1月28日(土)は,野毛の外れの老舗 Jazz Spot Dolphy にて行われた『 Grace Mahya Quartet 』 へ.

 

 今回のメンバーは,リーダーで,ピアノ&ヴォーカルの グレース・マーヤGrace Mahya)さん,ギターの マサ小浜(Masa Kohama)さん,ベースの 金子賢輔(Kensuke Kaneko:KenKen)さん,ドラムの ジーン・ジャクソン(Gene Jackson)さんによるカルテット編成.
 メンバーを見れば判ると思いますが,スーパー・グループであり,告知された時から非常に楽しみにしていたライヴ.

 開場予定:18時30分,開演予定:19時30分.

 年末のライヴの際は,開演時間ギリギリに到着した関係で,混雑もあって席に座るのも一苦労だったこともあり,今回は開演30分前の 19時00分位に到着目途で行動.

 途中で,桜木町ぴおシティ地下2階に,昨年11月末に開店した 手羽唐酒場 ビクトリー にて時間調整(笑)

 
 ジャン酎,オニオンスライス,超ひとくち餃子,サーモンの刺身

 18時50分過ぎ位に会計をして,会場となる Jazz Spot Dolphyへ向かいます.
 
 会場到着.
 別件の予約をする為に,2日前に連絡した時,かなりの人数が予約していることは聴いていましたが,Sold Out となっていました.

 

 2Fに上がり,重厚なドアを開けて,会場内へ.

 

 年末のライヴ同様に,補助椅子まで出る盛況状態.
 受付をして案内された席へ.

 
 
 ドリンクとフードを注文.
 流石に,相応にアルコールが入っているので,コーヒーとピザを.
 
 
 珈琲とピザ

 Jazz Spot Dolphy の場合,他のライヴ・スポットのように,最低 2オーダーの規定は無いと思うので,最低,コーヒー 1杯で,2 Set 観・聴きできる(実際に当日も何名かいました)のですが,そんなことをしていたら,Jazz Spot Dolphy も潰れてしまうと思うので,私的には,他のライヴ・スポットも含め,お店にお金を落とすようにしています.
 基本,ミュージック・チャージ(Music Charge)は 演者側 (#) で,飲食が店側ですので....

 (#) : お店によっては,お店と演者で,一定の割合で按分している場合もあります.
 
 
 配信もある関係から,粗,定刻に演者がステージ上に登場.
 開口一番 「 明けましておめでとうございまーす
 既に年が明けて,1カ月経過しようとしていましたが,地元,横浜でのライヴは,この日が初めて.

 
 
 1st Set は,定番で 2nd アルバム 『 Last Live at DUG (ラスト・ライヴ・アット・ダグ) 』 に収録されている シャーデー・アデュ(Sade Adu)の "Kiss Of Life" からスタート.
 最近,オリジナル・ソングを多く演奏するので,今までライヴでは定番となっていた "Kiss Of Life" を演奏する機会が減ったのですが,私的にも好きな曲で,「 グレース・マーヤさんと言えば,この曲でしょ. 」 的に思っているので,この日は,演奏されたのは良かったです.そう言えば,ほんの少しアップ・テンポで演奏されていましたね.

 

 2曲目は,3rd アルバム 『 Just The Two Of Us (ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス) 』 収録で,ジョー・サンプル(Joe Sample)/ウィル・ジェニングス(Will Jennings)作の "Soul Shadows".
 金子賢輔さんのベース・プレイが何気に格好良かったです.

 

 ここでオリジナル・ソングで,"Lightning"("稲妻")が演奏されましたが,メンバーがメンバーだけに,何時もよりロック調な感じでしたし,中間部では,何故か マサ小浜さんが,ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の "Puple Haze" のリフを弾いていました.

 

 続けて,昨年11月8日の約400年振りの皆既月食・天王星食の天体ショウ以来,割とセット・リストに加えられる,ヴァン・モリソン(Van Morrison)作の "Moondance.
 このメンバーだと,かなり格好良いですね.

 

 そして,金子賢輔さんが,ヴォーカルをとります.
 MCでは,お母さんの 金子マリさんの事にも少し触れていましたが 「 Dolphy にも呼んでやってください 」 とも.
 曲は,間もなく,7回忌を迎える ムッシュかまやつさんの "ゴロワーズを吸ったことがあるかい".
 歌詞の一部を少しだけ変更して歌っていましたが,途中で "バン・バン・バン" のリフも飛び出しました.

