日本国内の某TV局が2009年3月7日に90分に渡り放映した グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)のコンピレーション映像集です.
1972年9月リリースの 『 不死鳥 (Phoenix) 』 からは実質的なバンド名は グランド・ファンク(Grand Funk)に変更し活動を行っている関係で,本映像集もジャケット等が グランド・ファンク となっています.
私的には,1968年~1972年までの,3人編成(マーク・ファーナー(Mark Farner),メル・サッチャー(Mel Schacher),ドン・ブリューワー(Don Brewer))の時が好きで,1970年7月のフロリダでのライヴを収録し,同年11月にリリースされた 『 Live Album (ライヴ・アルバム) 』 は,当時聴きまくっていましたし,この中から何曲かコピーしてバンドでも演奏していました.
それ以降は余り好んでは聴かなくなってしまいましたが,今回は商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして登場したので,ゲットしました.
映像はプロ・ショットであり非常に奇麗なので,グランド・ファンクのファンの方は楽しめる内容だと思います.
メーカー情報では
『録画マニアによる傑作音楽番組アーカイヴの最新弾。60年代から80年代の極上プロショットで綴るGRAND FUNK編がギフト・リリース決定です。
今回の音楽番組は、2009年に放送された日本番組“黄金の洋楽ライブ”。某放送協会によるクラシック・ロックのプロショット・ライヴを特集する番組で、本作はそのGRAND FUNK編を録画したもの。当店では記録マニアがハイエンド機材で録画した映像の数々をご紹介しておりますが、本作はその中でも特級。2009年のデジタル放送をデジタル録画しているだけに劣化ゼロ。四の五の語る必要さえなく、完全オフィシャル級の超極上クオリティなのです。
そんなクオリティで描かれる番組内容は、司会の解説を交えながら大きく4つのライヴ映像を放送しています。
そして、この司会がまた素晴らしい。
普段は音楽好きな芸能人が違和感スレスレの解説をしているのですが、今回の司会は元MEGADETHの演歌ギタリスト。彼は常々ファンを自認しており、GRAND FUNKの影響で音楽を始めた人物。プレイヤーとリスナー両面の視点で語れるだけでなく、当時のアメリカ人にとってGRAND FUNKがどういう存在だったかも体験している。単なる「私、このバンド好きなんです」とは違い、熱っぽくもリアルな解説が分かりやすく、非常に“伝わって”くるのです。
とは言え、本作の大部分を占めるメインはライヴそのもの。4つの映像をそれぞれご紹介していきましょう。
【1969年11月:アメリカのTV番組“THE SHOW”(1曲)】
まず登場するのは極初期。衝撃のデビューを飾った1969年に出演したテレビ番組“THE SHOW”です。当時の彼らは2ndアルバム『Grand Funk』録音直後で、まだ発売前だったアニマルズのカバー「Inside Looking Out」を披露しています。通常コンサートとは違って観客のいないスタジオ・ライヴですが、まだ21歳だったマーク・ファーナーの歌いっぷりは真摯で熱い。インタープレイもたっぷりと披露し、当代きってのハードなアメリカン・ロックを豪快にブチかましてくれます。
また、この放送中に北海道で地震が会ったらしく、地震速報も入る。この生々しさもまた、番組アーカイヴの面白さです。
【1971年7月9日:ニューヨーク公演(1曲)】
続くは2年後の1971年。『SURVIVAL』発売から約3ヶ月後に行われたニューヨーク公演のプロショットです。時代がかったフィルム撮影ではあるものの、その美しさは絶品。マークの赤いパンツが目に染みる映像美です。
また、カメラワークも独特。もちろん、マルチカメラ・プロショットなのですが、メンバー3人の表情や観客のドアップが多用されている。曲が終わって客電が付くまでスタジアムだったことに気づかないほど接写メインなのです。照明設備の拙い70年代初期というのもありますが、それ以上にロック撮影の基礎ができていない。踊り狂う観客、歪み吠える表情……「ロックという若者文化」を伝えようとしている時代感が面白い映像でもあります。
【1974年6月1日:ロサンゼルス公演(8曲+α)】
3つめの映像こそ、本作のメイン。『SHININ' ON』発売から約3ヶ月後という絶頂期のマルチカメラ・プロショットです。ここまで時代が進むとすべてがエンターテインメントとして完成の域。クレイグ・フロストを迎えて4人組になったGRAND FUNKの面々はラメに光る衣装で熱演を繰り広げ、ライティングも大幅に進化。それを描くカメラワークも現代に通じる素晴らしさです。また、曲数が多い事もあって曲間にはMCシーンもありますが、そこではちゃんと日本語字幕も入ります。
