オールインワン プロテクトバリアリッチc



バイセル




 ロング・セラーのギネス記録を打ち立てた歴史的なアルバム 『 The Dark Side Of The Moon (狂気) 』 がリリースされた1973年,ピンク・フロイド(Pink Floyd)は ,1月,2月に,それぞれ 2公演づつ,フランスはパリのパレ・デ・スポールで,ローラン・プティ・バレイ団と共同で 『 ピンク・フロイド・バレエ (Pink Floyd Ballet) 』 の為の生演奏で,この年の活動を開始しました.
 その後,オフィシャル・アルバム 『 The Dark Side Of The Moon (狂気) 』 のリリースに合わせて,3月4日ウィスコンシン州マディソンのディーン・カウンティ・メモリアル・コロシアム公演を皮切りに,第一次北米ツアーを開始します.
 実際には 『 The Dark Side Of The Moon (狂気) 』 のリリースは 3月下旬なので,第一次北米ツアー開始時にはリリースされていません.

 この第一次北米ツアーは,3月24日ジョージア州アトランタのミュニシパル・オーディトリアム公演で終了し,約 1ヶ月半の休養を取り,5月18日と19日に英国はロンドンのアールズ・コート 2夜連続公演を行い,その約 1ヶ月後,第二次北米ツアーとして 6月17日ニューヨーク州はサラトガのパーフォーミング・アーツ・センター公演から,6月29日フロリダ州はタンパのタンパ・スタジアム公演を行います.
 その後,約 3ヶ月半の休養をとり,10月12日と13日の欧州 2公演でこの年のピンク・フロイド単独での活動を終了しますので,公演回数的には,少ない方に属するかも知れません.

 本アイテムは,第一次北米ツアーの中盤に当たる,3月11日カナダはケベック州トロントのメープル・リーフ・ガーデンズ公演のオーディエンス録音を収録し Sigmaレーベルからリリースされた 『 Yeeshkul! (Sigma 322) 』 です.

 この公演日の既発アイテムとして,同 Sigmaレーベルより 2012年6月にリリースされた 『 Yeeshkul (Sigma 80) 』 が存在しています.今回のアイテムもテーパーは同じなのですが,収録している音源が,既発アイテムに収録されているコピーの流れ(枝葉)とは異なる スティーブン・カー(Steven Carr)氏のコレクションの 2nd Gen を使用し,マスタリングでは定評のある GRAF ZEPPELINレーベルが仕上げたものです.

 元々のマスターテープの "Echoes" 冒頭部の欠落と,若干曲間のカットがあるところは,既発 『 Yeeshkul (Sigma 80) 』 と一緒ですが,既発と比較して,アッパー感と言うか鮮度は良い感じです.
 それにしてもテーパーと,その周辺のオーディエンス・ノイズは....(笑)

 メーカー情報では
 『某有名サイトの由来ともなった1973年の伝説録音『YEESHKUL!』。新たに判明したベスト・マスターを「GRAF ZEPPELIN」が仕上げた最高峰更新盤が誕生。永久保存プレス2CDで登場です。
 FLOYDの音源マニアにはお馴染みの「Yeeshkul」ですが、そもそも由来はある名録音に残されていた録音者の言葉。『狂気』ショウに感動したのか(あるいはぶっ飛んでいたのか)感極まった声「Yeeshkul」が録音されており、それが語り草となったのです。そして、そんな伝説オーディエンス録音が生まれたのが「1973年3月11日トロント公演」であり、本作こそがその最高峰盤なのです。

 その気になるクオリティの前に、まずはショウのポジション。世紀の大名盤『狂気』が世界を席巻していた当時の活動概要から俯瞰してみましょう。

 ・1月13日ー2月4日:パリ(4公演)
 《3月1日『狂気』発売》
 ・3月4日ー24日:北米#1(16公演)←★ココ★
 ・5月18日+19日:ロンドン#1(2公演)←※EARLS COURT 1973他
 ・6月16日ー29日:北米#2(12公演)←※TAMPA 1973他
 ・10月12日+13日:欧州(2公演)←※VIENNA 1973
 ・11月4日:ロンドン#2(1日2公演)←※AT THE RAINBOW 1973他

 これが1973年のPINK FLOYD。

 本作のトロント公演は『狂気』リリース直後だった「北米#1」の一幕でした。この「北米#1」は名録音の多産期としても知られ、当店でも可能な限りの名作でアーカイヴしてきました。

 良い機会でもありますので、ここでさらに日程をフォーカスしてみましょう。

 ●「北米#1」の詳細
 ・3月4日+5日(2公演)
 *3月6日『ST. LOUIS 1973: 1ST GEN SCOTCH REEL』
 ・3月7日:シカゴ公演
 *3月8日『CINCINNATI 1973 1ST GEN』
 ・3月10日:ケント公演
 *3月11日:トロント公演 ←★本作★
 ・3月12日:ケベック公演
 *3月14日『DEFINITIVE BOSTON 1973』
 ・3月15日:フィラデルフィア公演
 *3月17日『RADIO CITY MUSIC HALL 1973』
 *3月18日『WATERBURY 1973: 3 SOURCE MATRIX』
 ・3月19日ー24日(4公演)

