ギフト・アイテムとして 『 Internationales Essener Pop & Blues Festival 1969 (Gift DVDR) 』 が登場しました.

 本ギフト・アイテムは,2014年5月にリリースされた同タイトル 『 Internationales Essener Pop & Blues Festival 1969
のギフト・アイテム化です.
 当然,商品はプレスCDですが,ギフト・アイテムは CDR となっています.
 それにしても最近商品のギフト・アイテム化,ギフト・アイテムの商品化は多いですよね.(笑)

 収録されている内容は 1969年10月9日から11日までの 3日間,ドイツのエッセンで開催された「Internationales Essener Pop & Blues Festival (:インターナショナル・エッセン・ポップ&ブルース・フェスティバル) 」から,最終日にあたる10月11日のプロ・ショット映像のダイジェスト版となりますが,本当に貴重な映像です.
 
 当日は18時~翌6時までフェスティヴァルが行われていたようです.そしてこの3日間のフェスティヴァルには,フリー,イエス,アモン・デュール,ディープ・パープル,テイスト,ナイス,タンジェリン・ドリーム等.そうそうたるバンドが出演しています.

 ちなみにピンク・フロイド部分は
Song Days Festival '69 (Gift DVDR) 』(過去ブログ
Song Days Festival '69 (Gift DVDR) 」 参照)として,2012年にギフトで配布されていました.

 それにしても発掘された映像は最終日のみなのですが,10月9日,10日分は撮影していないのでしょうか.
 それとも未だ何処かで眠っているのでしょうか....
 10月9日分,10日分の映像が発掘される事を期待したいです.

 メーカー情報には
 『1969年10月9日から11日まで3日間にかけてドイツのエッセンで行われた「インターナショナル・エッセン・ポップ&ブルース・フェスティバル」より、最終日の10月11日の白黒プロショット映像を収録。
 数年前にピンク・フロイドの2曲が超高画質で登場し、ファンを驚愕させたのは記憶に新しいところですが、本盤はその拡大ヴァージョンと言った内容です。

 フロイドは21分の内容でしたが、本盤は、ディープ・パープル、ナイス、テイスト、キーフ・ハートレイ・バンド、エインズレー・ダンバー・リタリエーションの5バンドの貴重な映像を含む86分に及ぶ、見応え満点の内容。
 タイム・コードが入っているテイクと無いテイクが混在した内容ですが、画質・音声ともに均一してクオリティが高く(質感的には2種に分かれるようですが、両方とも高画質)、資料的価値の高さは勿論、どのレベルのファンでも存分に楽しめる高い娯楽性も兼ね備えた、まさにこのまま公式リリースも可能な程の第一級のアイテムと断言できます。一部、出回っていた映像もありましたが、とにかくこのクオリティと長さで流出したのは初めてで、これはクラシック・ロック史に残る一大事件の一つと言えるでしょう。
 冒頭のディープ・パープルのWring That Neckと2つに分断されて収録されてるMandrake Rootは合計17分40秒に及ぶもので途中若きイアン・ギランの熱唱も聴けますが、大半は強烈なインプロ演奏で、その演奏の凄まじさには誰しもが目が画面にくぎ付けになってしまうことでしょう。ジョンの切れ味鋭いプレイは最初に2トラックで、そしてお待ちかねリッチーのソロはMandrake Root Pt.2でたっぷりと収録されています。
 若きロリー・ギャラガーの勇姿が楽しめるテイスト、当時人気の絶頂を誇ったキース・エマーソン率いるナイスの高画質映像の数々は、ブリティッシュ・ロック・ファンには堪らないでしょう。ナイスのRondo、Country Pieでは強烈なオルガン・プレイをたっぷりと楽しめ、Hang On To A Dreamは曲後半のジャージーなピアノソロの指さばきをたっぷりと拝むことが出来ます。若干忙しない(頑張りすぎの)編集ですが、カメラアングルは素晴らしく、加えて何と言っても収録されている音声が非常に高品質ですので、何度でもカタルシスを楽しむことが出来ます。
 ブラスと共にファンキーなロックで聴衆を熱狂させるキーフ・ハートリー・ブルース・バンドのステージも見ごたえ満点。貴重なSinnin' For Youのライヴテイクの前にはキーフの迫力あるドラムソロを観ることができます。これ以降、フランク・ザッパ、ジェファーソン・スターシップ、ホワイトスネイク、ジャーニー等のドラマーとして名を馳せるエインズレー・ダンバーの貴重なソロバンド、リタリエーションのライヴが観れるのもこれまた貴重。若き(本当に若い!)エインズレーのロック・スター然とした風貌のドラムさばきはもちろん、「動く」リタリエーションのライヴテイクはこれまた英ロックファンには堪らないでしょう。キーフ・ハートリー、エインズレー・ダンバーとドラマーがリーダーのブルース・バンドと言うのもこの時期ならではで、時代を感じさせてくれます。
 ラストはピンク・フロイドで、本当にこのままオフィシャル映像に収録されても全く問題ない程のクリアーな画質でこの時期の幽玄の演奏を21分じっくりと楽しむことが出来ます。曲はCareful With That Axe, Eugeneと A Saucerful Of Secrets。フロイドのコアな部分を濃縮したような強烈な映像は、大袈裟ではなく全てのロックファン必見と言っても過言ではない程。Eugeneでのロジャーのスクリーム、Saucerful Of Secretsでの銅鑼の連打、床に置いたギターから強烈な音を発し続けるギルモアと、誰もが押し黙って見入ってしまうような映像の連続にノックアウトされます。

