MAU SAC







 デヴィッド・ボウイ(David Bowie)や ロキシー・ミュージック(Roxy Music),モット・ザ・フープル(Mott The Hoople)らと共に,グラムロック(Glam Rock)・ムーブメント(Movement)を引き起こした T・レックス(T. Rex)

 ギターとヴォーカルの マーク・ボラン(Marc Bolan)と,パーカッションの スティーヴ・トゥック(Steve Took)により,1967年に ティラノザウルス・レックス(Tyrannosaurus Rex)の名前で結成され,その後,バンド名を短縮.

 1969年にオリジナル・メンバーで,パーカッションの スティーヴ・トゥック(Steve Took)が脱退するも,代わりに ミッキー・フィン(Mickey Finn)が加入,1970年になるとベースに スティーヴ・カーリー(Steve Currie),ドラムに ビル・レジェンド(Bill Legend)が加入し,4人体制で活動.
 1973年にはギターの ジャック・グリーン(Jack Green)も加わり,5人体制となっています.

 本アイテムは,1973年3月にリリースされた 『 Tanx (タンクス) 』 のプロモーションを兼ねたツアーの一環で,1972年11月の初来日に次いで,1年振り 2度目の来日を行った際の再来日初日公演に当たる1973年10月25日東京は日本武道館公演のオーディエンス録音を収録し 2010年秋位にリリースされた 『 Budokan 1973 (No Label) 』 で,今回 「 再入荷 」 との告知があったもの.

 先日,1973年秋の豪州ツアーから,新発掘された 1973年11月6日オーストラリアはアデレードのアポロ・エンターテイメント・センター(通称:アポロ・スタジアム)公演のオーディエンス録音を収録し,Wardourレーベルからリリースされた 『 Adelaide 1973 (Wardour-606) 』 は,記憶に新しいところですが,その少し前のライヴとなります.

 音像は若干遠目ですが,相応に各パートの出音のバランスも良い,高音質なオーディエンス録音と言えますし,オーディエンス・ノイズが少なめなのが良いです.

 なお,以下のメーカー情報は,2010年当時のものです.

 メーカー情報では
 『1973年2回目の日本ツアーより、ツアー初日にして73年唯一の東京公演である10月25日の武道館ライブを初登場の極上レベルの高音質オーディエンス録音で収録。
 完全未発表の録音者のマスター・カセット・テープを使用。アリーナのPAスピーカーの近くで録音したとのことで、非常にダイレクトなサウンドで収録されており、マーク・ボランのボーカル・ギター、ミッキー・フィンのパーカッションをはじめ、ベースラインも含めたバンド・アンサンブルの細部まで、安定感抜群の音像でしっかり聴くことができます。
 鮮度抜群の高音質は実に素晴らしく、音の経年劣化も感じられません。前年ツアーのコーラスは参加せず、代わりにサイド・ギターのジャック・グリーンが参加。マークが来日直後の記者会見で語っている通り、「日本のファンには馴染みの深い曲を演奏したい。聴き慣れた曲が聴けるコンサートのほうがより楽しんでもらえると思う。」と言う言葉通り、新作「Tanx」からは一切演奏されませんでした。コンサートは20th Century Boyで劇的にスタート。曲間のMCは殆どなしで、この2回目のツアーではChariot Choogle、Telegram Samそれぞれ8分、Buick Mackane11分、Jeepster10分、Get It Onは16分と長めに演奏してるのも特徴です。軽めでストレートなロンドンのグラムロックのイメージとは一線を画する、パワフルで力強い、独特のアンサンブルで押しまくるバンドをバックに、延々とギターソロを繰り広げるマークの演奏は聴き手に強烈なインパクトを与えます。
 音像も終始安定しており、バンドの放つ他に類を見ないようなオリジナリティ溢れる演奏ぶりに、最初から最後まで非常に新鮮に聴き入ることができます。記録で伝えられるように女性ファンのアイドル・コンサートのような嬌声や(事前に練習してきたと思われる)掛け声と、それには不似合いと思える強烈なロック・グルーブの奇妙なコントラストが非常に興味深いドキュメントになっています。エンタティメントに徹したロックショウとはまた違った独特の印象のライブであり(実際、メディア受けも悪かったようです)、それについていけない押し黙った観客の反応に流石にマークも感情的になったらしく、Get It Onの前に観客への非難ととれる2分間のMCを行います。

