夫婦により結成されたアメリカ合衆国のデュオ歌手:デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)は,エリック・クラプトン,デイヴ・メイソン,リタ・クーリッジ,ジム・ケルトナー,デュエイン・オールマンらと交流があり,ツアーやライヴは デラニー&ボニー&フレンズ(Delaney & Bonnie & Friends)として交流のあったミュージシャンと一緒に行うことが殆どでした.

 入手困難なライヴ盤で1969年12月の英国ツアーの音源(3夜4ショウ)を収録した 4枚組 『 Delaney & Bonnie & Friends - On Tour with Eric Clapton 』 が,2019年4月のエリック.クラプトン来日を記念して限定リリースされた事は記憶に新しいですが,これを機に当時の デラニー&ボニー&フレンズ(Delaney & Bonnie & Friends)の当時の活動や音源にも関心・注目が集まっています.そんな事を背景に商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして 『 Delaney & Bonnie & Friends Featuring Eric Clapton - Beat Club 1969 Raw Videos (Gift DVDR) 』 が登場しました.
 
 本ギフト・アイテムは,1969年11月26日ドイツはブレーメンのラジオ・ブレーメン・スタジオにて 当時の有名番組 「 Beat Club 」 用(放送は11月29日)に出演した際のパフォーマンス映像を収録したもので,時期的には上述したオフィシャル音源化されている英国ツアー(1969年12月)の直前となります.
 またTV放送用に加工される前の生映像であり,この映像が 50年間保管,そして 50年経過した今 公式に公開されることが非常に驚きです.

 メーカー情報では
 『2019年ジャパン・ツアー初の限定プレスCDアイテムの登場に合わせ、今週に相応しい最高のギフト・アイテムが登場です。
 クラプトンがデラニー&ボニーに加入して本格始動した様子を捉えた定番映像として知られる1969年のテレビ出演“BEAT CLUB”。同番組の収録は11月26日にラジオ・ブレーメン・スタジオにて行われ、29日にBEAT CLUB第49回放送プログラムの中で彼らの演奏シーンが最後に流されました。
 その放送から「Poor Elijah / Tribute to Johnson」一曲が80年代になってオフィシャル・ソフトに収録され、多くのマニアはココでデラニー&ボニー&フレンズの一員としてギタリストに徹するクラプトンの雄姿と、そうそうたる面子で結成されたバンドの姿が見られたことで、思わず釘付けになったのではないでしょうか。
 その後CDアイテムによって他の演奏曲も音声だけが発掘されたことから都合三曲の放送が判明しましたが、「Poor Elijah」以外の二曲に関してはなかなか映像が登場せず、すべての曲が映像で見られるようになったのは意外なほど最近になってからでした。
 現在は「BEAT CLUB VOL.2: 1968-1970」にてこれら三曲はもちろん、イエスの「No Opportunity Necessary, No Experience Needed」などと共に第49回放送分が丸ごとソフト化されています。

 ところが、ここ最近になってYouTube上のBEAT CLUBオフィシャル・アカウントが放送用の編集が施される前のビデオ映像を次々に公開。同番組は放送時にバンド・ロゴやアルバム・カバーをオーバーラップさせる演出を身上としており、1970年以降のカラー放送以降はそれがエスカレート。ディープ・パープルやジェフ・ベック・グループなどはそうした演出が施される前の映像が既に公開されていましたが、まだカラー収録に切り替わる前の白黒放送ですら演出を加える前のビデオが残されていたとは驚き。
 
 デラニー&ボニーの映像に関しては今年に入って公開されていたもので、その存在すら知らないマニアも少なくないのでは?。
 よって編集前の状態で三曲の演奏シーンが見られるのですが、まず「Poor Elijah」と「Where There's a Will, There's a Way」の二曲に関しては、演奏が始められる前、キューが出るスレイトから見られるという、正に編集前ならではの場面から映像が始まっています。よって古くから見慣れた「Poor Elijah」ではオープニングのバンド・ロゴが映し出されません。おまけに「Where There's~」に関してはデラニーがカウントで演奏をスタートさせる様子までしっかり捉えられている。
 これらの場面からも解るように、デラニーたちの映像は実際のところオーディエンスを前にした撮影ではなく、言うなれば「特別扱い」の収録であったことが解ります。実際の放送分では曲間でオーディエンスを従えたアナウンサーのコメント、さらに演奏が始まると拍手も入りますが、これらはすべて「ヤラセ」であったという(笑)。
 そして「Where There's~」から間髪入れずに始められていた「Comin' Home」に関しては、実際の放送分においてエンディングロールのバックで流された挙句、一分にも満たない内にフェイドアウトさせられていましたが、ここでは何と演奏がコンプリート!これだけでも世界中のマニアにとっては衝撃の発掘でしょう。
 しかしクラプトンのギターソロが終わった後で突如として深いエコーが入ってしまう、明らかに放送局側のミスと思われるトラブルが起きていますので、それが原因で演奏序盤のみの放送となった可能性が推測できます。もっともこれは微塵な問題でしかなく、今まで演奏の3分の1しか見られなかった「Comin' Home」がコンプリートで、おまけにエンディングロールのクレジットなしで見られるとは。
 このように三曲のみの収録ではありますが、もはやプレス・レベルの画質かつ、きわめて貴重な映像は全クラプトン・マニア衝撃のアイテム間違いなし。ゴールデンウイークの終盤は世界中のマニア驚愕の新発掘映像を収めたハイグレード・ギフトにて素晴らしい時間をお過ごしください。』

Delaney & Bonnie & Friends Featuring Eric Clapton - Beat Club 1969 Raw Videos (Gift DVDR)
 
 Live At "Beat Club" TV Radio Bremen Studios,Bremen,GERMANY 26th Novermber 1969
 Aired On 29th November 1969
 B&W NTSC Approx. 11min.
 PRO-SHOT

  1. Poor Elijah - Tribute To Johnson
  2. Where There's a Will, There's a Way
  3. Comin' Home
  TOTAL TIME (11:27)

 Delaney Bramlett : Guitar,Vocal
 Bonnie Bramlett : Vocal
 Eric Clapton : Guitar,Vocal
 Rita Coolidge : Vocal
 Bobby Whitlock : Keyboards,Vocal
 Carl Radle : Bass
 Jim Gordon : Drums
 Tex Johnson : Percussion
 Jim Price : Trumpet
 Bobby Keys : Saxophone

 収録されている映像
 
 ※)公式 Youtubeチャンネルで公開されている
     映像が元ネタなので著作権侵害で削除せざる
     を得ない可能性がありますが悪しからず.



[参考]


 





 





 





 





 





 





 





 







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