10月4日は,関内の馬車道にある 関内ホール小ホールにて行われた 『 第7回 ちぐさ賞最終選考ライヴ審査 』 へ.

 
 
 ちぐさ賞
 「 若きミュージシャンを育てたい 」 という ジャズ喫茶ちぐさ の創業者である 故 吉田衛氏の想いを継承するため,優れた新人を発掘し表彰する為に 2013年に制定されたコンペティション(Competition)で,これまで6名の受賞者(2019年は開催無し)を輩出しています.

 今年は,ちぐさ賞にも関わっていて,横濱ジャズ・プロムナードなど数々のステージやコンサート等を指揮し,裏方に徹し数々のミュージシャンを支え続けてきたジャズ・プロデューサの 柴田浩一さんがお亡くなりになり,且つコロナ禍での実施という事で関係者の方のご苦労は計り知れないものがあったと思います.

 2018年開催の第6回までは最終選考ライブ審査会場が Jazz Spot Dolphy だったのですが,コロナ禍と言う事で密を避ける為か,今回,初めて 関内ホールを使用しての開催.
 
 13時30分開場予定,14時00分開演予定.

 受付をしてホール前へいくと,過去の ちぐさ賞受賞者の CD / LP の物販コーナーが.
 
 

 開場時間になり 小ホールへ.
 
 この日はコロナ禍の関係もあり,配信もされるとの事.
 当日の模様は,後半に動画を貼り付けておきます.

 定刻になり,先ず,代表者でもある 藤澤智晴氏の挨拶.
 この中でも亡くなられた 柴田浩一さんに触れ,涙ながらに話しをしていたのは印象的でした.
 
 因みに司会は,NHK横浜放送局のアナウンサーの方でした.

 続いて,審査を通過した 5名の実際の演奏に移ります.

 因みに最終選考ライヴ審査に出演するメンバーは,事前のヴィデオ審査を勝ち抜いた 4名と,第6回最終選考ライヴ審査にて次点だった 小野輪太郎さんを加えた 5名です.
 審査員は,瀬川昌久さん,今田勝さん,小針俊郎さん,中村誠一さん,纐缬雅代さんの 5名.
 

 1. 森智大 : Drums
   窪みさと : Trumpet
   齋藤武尊 : Piano
   ジョン・コー : Bass

 
 
 2. 稲荷周佑 : Piano
   石井康二 : Bass
   島野和  : Drums

 
 
 3. 佐々木諒太 : Tennor Saxophone
   小室響  : Piano
   山本修也 : Bass
   片山晴翔 : Drums

 
 
 4. 松岡杏奈 : Piano
   木村俊介 : Bass
   ティム・レイク : Drums

 
 
 5. 小野輪太郎 : Guitar

 
 
 通年だとお客さんもベスト・パフォーマンス賞審査に加わるのですが,今回はコロナ禍という事もあって,お客さんによる審査は無しとなった模様.

 全グループ演奏終了後は,会場にいた審査員も別の部屋で集中審査.

 審査員による最終審査中は,第5回,第6回のちぐさ賞受賞者である,ピアノ奏者の 千葉岳洋さん,クラリネット奏者の 宮脇惇さんによるデュオでの演奏.
 
 演奏曲は各人のオリジナルとスタンダードで計4曲
 

 そして審査結果発表
 
 
 第7回ちぐさ賞はピアノ奏者の 松岡杏奈さん,優秀賞(次点)はピアノ奏者の 稲荷周佑さん,審査員特別賞はサックス奏者の 佐々木諒太さんが受賞しました.
 
 おめでとうございます.

 松岡杏奈さんは,クラシック出身と言う事でしたが,固さが無く本当に上手い印象を受けましたし,稲荷周佑さんのピアノは癒し系で安心感を与えるようなピアノだと感じました.
 佐々木諒太さんは,ライヴも含めて何度も観ていますが,緊張せずに何時もの演奏ができたのではないかと思います.

 そして最初に演奏したドラム奏者の 森智大さんですが,確かにドラムは非常に上手いし演奏を楽しんでいた印象がありましたが,こういうコンペティションでは,他の楽器に比較して劣勢な感じが私的にはしました.
 前回次点で,最後に演奏したギター奏者の小野輪太郎さんは,ソロでの演奏だったのですが,正直,やはりトリオで演奏した方が,楽曲的にも,イメージ的にも良かったのでは無いでしょうか.

 何れにしても,来年4月頃には,ちぐさ賞受賞者の 松岡杏奈さんのアルバムがリリース予定なので楽しみに待ちましょう.

 ちぐさ賞の演奏の模様を以下に貼り付けておきます.
 


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