【伝説録音の知られざる最高峰マスター】
 「北米#1」はアルバム発売直後とあって演奏も新鮮で熱気が素晴らしく、セット前半が入れ替わるのが醍醐味のひとつ。この時期だからこそのレア曲「雲の影」「エン・ユーアー・イン」が楽しめますし、特にトロント公演は「エコーズ」がオープニングを務めているのもポイント。この大曲で開演するのは「3月8日/10日/11日」の3回だけであり、本作はその貴重な音の証拠でもあるのです。

 そんなショウは何よりも伝説録音が残された事で有名であり、本作はその最高峰を更新する新名盤なのです。そのポイントはマスターと仕上げの両面に及ぶ。
 まずマスターですが、本作のソースは「Steven Carr」なる人物のコレクションから発掘された2ndジェネ・マスターです。ここで熱心なコレクター諸兄なら「あれ? ベストは1stジェネDATじゃなかったっけ?」と思われるかも知れません。実際、当店の既発も1stジェネDATだったのですが、その後の音源マニアの検証によって別枝葉の2ndジェネの方が高音質と判明したのです。
 実際、そのサウンドは過去最高。ヒスノイズは従来の「1stジェネDAT」と同等ではありますが、肝心の演奏音がディテール・アップ。グッと抜けが良く、細部まで明るく鮮やかに描かれている。「1stジェネ」「2ndジェネ」という数値は参考にはなるものの、絶対の指標ではないと痛感する(また、ややこしいことに2ndジェネにも種類があります。有名なNeonknightコレクションの2ndジェネは音が今イチで、本作はそれとは異なるSteven Carrコレクションです)。もはやコレクター界の伝説である「Yeeshkul」やゲップですら、かつてない鮮やかサウンドで描かれているのです。

【ベスト・マスターの可能性を引き出した細密マスタリング】
 そんな最高峰マスターですが、実は誤解されてきたのは世代数だけが原因ではありません。実のところ、この「Steven Carrの2ndジェネ」はところどころ音ヨレが発生。音自体は良くても、ヨレのせいで格落ちと思われた側面もあったのです。そこで登場するのが「GRAF ZEPPELIN」マスタリング。
 2ndジェネのヨレはデジタルで修復できるタイプのものであり、本作では「GRAF ZEPPELIN」による執念めいた精度で補正。冒頭の「エコーズ」や「太陽讃歌」「虚空のスキャット」などネット原音ではヨレが気になった箇所も綺麗に整っているのです。
 世代数やわずかなヨレのせいで見過ごされてきた「Steven Carrの2ndジェネ」。その真価を見抜き、可能性を最大限に引き出した最高峰更新盤です。『狂気』リリース直後でやる気に燃えていたフルショウを極上体験できる伝説の名録音。どうぞ、永久保存プレス2CDで存分にご体験ください。

★「1973年3月11日トロント公演」の伝説オーディエンス録音。従来ベストと言われていた1stジェネDATよりも高音質な「Steven Carrの2ndジェネ・マスター」をGRAF ZEPPELINが仕上げた最高峰更新盤です。従来よりもディテールアップしたサウンドは鮮烈で、グッと抜けが良く、細部まで明るく鮮やか。原音ではヨレていたパートもGRAF ZEPPELINの細密マスタリングで補正された新名盤です。

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REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN
(リマスターメモ)

★前回盤では1st Genとされるマスターでしたが、今回盤では同音源ながら枝葉違いの2nd Genとされる現行ベストのマスターをリマスター収録。
★前回盤に比べ、ジェネ落ち感はないばかりか、むしろ鮮度、音の粒立ちに優れ、無理矢理なEQ処理感もなく、なおかつ明るめに感じられるトーンがポイント。
★ヒスの量についても前回盤1st Genと同様か、場合によってはキメの細かい質感であり今回盤の方が耳当たりが良くも感じられる。
また1st Genについては、現状トレーダー間に流通するものでは曲間のゲップを削除するなどの編集処理がなされており(1st Gen使用の前回盤では入っていました)、その点今回の2nd Genでは、ゲップもありのまま収録と、間違いなく長さ的にも漏れなく過去最長収録!
★所々で散見された音ヨレを完全に補正。
★前回盤ではGreat Gig 0:45付近などのようなテープのピッチダウンやECHOES冒頭などのピッチ低などがありましたが、その点今回盤は全く問題なし。終始音ヨレとは無縁の違和感のない演奏が堪能できます。
----------------------------------------』