そして何より演奏が豪華絢爛。他の映像より多いとは言え8曲だけなのですが、これがえらく濃厚。当時の3大ヒット「Shinin' On」「The Loco-Motion」「We're An American Band」をすべて取りそろえ、大代表曲の数々が贅沢に繰り広げられる。「The Loco-Motion」ではWET WILLIEのメンバーもゲスト参加しています。
その豪華な代表曲ラッシュを差し置いてド迫力なのがドン・ブリューワーのドラムソロ。冒頭で着ていたカーニバルのような衣装を脱ぎ捨て、凄まじい手数でキットを叩き壊さんばかりの大暴れ。スネアへの頭突きも極上クオリティで目撃できます。
【1989年8月:WOODSTOCK REUNION公演(3曲)】
最後は、一気に飛んで1989年。マーク・ファーナーがソロで伝説フェスの20周年を祝う“WOODSTOCK REUNION CONCERT”に出演した際のプロショットです。これのみソロですが、収録されているのはすべてGRAND FUNKナンバー。シンプルなTシャツ&デニム姿のマークが軽やかに歌う「Bad Time」、5人編成で軽快に駆ける「I'm Your Captain (Closer To Home)」、熱く熱く弾き倒す「Heartbreaker」。計3曲を披露しています。
デビューから20年の歴史を極上のライヴ・プロショットで綴る約1時間半の傑作番組です。映像コレクションとしてはもちろんのこと、「GRAND FUNKってどんなバンド?」という方にも分かりやすくカッコ良さがビビッドに伝わる1枚。どうぞ、この機会にじっくりとお楽しみください。』
Live 1969 - 1989 (Gift DVDR)
PBS "The Show",WITF-TV,Hershey,PA November 1969
Shea Stadium,New York,NY 09th July 1971
The Forum, Los Angeles,CA 01st June 1974
Woodstock Reunion Concert August 1989
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.89min.
[Broadcast Date : 07th March 2009]
1. Intro.
2. Inside Looking Out (#)
3. I'm Your Captain (Closer To Home) (@)
4. Studio Talk (@)
5. Footstompin' Music (&)
6. Rock & Roll Soul (&)
7. Heartbreaker (&)
8. Shinin' On (&)
9. The Loco-Motion (&)
10. We're An American Band (&)
11. T.N.U.C. (&)
12. Drum Solo (&)
13. Inside Looking Out (&)
14. Studio Talk
15. Bad Time (%)
16. I'm Your Captain (Closer To Home) (%)
17. Heartbreaker (%)
18. Outro
TOTAL TIME (88:55)
(#) : PBS "The Show", WITF-TV, Hershey, PA November 1969
(@) : Shea Stadium, New York, NY 09th July 1971
(#) : The Forum,Los Angeles,CA 01st June 1974
(%) : Woodstock Reunion Concert August 1989
(#),(@),(&)
Mark Farner : Vocal,Guitar,Keyboards,Harmonica
Craig Frost : Keyboards,Backing Vocal
Don Brewer : Drums,Vocal
Mel Schacher : Bass
(%)
Mark Farner : Vocal,Guitar
Arnie Vilches : Guitar
Mike Maple : Drums
Lawrence Buchner : Bass
Michael Blair : Keyboards
収録されている映像の一部
[前半部分]
一応,収録映像を貼り付けますが,プロショットの関係もあり,著作権侵害で即刻削除する可能性がありますので悪しからず.