 

 1st Set 最後は,グレース・マーヤさんが歌に専念して,エディ・クーリー(Eddie Cooley)/オーティス・ブラックウェル(Otis Blackwell)作 の "Fever".
 
 
 席が前過ぎ(笑)

 これが凄かった!
 途中では,各パートのソロ回しがあったのですが,金子賢輔さんのスラップ奏法炸裂で完全なファンク調.
 途中のギターとベースの掛け合も興味深く,最後は,ディープ・パープル(Deep Purple)の "Smoke On The Water" のリフが飛び出し,その延長線上でエンディング.
 
 
 

 何でもありですね(笑)
 そして暫しのブレイクへ.

 
 フィッシュ&チップス


 21時00分少し前からの 2nd Set は,マーク・ボラン(Marc Bolan)作で,T・レックス(T.Rex)の "Bang A Gong (Get It On)" からスタート.
 この曲も,ロックなメンバー編成の場合(ex. 日吉WonderWall Yokohama での Jazz Rock Night 他)に,セット・リストに加えられる曲.

 
 広角は歪みますね(苦笑)

 2曲目は,自身のオリジナル・ソングで,昨年11月の Jazz Spot Dolphy での,ドラムの 藤井学さんとのデュオ初演だった "Goddamn Loop"(日本語タイトルにするならば "負の連鎖"?)

 

 ここで,金子賢輔さんのオリジナル曲で,"Galaxy Module".
 私的に初めて聴いた曲ですが,歌詞も曲も最高でした.

 

 今度は,グレース・マーヤさんのオリジナルで,"Hold On" 同様に,お客さんや周りの友人に人気の高い "Answer".
 "Answer" 演奏終了後,次の曲を グレース・マーヤさんが決めている時,マサ小浜さんが,ギターで 喜納昌吉さん作の "ハイサイおじさん" のフレーズを弾いていました.
 何故に "ハイサイおじさん" なのかは不明です(笑)

 

 「 ロックの曲を演ろうか 」 とのメンバーへの投げかけに,レディオヘッド(Radiohead)の "High And Dry" のタイトルも上がりましたが,マサ小浜さんの 「 "Creep" が良いんでは 」 との事で,"Creep" に決定.
 この "Creep" も良い曲ですよね.

 

 バンド編成の時には珍しい 「 ソロで演ろうかな 」 の一言で,メンバーが一旦ステージを降ります.
 金子賢輔さん以外は楽屋へ下がり,金子賢輔さんは客席へ.
 曲は,6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 収録のタイトル・チューン:"Close To You" をピアノ弾き語りで演奏.

 

 再度,バンド・メンバーがステージ上へ.
 1st Set 最後は,何と,前日に作ったとも言っていた "In The Moment".

 

 演奏終了と同時に超満員の客席から,大きな拍手,それがアンコールを望む手拍子になり,演者はステージ上にそのままでアンコールへ突入.

 アンコールに応え,エディ藩さん/藤竜也さん 作で,松田優作さんや 原田芳雄さん 他が歌っていたことでも有名な,横浜のブルース・ナンバー:"Yokohama Honky Tonk Blues" を演奏し,この日のライヴを締め括りました.
  
 

 この日はオリジナル少な目で,ロック調の曲多めのセット・リストでしたが,曲もバラエティに飛び,何と言っても演奏が凄かったです.
 そして,金子賢輔さんのベースは初めて生で聴きましたが,正直,ヤバイです.このバンド自体がヤバかったですが,こんなメンバーを集められる グレース・マーヤ(Grace Mahya)さんって....
 このメンバー編成でのライヴをまた企画して欲しいところです.


 最後は集合写真を撮らせて頂き,帰宅の途に.
 
 

 おまけ
 


 [Member]
  Grace Mahya : Piano, Vocal
  Masa Kohama : Guitar
  Ken Ken : Bass
  Gene Jackson : Drums
 
 [Set List]
  1st Set
   01. Kiss Of Life
   02. Soul Shadows
   03. Lightning
   04. Moondance
   05. ゴロワーズを吸ったことがあるかい
   06. Fever
 
  2nd Set
   01. Bang A Gong (Get It On)
   02. Goddamn Loop
   03. Galaxy Module
   04. Answer
   05. Creep
   06. Close To You (Solo)
   07. In The Moment
      [Encore]
   08. Yokohama Honky Tonk Blues



#2023-01-28