週末の 11月11日(金)は,野毛の外れの老舗 Jazz Spot Dolphy にて行われた グレース・マーヤGrace Mahya)さんのリーダー・ライヴ 『 Grace Mahya × Manabu Fujii Duo 』 へ.

 

 今回は,ドラムの 藤井学(Manabu Fujii)さんとの初めてのデュオと言うことで,非常に楽しみにしていたライヴでもあります.

 会社を定時で退社し,JRの桜木町駅から 野毛ちかみちを抜け地上へ出て,野毛の街を抜けて何時も通りに 会場となる Jazz Spot Dolphy へ向かう為に歩いていると,何と ジャズ喫茶ちぐさ跡地で,イベント 「 CHIGUSA 野毛のみんなで飲む会 」を行っていたので,時間調整がてら軽く一杯(笑)

 

 屋台の方に話を聴いたら,この日は,弘明寺商店街チャブダイカフェさんの出張屋台出店なんだそうです.

 

 そして,Jazz Spot Dolphy へ.
 会場到着は,18時50分頃だったと思います.

 

 受付をして,空いているステージ近い席を確保.

 

 そして何時ものを注文(笑)

 

 配信がある関係で,定刻通りにスタート.
 1st Set は,少し長めの ドビュッシー(Claude Achille Debussy)作の ”Clair de Lune”(”月の光”)から,映画 『 My Foolish Heart (愚かなり我が心) 』 の主題歌でもあり,ヴィクター・ヤング(Victor Young)作の ”My Foolish Heart” へと続くメドレーがオープニングを飾ります.

 

 最近は,このメドレーというか,”My Foolish Heart” を歌う際には,導入部が ”Clair de Lune” なのですが,2022年11月8日(火)に 442年振りの皆既月食&天王星食があった翌日にも Youtube にもアップしていた曲です.

 歌詞の 「 September 」 の部分を 「 November 」 に変えて歌っていた ハリー・ウォーレン(Harry Warren)作の ”September In The Rain” に続き,4th アルバム 『 The Girl From Ipanema (イパネマの娘) 』 収録で,乗りの良い アントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos Jobim)作のボサノヴァ曲 ”Só Danço Samba”.

 

 天体ショウがあった関係もあると思いますが,久し振りに 8th アルバム 『 Love Songs For You (ラブ・ソングス・フォー・ユー) 』 収録の ”Moonlight Serenade” ,こちらも久し振り感のあり 映画 『 Mary Poppins (メリー・ポピンズ) 』 の劇中歌で,シャーマン兄弟(The Sherman Brothers)作で,バート(Bert)のテーマ曲でもある ”Chim Chim Cher-ee”.

 

 オリジナル・ソングで,過去の MC では 「 夢に向かって歩こうと思っていても,考え始めると迷いが出たり,進む方向を誤ったりする.そうなったら考えるのを止めて,自身の夢を思い出して,シンプルに歌ってね.曲自体がストーリーになっていて若い娘(こ)に捧げた歌 」 とも言っており,数年以上前に割と演奏されていたオリジナル・ソング ”To Be Loved” のリメイクで ”Young Girl”,「 数年前に大きな病気をし,入院して動けなくなった時に,今まで見えていた景色と全く違った景色が見えてきて,答えは一つだけでは無いんだ 」 と思ったことを曲にした,同じくオリジナル曲の ”Hold On” と同様に,親友やお客さんに人気のある ”Answer”.

 

 1st Set 最後は,藤井学さんのドラム・ソロをフューチャーした 1st アルバム 『 The Look Of Love (ザ・ルック・オブ・ラヴ) 』 収録で デューク・エリントン(Duke Ellington)/ファン・ティゾール(Juan Tizol)作の ”Caravan”.
 パワフル,且つ緩急をつけたドラム・ソロは流石でした.

 

 暫しのブレイク!

 21時前後からスタートした 2nd Set は,新宿DUGの閉店時のラスト・ライヴを収録した 自身の 2nd アルバム 『 Last Live at DUG (ラスト・ライヴ・アット・ダグ) 』 収録の ”Moonlight In Vermont” からスタートし,4th アルバム 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 収録のタイトル・チューンで,ナット・サイモン(Nat Simon)作の ”Poinciana”.
 ”Poinciana” 終盤部では,得意のロング・トーンも久し振りに披露していましたが,圧巻の一言です.
 
 

 そして,何と,何と,新曲:”Goddamn Loop” が披露されました.
 タイトル説明の際に 「 魔のループ 」 とも言っており,それを受けてお客さんから 「 負の連鎖 」 との声も出ていましたが,この日が初演です.
 残念ながらタイトルを聴き漏らしたので,終演後にご本人に確認しました.また,近い内に自身の Youtube Channel にアップするとも言っていました.

 

 そして,”赤い靴”,”あんたがたどこさ” の導入部から,終盤部には ”Summertime” をフューチャーした ”Autumn Leaves” .
 元々は 「 熊本で起きた大地震の際に,余震が続き怖がっている熊本の人をみて何かできないかなと思い,ミュージシャンなので音楽で力付けたいと考え,熊本の童謡:”あんたがたどこさ” と,映画 『 The Sound Of Music (サウンド・オブ・ミュージック) 』 の劇中歌でもある ”My Favorite Things” を繋げた曲をアレンジした 」 とMCで言っていたように,”My Favorite Things” を含めたメドレー曲(”Japan”)でしたが,今は ”Summertime” や,”Autumun Leaves” にも,”赤い靴”,”あんたがたどこさ” が,適用されています.

 

 1st Set の ”Answer” 同様に,親友やお客さんに人気のあるオリジナル曲で,「 世の中のお母さんと娘さんの為に,お父さんと息子の為に 」 書いた ”Hold On” に続き,2nd Set 最後は,8th アルバム 『 Love Songs For You (ラブ・ソングス・フォー・ユー) 』 の最終トラックに収録されている ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)作の ”Just The Way You Are” で締め括りました.

 

 アンコールは,6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 に収録されている ”The Nearness Of You” をしっとりと歌い上げ,この日のライヴを締め括りました.

 

 

 ”Kiss Of Life” が演奏され無かったのは,私的に少し寂しいのですが,久し振りにオリジナル・ソングを交えつつの,ジャズ・スタンダード系少し多めのライヴで,”Poinciana” でのロング・トーンも聴けましたし,この日初演の新曲も披露されましたし,藤井さんのドラムも初めて生で聴けましたし,終始,楽しいライヴでした.
 
 


 [Member]
  Grace Mahya : Piano, Vocal
  Manabu Fujii : Drums
 
 [Set List]
  1st Set
   01. Clair de Lune - My Foolish Heart
   02. September In The Rain
   03. Só Danço Samba
   04. Moonlight Serenade
   05. Chim Chim Cher-ee
   06. Young Girl
   07. Answer
   08. Caravan
 
  2nd Set
   01. Moonlight In Vermont
   02. Poinciana
   03. Goddamn Loop (New Song)
   04. 赤い靴 - あんたがたどこさ- AutumnLeaves - Summertime
   05. Hold On
   06 Just The Way You Are
  [Encore]
   07. The Nearness Of You

 帰りに,ジャズ喫茶ちぐさ跡地横の道路で 桜木町駅に向いましたが,まだイベント 「 CHIGUSA 野毛のみんなで飲む会 」 をやってました.