[参考]
[関連記事]
「Dusseldorf 1971 (Uxbridge 750)」
1972年9月リリースの 『 不死鳥 (Phoenix) 』 からは実質的なバンド名は グランド・ファンク(Grand Funk)に変更し活動を行っている関係で,本映像集もジャケット等が グランド・ファンク となっています.
私的には,1968年~1972年までの,3人編成(マーク・ファーナー(Mark Farner),メル・サッチャー(Mel Schacher),ドン・ブリューワー(Don Brewer))の時が好きで,1970年7月のフロリダでのライヴを収録し,同年11月にリリースされた 『 Live Album (ライヴ・アルバム) 』 は,当時聴きまくっていましたし,この中から何曲かコピーしてバンドでも演奏していました.
それ以降は余り好んでは聴かなくなってしまいましたが,今回は商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして登場したので,ゲットしました.
映像はプロ・ショットであり非常に奇麗なので,グランド・ファンクのファンの方は楽しめる内容だと思います.
メーカー情報では
『録画マニアによる傑作音楽番組アーカイヴの最新弾。60年代から80年代の極上プロショットで綴るGRAND FUNK編がギフト・リリース決定です。
今回の音楽番組は、2009年に放送された日本番組“黄金の洋楽ライブ”。某放送協会によるクラシック・ロックのプロショット・ライヴを特集する番組で、本作はそのGRAND FUNK編を録画したもの。当店では記録マニアがハイエンド機材で録画した映像の数々をご紹介しておりますが、本作はその中でも特級。2009年のデジタル放送をデジタル録画しているだけに劣化ゼロ。四の五の語る必要さえなく、完全オフィシャル級の超極上クオリティなのです。
そんなクオリティで描かれる番組内容は、司会の解説を交えながら大きく4つのライヴ映像を放送しています。
そして、この司会がまた素晴らしい。
普段は音楽好きな芸能人が違和感スレスレの解説をしているのですが、今回の司会は元MEGADETHの演歌ギタリスト。彼は常々ファンを自認しており、GRAND FUNKの影響で音楽を始めた人物。プレイヤーとリスナー両面の視点で語れるだけでなく、当時のアメリカ人にとってGRAND FUNKがどういう存在だったかも体験している。単なる「私、このバンド好きなんです」とは違い、熱っぽくもリアルな解説が分かりやすく、非常に“伝わって”くるのです。
とは言え、本作の大部分を占めるメインはライヴそのもの。4つの映像をそれぞれご紹介していきましょう。
【1969年11月:アメリカのTV番組“THE SHOW”(1曲)】
まず登場するのは極初期。衝撃のデビューを飾った1969年に出演したテレビ番組“THE SHOW”です。当時の彼らは2ndアルバム『Grand Funk』録音直後で、まだ発売前だったアニマルズのカバー「Inside Looking Out」を披露しています。通常コンサートとは違って観客のいないスタジオ・ライヴですが、まだ21歳だったマーク・ファーナーの歌いっぷりは真摯で熱い。インタープレイもたっぷりと披露し、当代きってのハードなアメリカン・ロックを豪快にブチかましてくれます。
また、この放送中に北海道で地震が会ったらしく、地震速報も入る。この生々しさもまた、番組アーカイヴの面白さです。
【1971年7月9日:ニューヨーク公演(1曲)】
続くは2年後の1971年。『SURVIVAL』発売から約3ヶ月後に行われたニューヨーク公演のプロショットです。時代がかったフィルム撮影ではあるものの、その美しさは絶品。マークの赤いパンツが目に染みる映像美です。
また、カメラワークも独特。もちろん、マルチカメラ・プロショットなのですが、メンバー3人の表情や観客のドアップが多用されている。曲が終わって客電が付くまでスタジアムだったことに気づかないほど接写メインなのです。照明設備の拙い70年代初期というのもありますが、それ以上にロック撮影の基礎ができていない。踊り狂う観客、歪み吠える表情……「ロックという若者文化」を伝えようとしている時代感が面白い映像でもあります。
【1974年6月1日:ロサンゼルス公演(8曲+α)】
3つめの映像こそ、本作のメイン。『SHININ' ON』発売から約3ヶ月後という絶頂期のマルチカメラ・プロショットです。ここまで時代が進むとすべてがエンターテインメントとして完成の域。クレイグ・フロストを迎えて4人組になったGRAND FUNKの面々はラメに光る衣装で熱演を繰り広げ、ライティングも大幅に進化。それを描くカメラワークも現代に通じる素晴らしさです。また、曲数が多い事もあって曲間にはMCシーンもありますが、そこではちゃんと日本語字幕も入ります。