 この手のコンピレーション・モノの映像タイトルは「一回観れば良いかな」と思うようなのが多いのですが、このタイトルは別格です。今週リリースの驚愕タイトル、フロイドの「HYDE PARK 1970」と同じ提供者からの完全流出高画質映像タイトル。このコンピレーションは凄いです!!

 ★beatleg誌 vol.169(2014年8月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 1969年10月9日~11日までの3日間、ドイツ-エッセンで開催された“INTERNATIONAL ESSENER POP&BLUES FESTIVAL”から11日のモノクロ・プロショット映像がプレスDVD化された。
 最初に収録されているのはDEEP PURPLEで1969年7月にイアン・ギランとロジャー・グローヴァーが加入してからイギリスやヨーロッパをツアーしたり、テレビやラジオ番組に出演をしていた中でのフェスティヴァルへの出演だった。収録されている2曲は当時のツアーのセット・リストでは後半にプレイされる曲だったが、この日はフェスティヴァルへの出演だった為、どのようなセット・リストだったのかは不明だ。2期DEEP PURPLEの初期の映像で非常に貴重なものながら、映像に映っているのはジョンとイアン・ペイスの二人が中心でリッチーは、ギター・ソロはきっちり収録されているがリッチー自身は終盤に僅かに映る程度なところが非常に残念というか物足りなさが残るところが惜しい。この当時、アルバム『IN ROCK』はリリース前で1期DEEP PURPLEが色濃く、撮影の関係者やカメラマンはバンドの中心はジョンだろうと思ったのかもしれないが。
 続いてロリー・ギャラガーが在籍していたTASTEで1曲ながらロリーのヴォーカルとギターが楽しめる。ロリーは彼のトレードマーク?とも言えるようなペイントの剥げ落ちたサンバーストのストラトキャスターを使用しているようだが、ここでも映像の中心はドラムで、DEEP PURPLE同様、物足りなさを感じる。
 THE NICEではキーボードのキース・エマーソンを中心にTHE NICE版「Rondo」プラス2曲を収録。キースのEL&P時代の派手なステージ・アクションの片鱗を見ることが出来るし、汗だくで弾きまくるキースの雄姿を堪能出来る。
 KEEF HARTLEY BLUES BANDはドラムのキーフ・ハートリーを中心にブリティッシュ・ブルース・ロックのいわゆる骨太のサウンドを聴かせてくれるし、ブラスのファンキーなノリも楽しめる。
 AYNSLEY DUNBER RETALIATIONはエインズレー・ダンバーのソロ・バンドの映像というだけでも貴重だ。ヴォーカル曲ながらエインズレーのドラムが心なしか目立っているように感じるのは気のせいだろうか?(笑)
 ラストのトリとも言うべきPINK FLOYDの映像は「Careful With That Axe,Eugene」も素晴らしいが、スモークの中での「A Saucerful Of Secrets」のパフォーマンスに惹きつけられるに違いない。スライドを使ったデイヴ・ギルモアのノイジーなギターからバンドが一体となってエンディングへ突き進むシーンは必見だろう。
 今となっては幻とも言える映像集なので保存版とも言えるプレスDVDでリリースされたことを素直に喜びたい。』

Internationales Essener Pop & Blues Festival 1969 (Gift DVDR)

 
 Live At Grugahalle,Essen,Germany 11th October 1969
 [PRO-SHOT]
 B&W NTSC Approx.86min.
 

  [Deep Purple]
   1. Wring That Neck
   2. Mandrake Root Pt.1
   3. Mandrake Root Pt.2
  [Taste]
   4. I Feel So Good
  [The Nice]
   5. Rondo
   6. Country Pie
   7. Hang On To A Dream
  [Keef Hartley Blues Band]
   8. Rock Me Baby
   9. Sinnin' For You
  [Aynsley Dunbar Retaliation]
  10. Let It Ride
  11. Down, Down And Down
  [Pink Floyd]
  12. Careful With That Axe, Eugene
  13. A Saucerful Of Secrets
  TOTAL TIME (1:26:21)

 過去アップした映像は,著作権の関係で,削除を余儀なくされた (笑)
ので,今回は,Youtube にアップされているダイジェスト版を貼り付けておきます.

 収録されている映像の一部
  [Youtube上のダイジェスト版]

 [Part 1]
 
 [Part 2]
 
 [Pink Floyd]
 

[参考]
Internationales Essener Pop & Blues Festival 1969 (DVD)