 「君たちのその冷淡な反応はなんなんだ?前回のツアーと全然違う。僕は非常にがっかりしたよ。これはロックコンサートだし、もっと騒いだり楽しんでくれないなら、ここに来る必要はないだろ?」(途中、"日本語で言って~"という女の子の声が聞こえる)「他の誰でも無い、君達一人一人に会うために僕らは遠い所からやってきたんだ。心の底から思うよ。僕らは友達なんだ。日本語で友達ってなんて言うの?「コモナティ?コウォナティ?Friends! Get Down!!」とシャウトして轟音と共にスタートする16分に及ぶGet It Onは感動的です。
 同曲終演後、日本人司会者から「というわけでT.REX日本での2回目のコンサート・・・日本での2回目の来日で今日は東京一回のコンサートでしたけれども、素晴らしい迫力でT.REXのコンサートは終わりました。この後、T.REXは名古屋、大阪、そして広島、福岡と・・・」というアナウンスも収録されています。

 ラストにはメインテープ未収の8分近いミドルテンポのジャム風の演奏が聴けるのTokyo Bluesが別テープより収録されています。このテイクのみ音質はやや落ちますが、それでも十分に聴ける音質です(このテイクも完全初登場テイクです)。勿論、同日の既発盤「T.K.Y. Blues」とも別マスター。カットポイントに関しては、テープチェンジの欠落はBuick Mackaneの10:42でありますが、直ぐにテープを反転させており、欠損は僅かです。またJeepsterのエンディング未収(9:48まで収録)という欠点もありますが、当時の武道館公演のオーディエンス録音としては音質は上々であり、音像も十分に安定しており、素晴らしい歴史的ライブドキュメントに仕上がっています。収録時間72分。限定プレスCDにてリリース決定です。

 ★beatleg誌 vol.125(2010年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 1973年10月に行われたアルバム「TANX」のプロモーションに伴う2回目の来日公演から、25日武道館でのステージを収録したプレスCD。この日のステージは既発の「T.K.Y.BLUES」(H-BOMB MUSIC)があるが、オーディエンス録音ながら音質は既発に比べ向上しており、良好な音質でステージを楽しむことができる。
 セット・リストは「TANX」のプロモーショナルに伴うものながら、マーク・ボランの意向により、一曲も取り上げられていない。ステージは、マーク・ボランのMCから、前年の日本公演で来日した際に録音された「20th Century Boy」でスタート。前年の日本公演では大成功であったものの、あまりのプレイのお粗末さに一部のメディアでは酷評されたT-REXではあるが、この日のステージはテクニックこそ感じられないが、迫力で押しまくるようなステージが繰り広げられる。どの曲もロングヴァージョンでプレイされているが、「Telepgram Sam」ではマークが曲の構成を見失うシーンを聴くことができる。
 アルバム「SLIDER」からの「Buick Mackane」では、あまりにコアなプレイに観客も手拍子しているが、明らかに戸惑っている様子がエンディングで伝わってくるようで、曲後、間髪を入れずに「Jeepster」のイントロが刻まれると、反射的に手拍子はするが、盛り上がっているのとは違うのがマークも感じたようで、曲後のMCで観客の反応の悪さに苛立ちを隠せないような言葉を並べてから、最後は思い直したのか、「友達!」と叫んで「Get It On」をスタートする。
 最後のエナジーを振り絞るように16分にも及ぶロングヴァージョンでプレイ。ラストには今回のマスターに未収だった「Tokyo Blues」を別のマスターテープより収録しており、その部分は音質が落ちるが十分に聴ける。人気が下降線を辿り始めたと言われる時期ながら、グラムロックというカテゴリーからの脱皮を図ろうともがき苦しむような断末魔の叫びにも似たヴォーカルとギタープレイを聴かせるマーク・ボランの姿をリアルに記録したファン必聴のアイテムだ。
 なお、初回納品分には、1972年の初来日時に収録され「TANX」のプロモーション用に製作され、抽選で1000名にプレゼントされたインタブーディスクを復刻したCDRがボーナスディスクで付属する。これだけでも非常に価値があるものなので、ファンは是非、入手して欲しい。』

