商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして,1971年4月1日英国はロンドンのパリス・シアターで行われ,英国BBCで放送された定番ライブ音源がまた登場しました.

 今回は 1980年代に日本のFMラジオ放送局(多分 N〇K)で放送されたテイクのエア・チェック音源のデジタル・トランスファー盤と,英国BBCのトランスクリプション・サービス・ディスク(Transcription Service Disc)のデジタル・トランスファー版に最新のリマスターを施した盤のカップリングでの登場です.

 前者は当時シリーズ化され放送していたのでエア・チェックされた方も多いのではないでしょうか.
 因みに,その昔(1970年代初頭),ラジオ関東(現:ラジオ日本)でも深夜に放送されていました.
 後者はアナログ時代から幾度となく登場しており,私的にも1973年前後に 『 BBC In Concert 』 なるブートを購入して聴き込んだ記憶があります.

 オフィシャルでも BBC音源はリリースされていますが,音的には後者の音の方が好みです.

 メーカー情報では
 『1980年代中期の日本放送版BBC1971年ライヴと、その大元のBBCトランスクリプション原盤落としの決定盤「POP SPECTACULAR IN CONCERT」のRestored Editionを、セット・リリース。
 同内容の楽曲を含みながらも、ミックス・質感は全く違うので、どのレベルのファンでも、興味深く聴き入ることのできる、非常にユニークなセット・タイトルです。

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 ① BBC 1971 : Japanese Broadcast Edition(無料CDR)
 1980年代中期に日本で放送された1971年BBCライヴを約38分収録。
 80年代のラジオ放送テイクを、驚きの高品質クオリティでエアチェックし、保存していたマニアのテープをダイレクトに収録。
 今回、比較対照用に、イギリスのBBC放送原盤よりダイレクト収録した「POP SPECTACULAR IN CONCERT Restored Edition」も付属していますが、これとは音のキャラクターが全く違います。
 厳密に検証すると、微細にスクラッチノイズが聞こえる箇所があるので、これもまた放送用レコードを使用してのラジオ放送なわけですが、Communication BreakdownはBBC原盤同様に左にドラム、右にギターとはっきりとセパレートしながらも他のトラックはセンターよりのミックスになっています。
 録音者が日本人DJの喋りを嫌い、意図的にカットしているのですが、構成的にはImmigrant Song~Communication Breakdownの4曲を連続演奏、そこで未収のDJトークが入り、後半、Stairway To Heaven、Whole Lotta Loveといった流れになっているようです。
 放送枠の関係か、楽曲は全て演奏のド頭からのスタートになってますが、Whole Lotta Loveはちょうど10分のエディットテイクになっており、付属のPOP SPECTACULARのテイクと比較すると、Rock 'n' Roll Medleyより、5:47 - 7:28、9:11 - 10:25、10:36 - 11:57と4分以上カットしているのが判ります。(曲名としてはBoogie Chillun' - Boogie Mama後半のギターソロ、That's Alright Mama、For What It's Worthのパートです。さらっと聴いた感じでは分からないように上手くカットしています。)Whole Lotta Loveの9秒目~20秒目まで、プラントの叩くマイクノイズはオンで(これはPOP SPECTACULARでは一部しか聞こえない)、イントロリフにはBBC原盤では編集により被さっていた歓声はオフになっています。
 しかし、音質は大変優れており、オフィシャルのような現代的イコライズでは全然ないのですが、音色は明るくブライトで、BBC原盤の埃っぽいクラシカルさとは全く違う印象のサウンドです。過去より、80年代以降のウェストウッドワンに代表されるように、構成、ミックスを変え、放送され続けたBBC71の80年代中期(おそらく1984年)の日本放送ヴァージョン。
 当店のプレゼント企画などでお馴染みの、当時の放送テイクの高度なレベルで収集していたマニアの放出品ゆえ、お馴染みの内容ながら、ファンは間違いなく楽しめる事と思います。

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 ② POP SPECTACULAR IN CONCERT Restored Edition(無料CDR)
 数年ほど前に一度だけギフトタイトルとなり、その極上盤からダイレクトに音盤化したことを証明するクオリティの高さ(スクラッチノイズが殆どありませんでした)で高い評価を得たタイトルで、今回はそれを改めてブラッシュアップ。
 プレス盤にしてもおかしくないベスト・クオリティーのギフトタイトルに生まれ変わりここに登場です。
 前回同様BBC原盤をダイレクトに収録していますが、今回のギフト化にあたり再度マスタリングを見直しブラッシュアップ。先述のとおり前回のギフトタイトル自体が元々スクラッチノイズの非常に少ない極上盤からダイレクトに収録してはいましたが、今回数か所に散見された僅かなノイズを丁寧に処理したことでさらに素晴らしいスペシャルサウンドに仕上がっております(主にCommunication Breakdown CDタイム50秒付近右チャンネル、および1:12右チャンネルのノイズ等をレストアしてあります)。
 もちろんエフェクト処理的な原音を加工・変質させるような処理は施していませんので、前回評価の高かったアナログ原盤独特のナチュラルで太く厚みのある懐かしい質感はそのままに、なおかつスクラッチノイズの全くない、まさに決定版的クオリティーとなっております。
 このBBCライブはアナログ時代から多数のコレクターズタイトルを生み出し、CD時代になってからも多数のタイトルを生み出してきました。
 今回のギフトタイトルで聞かれるサウンドは、主にドラムスが左チャンネル、ギターが右チャンネル、ボーカルとベースがほぼセンターとシンプルかつ大胆に振り分けられております。
 しかし後年FM放送でポピュラーとなったWESTWOOD ONEのバージョンでは演奏そのものがモノラルぽくセンターに寄り、さらにオーディエンスの歓声が演奏に被る大雑把で無理やりな編集で、これには違和感を覚えたファンもいるのでは。また、97年にリリースされたオフィシャル盤BBCライブではさらに現代的なリミックスがなされ、音像が全般的にセンターに集められ、さらに派手目でやかましいマスタリングが施されてたことでやはり往年のファンの中には、こちらも違和感を持った方もいるかも知れません。また今回のタイトルは元々原盤自体が1枚物のLPのため全曲収録ではありませんが、オフィシャルBBCに未収録のCommunication Breakdown、What Is And What Should Never Beの71年バージョンが聴けるのもポイント。
 そういった意味でも当時の貴重な英国原盤から余計な加工を施さずにダイレクトに収録した本アイテムは資料的価値の高いアイテムとして重宝されるに違いありません。』


BBC 1971 : Japanese Broadcast Edition(Gift CDR)
 
 Live At Paris Theatre,London,UK 01st April 1971

   1. Intro.
   2. Immigrant Song
   3. Heartbreaker
   4. Black Dog
   5. Communication Breakdown
   6. Stairway To Heaven
   7. Whole Lotta Love 

POP Spectacular In Concert Restored Edition (Gift CDR)
 
 Live At Paris Theatre,London,UK 01st April 1971
 Taken From The Original BBC Transcription Service Discs (CN 1423/S)

   1. Intro.
   2. Communication Breakdown
   3. Dazed And Confused
   4. Going To California
   5. Stairway To Heaven
   6. What Is And What Should Never Be
   7. Whole Lotta Love

 流石に,この音源はアップしません(笑)

[参考]

BBC SESSIONS/a>




[関連記事]
BBC Session 1971 (No Label)