Yeeshkul! (Sigma 322)
 
 Live At Maple Leaf Gardens, Toronto, ON, Canada
 11th March 1973
 [UPGRADE]

  Disc 1
   01. Echoes
   02. Obscured By Clouds
   03. When You're In
   04. Set The Controls For The Heart Of The Sun
   05. Careful With That Axe, Eugene
   TOTAL TIME (64:38)

  Disc 2
   01. Speak To Me
   02. Breathe
   03. On The Run
   04. Time
   05. Breathe (Reprise)
   06. The Great Gig In The Sky
   07. Money
   08. Us And Them
   09. Any Colour You Like
   10. Brain Damage
   11. Eclipse
   12. Soundcheck
   13. One Of These Days
   TOTAL TIME (60:02)

  Obscured By Clouds
 
  Any Colour You Like
 
  One Of These Days
 

[参考]
 1973 Tour Dates
 January
  13 Roland Petit Ballet,Palais des Sports de la Porte de Versailles,Paris,FRANCE
      ⇒ [Two Shows]
  14 Roland Petit Ballet,Palais des Sports de la Porte de Versailles,Paris,FRANCE
      ⇒ [Two Shows]

 February
  03 Roland Petit Ballet,Palais des Sports de la Porte de Versailles, Paris,FRANCE
      ⇒ [Two Shows]
  04 Roland Petit Ballet,Palais des Sports de la Porte de Versailles, Paris, FRANCE
      ⇒ [Two Shows]

 March
  04 Dane County Memorial Coliseum,Madison,WI,USA
  05 Cobo Arena, Detroit,MI,USA
  06 Kiel Opera House,St. Louis,MS,USA
  07 International Amphitheater,Chicago,IL,USA
  08 University of Cincinnati Fieldhouse,Cincinnati,OH,USA
  10 Memorial Gymnasium,Kent State University, Kent,OH,USA
  11 Maple Leaf Gardens,Toronto,ON,CANADA
  12 Forum de Montréal,Montréal,QC,CANADA
  14 Music Hall,Boston,MA,USA
  15 Spectrum Theater,Philadelphia,PA,USA
  17 Radio City Music Hall,New York City,NY,USA
  18 Palace Theater,Waterbury,CT,USA
  19 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
  21 Charlotte Park Center,Charlotte,NC,USA
      ⇒ [Rescheduled To 23 March]
  22 Hampton Coliseum,Hampton,VI,USA
  23 Littlejohn Coliseum,Clemson Agricultural College,Clemson,SC,USA
      ⇒ [Cancelled]
  23 Charlotte Park Center,Charlotte,NC,USA
  24 Municipal Auditorium,Atlanta,GA,USA
  25 Bayfront Center,St Petersburg,FL,USA
      ⇒ [Cancelled]

 May
  18 Earls Court Exhibition Hall,Earls Court,London,UK
  19 Earls Court Exhibition Hall,Earls Court,London,UK

 June
  16 Roosevelt Stadium,Jersey City,NJ,USA
      ⇒ [Rescheduled To 18 June]
  17 Performing Arts Center,Saratoga,NY,USA
  18 Roosevelt Stadium,Jersey City,NJ,USA
  19 Civic Center Arena,Pittsburgh,PA,USA
  20 Merriweather Post Pavilion,Columbia,MD,USA
  21 Merriweather Post Pavilion,Columbia,MD,USA
  22 Buffalo Memorial Auditorium,Buffalo,NY,USA
  23 Olympia Stadium,Detroit,MI,USA
  24 Blossom Music Center,Cuyahoga Falls,OH,USA
  25 Convention Center,Louisville,KY,USA
  26 Lake Spivey Park,Jonesboro,GA,USA
  27 Jacksonville Coliseum,Jacksonville,FL,USA
  28 Pirates Cove,Pirates World Amusement Park,Dania,Hollywood,FL,USA
      ⇒ [Rescheduled To The Sportatorium]
  28 Miami Baseball Stadium,Miami,FL,USA
      ⇒ [Rescheduled To The Sportatorium]
  28 The Sportatorium,Hollywood,FL,USA
  29 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA

 September
  23 3rd British Rock Meeting,Sandrennbahn Altrip,Frankfurt,GERMANY
      ⇒ [Cancelled]
 
 October
  12 Munchener Olympiahalle,Olympia Park,Munich,GERMANY
  13 Stadthalle,Vienna,AUSTRIA

 November
  04 A Benefit For Robert Wyatt,Rainbow Theatre,Finsbury Park, London, England
      ⇒ [Two Shows] 







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Yeeshkul (Sigma 80)
 Pink Floyd Yeeshkul (sigma 80)
Boston 1973 (Sigma 73)
 
Maryland 1973 (Sigma 57)
 
Dark Age (Siréne-236)
 


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