Budokan 1973 (No Label)
 
 Live At Budokan, Tokyo, Japan
 25th October 1973
 [From Original Masters]

   01. Opening
   02. 20th Century Boy
   03. Chariot Choogle
   04. Telegram Sam
   05. Buick Mackane
   06. Jeepster
   07. MC
   08. Get It On
   09. Tokyo Blues

 Marc Bolan : Guitar, Vocal
 Jack Green : Guitar
 Mickey Finn : Percussion, Vocal
 Steve Currie : Bass
 Bill Legend : Drums

  20th Century Boy
 
  Telegram Sam
 
  Get It On
 

 本アイテムには,1973年3月に リリースされた 『 Tanx (タンクス) 』 を記念して作成された 『 Tレックス・インタビュー・レコード 』 をデジタル・トランスファーした 『 Interview Session With Marc Bolan (Bonus CDR) 』が付属しています.
 因みに,当時,アナログ盤発売時のレコード・ジャケットの帯に記された応募券(。(応募締切:1975年6月30日)を送付した方の中から抽選で 1,000名にプレゼントされたとされる貴重なレコードのようで,四つ折りの対訳・写真付きインサートも含め CDサイズに復刻されています.

 本ボーナス・アイテムは,初回納品分のみに,付属しているような記載もあったのですが,未だ初回納品分を売り切っていない感じなのでしょうか.

 メーカー情報では 
 『1972年初来日より、ツアー終了後の12月5日、東京で収録された14分33秒のインタビューテイクをシングルレコードの両面に収録(A面7分30秒、B面7分)。
 マークがホテルの一室で、仮面ライダーと怪獣のオモチャを手にしながら、「イギリスでもこんなのあったら絶対にはやると思うよ」と言いながらスタートしたとされるインタビュー。映画「Born To Boogie」の質問、ニューアルバムについて、使用しているギターの質問、好きなヴォーカリスト、黒人と白人の音楽、ブルース、ソウル・ミュージックについて、影響を受けた人や好きなギタリストについて、ティラノザウルス・レックスとT.レックスの違い、ミック・ジャガーの発言やジョン・レノンの平和運動についてどう思うかなどの多彩で非常に聴き応え(読み応え)のある内容になっています。

 スクラッチノイズも丁寧に除去してあります。
 他にも質問者の「Metal Guruとは何を意味しているのか?」にマークがイメージを一生懸命伝えようとしたり、好きなギタリストの質問に「ジミー・ペイジは好きだけど、最近のジェフ・ベックは好きじゃない。」と言ったり、そうかと思えば、質問者の「好きなボーカリストは?」の質問に、たまたまテレビから流れた「石焼きイモ~」の声に「彼だよ(笑)」と冗談を言ったりと、実に面白いインタビューを非常にリアルでクリアーなサウンドで聴くことができます。海外のコレクター間でも話題となること必至のファン必携のアイテムです。』

Interview Session With Marc Bolan (Bonus CDR)
 
 Interview with Marc Bolan in Tokyo, Japan
 05th December 1972

   01. The Interview Session With Marc Bolan (Part 1)
   02. The Interview Session With Marc Bolan (Part 2)

  The Interview Session With Marc Bolan (Part 2)
 

[参考]
 1973
 [Japan Tour]
 October
  25 Nippon Budokan, Tokyo, Japan
  27 Nagoya Shiritsu Daigaku, Taiikukan, Nagoya, Japan
  28 Osaka Kousei Nenkin Kaikan, Osaka, Japan
  29 Hiroshima Yuubin Chokin Hall, Hiroshima, Japan
  31 Shin-Nittetsu, Ootani Taiikukan, Kita-Kyuushuu, Japan

 [Australia Tour]
 November
  03 Hordern Pavilion, Sydney, Australia
  04 Hordern Pavilion, Sydney, Australia
  06 Apollo Entertainment Centre, Adelaide, Australia
  07 Festival Hall, Melbourne, Australia
  10 Brisbane Festival Hall, Brisbane, Australia







[関連記事]
Adelaide 1973 (Wardour-606)
 


#2024-04-26 #再入荷

MAMEIL NAMA CHOCOLATE MACARON



【シーボディ】ミネラルバスパウダー