そして何より演奏が豪華絢爛。他の映像より多いとは言え8曲だけなのですが、これがえらく濃厚。当時の3大ヒット「Shinin' On」「The Loco-Motion」「We're An American Band」をすべて取りそろえ、大代表曲の数々が贅沢に繰り広げられる。「The Loco-Motion」ではWET WILLIEのメンバーもゲスト参加しています。
その豪華な代表曲ラッシュを差し置いてド迫力なのがドン・ブリューワーのドラムソロ。冒頭で着ていたカーニバルのような衣装を脱ぎ捨て、凄まじい手数でキットを叩き壊さんばかりの大暴れ。スネアへの頭突きも極上クオリティで目撃できます。
【1989年8月:WOODSTOCK REUNION公演(3曲)】
最後は、一気に飛んで1989年。マーク・ファーナーがソロで伝説フェスの20周年を祝う“WOODSTOCK REUNION CONCERT”に出演した際のプロショットです。これのみソロですが、収録されているのはすべてGRAND FUNKナンバー。シンプルなTシャツ&デニム姿のマークが軽やかに歌う「Bad Time」、5人編成で軽快に駆ける「I'm Your Captain (Closer To Home)」、熱く熱く弾き倒す「Heartbreaker」。計3曲を披露しています。
デビューから20年の歴史を極上のライヴ・プロショットで綴る約1時間半の傑作番組です。映像コレクションとしてはもちろんのこと、「GRAND FUNKってどんなバンド?」という方にも分かりやすくカッコ良さがビビッドに伝わる1枚。どうぞ、この機会にじっくりとお楽しみください。』
Live 1969 - 1989 (Gift DVDR)
PBS "The Show",WITF-TV,Hershey,PA November 1969
Shea Stadium,New York,NY 09th July 1971
The Forum, Los Angeles,CA 01st June 1974
Woodstock Reunion Concert August 1989
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.89min.
[Broadcast Date : 07th March 2009]
1. Intro.
2. Inside Looking Out (#)
3. I'm Your Captain (Closer To Home) (@)
4. Studio Talk (@)
5. Footstompin' Music (&)
6. Rock & Roll Soul (&)
7. Heartbreaker (&)
8. Shinin' On (&)
9. The Loco-Motion (&)
10. We're An American Band (&)
11. T.N.U.C. (&)
12. Drum Solo (&)
13. Inside Looking Out (&)
14. Studio Talk
15. Bad Time (%)
16. I'm Your Captain (Closer To Home) (%)
17. Heartbreaker (%)
18. Outro
TOTAL TIME (88:55)
(#) : PBS "The Show", WITF-TV, Hershey, PA November 1969
(@) : Shea Stadium, New York, NY 09th July 1971
(#) : The Forum,Los Angeles,CA 01st June 1974
(%) : Woodstock Reunion Concert August 1989
(#),(@),(&)
Mark Farner : Vocal,Guitar,Keyboards,Harmonica
Craig Frost : Keyboards,Backing Vocal
Don Brewer : Drums,Vocal
Mel Schacher : Bass
(%)
Mark Farner : Vocal,Guitar
Arnie Vilches : Guitar
Mike Maple : Drums
Lawrence Buchner : Bass
Michael Blair : Keyboards
収録されている映像の一部
[前半部分]
一応,収録映像を貼り付けますが,プロショットの関係もあり,著作権侵害で即刻削除する可能性がありますので悪しからず.
[参考]
[関連記事]
「Dusseldorf 1971 (Uxbridge 750)」