エマーソン・レイク&パーマーの初来日となった1972年.

 本CD は 7月22日の後楽園球場公演に続いて行われた,7月24日の甲子園球場公演をオーディエンス収録したものです.因みに,初来日公演は,この 2公演のみでした.
 
 実はリリース告知日の前日に以下のアナウンス
 「16/11/07
  NEW SOURCE!!!

  The details will be uploaded tomorrow night
と共に,テープの画像が掲載されました.
 

 エマーソン・レイク・アンド・パーマーも,ブート界では比較的人気は無いのですが,今回は告知翌日の昼に
 「11/9 ★エマーソン・レイク&パーマー「DEFINITIVE KOSHIEN 1972」のナンバー入りシール・ステッカー付きは予約完売致しました。お問合せ多数の為、急遽50セット(No.51~100)を用意させて頂きました。オーダーの方はお早めにお願い致します。
 週末には
 「11/11 ★エマーソン・レイク&パーマー「DEFINITIVE KOSHIEN 1972」のナンバー入りシール・ステッカー付きは完売致しました。お問合せ多数の為、急遽20セット(No.101~120)を用意させて頂きました。
とのアナウンスがあったので,かなりの枚数予約されたのでしょうね.

 この日の音源は,既発では,2010年前後に Mindwarpレーベルより 『 Koshien Battlefield (MWCD-043/044) 』 のタイトルで 2枚組として,また2015年には Virtuosoレーベルより 『 Koshien Stadium 1972 (Virtuoso 237/238) 』 のタイトルで 2枚組としてリリースされていますが,今回は別のオーディエンス音源を入手(:先日リリースされたレッド・ツェッペリンの 『 928 (No Label) 』の音源提供者と一緒との事.)してのリリースとなります.
 因みに上述のタイトル各々別のテーパーによる音源です.

 音質は,既発の 『 Koshien Stadium 1972 (Virtuoso 237/238) 』 比較すると,篭った感も無く,グレッグ・レイクの乾いた高いベース音もクリアに収録されており,既発にあった "Aquatarkus" の 1分10秒のカット,"Rondo" の 3分50秒にあるカット等が無く,問題なく,聴き入る事ができると言えます.

 メーカー情報では
 『洋楽史に残る一大事件、EL&Pの「1972年7月24日:甲子園球場」公演。その新たなる極上記録がまさか、まさかの発掘です。

 この日は、大暴動によってコンサートが中断された“伝説の夜”。
 これまでも『READ THE RIOT ACT』や『KOSHIEN STADIUM 1972(Virtuoso 237/238)』といったドキュメント・アルバムで伝えられてきましたが、本作はそれらとはまったくの別録音。
 伝説の現場に立ち会った録音者本人から譲られたカセット現物から起こされた、本作だけのオリジナル録音なのです。しかも、本作を記録されたのは、一大センセーションを巻き起こしたLED ZEPPELIN『928』の録音家。ZEPPの衝撃に続く、歴史上の最重要コンサートの超貴重記録の公開です。

 既発に比べて「Promenadeのイントロが10秒長く、「Rondo」中盤(3:45からの27秒間)のカットがないことからも別録音なのは明らかですが、それ以上に強烈なのがサウンド。正直なところ、これまでの既発群は貴重度のドキュメントが先立っていましたが、本作は、それはそれは見事なオーディエンス・サウンドなのです。

 当日の甲子園球場を振り返ってみると、ステージは2塁辺りにホームベース側に向かって設置。グラウンドや外野席には客席はなく、バックネット側と1・3塁のみでした。そして、本作のポジションは「3塁側(キース側)の6段目」からの録音。それだけにキースの妙技がやたら近くなのですが、それだけではない。グレッグ・レイクのベースもゴリゴリと1音1音が立ち、カール・パーマーのドラミングも詳細で味付けのカウベルまで鮮やか。『KOSHIEN STADIUM 1972』と比べても演奏がグッと近く、トリオ・アンサンブルのスキマまで鮮明で、現場のアンプから漏れるジーというノイズまで克明なのです。鍵盤はもともと打弦楽器だったこともあり、キーボード・トリオは通常のロックバンドよりも1音1音が粒のように際立つわけですが、その乱射アンサンブルがクッキリと描かれています。

 録音家を取り巻く観客たちもまた、そのサウンドに貢献している。これまでの既発群は、良くも悪くも当時の熱狂を正確に活写するタイプ。嵐のような喝采と猛烈な手拍子は、EL&P史上どこにもない凄まじい迫力を醸しており、それが大きな魅力でもありました。しかし、本作もその熱狂を収めつつ、喝采よりも楽音の方が遙かに近い。そのため、少しずつ常軌を逸していく会場の空気感を感じながら、そのトリガーである演奏そのものを味わうことができる。今までの既発が“ドキュメント・アルバム”だとするなら、本作は“音楽アルバム”なのです。
 ここまでのサウンドを実現したのは、録音自体の素晴らしさもさることながら、バツグンのマスター鮮度も大きい。実のところ、ZEPP『928』の際にはテープ劣化も見受けられたのですが、本作のマスターには一切の劣化がなかった。綺麗に保存されたテープ面にはヨレも歪みもなく、まるで44年の歳月がなかったかのような美しさ。もちろん、その美しさは見た目だけではなく、再生してみると初めて音を出したかのように淀みなくフレッシュなサウンドが流れ出てきたのです。

 事件現場の異様な迫力を伝えてきた、これまでの甲子園録音。それはそれで時代を映し出す貴重な記録でしたが、本作はその事件の呼び水となったEL&P自体を美しくフォーカスした傑作録音です。本作にも歴史的な大暴動シーンは収録されているものの、観客が主役ではないために、その混沌とした迫力は『KOSHIEN STADIUM 1972』に譲ります。しかし、逆に本作に詰まった熱演は“なぜ事件が起きたのか”・“そこまで熱くなったのか”を理屈よりも遙かに雄弁に物語っているのです。
 ZEPPに続いて登場した事件盤です。これまで以上に鮮明な歴史の証拠。歴史的な一夜をバンド自身に寄り添って感じられる貴重極まるライヴアルバム。今週末、再び事件な1枚があなたのお手元に。

 ★録音者提供のオリジナルチケットの原寸大・復刻レプリカが付きます。(24cmx7cm) 座席:3塁側6段33番』

Definitive Koshien 1972 (Virtuoso 313)
 
 Live At Koshien Stadium,Nishinomiya,Japan 24th July 1972
 [From Original Masters]


  1. Intro
  2. Hoedown
  3. Tarkus
     Eruption
     Stones Of Years
     Iconoclast
     Mass
     Manticore
     Battlefield (incl. Epitaph)
  4. Aquatarkus
  5. Take A Pebble
  6. Lucky Man
  7. Piano Improvisation
  8. Take A Pebble (Conclusion)
   [Pictures At An Exhibition]
  9. Promenade
  10. The Hut Of Baba Yaga
  11. The Curse Of Baba Yaga
  12. The Hut Of Baba Yaga
  13. The Great Gates Of Kiev
  [Encore]
  14. Rondo
  15. Drums Solo
  16. Riot
 TOTAL TIME (77:33)

 Keith Emerson : Keyboards
 Greg Lake : Bass, Guitar, Vocals
 Carl Palmer : Drums, Percussion

 Ticket Replica
 

 Take A Pebble 
  
 Promenade 
 
  The Great Gates Of Kiev 
 
  Rondo 
 


[参考]
 1972 JAPAN Tour
  July
   22 Korakuen Stadium,Tokyo,JAPAN
   24 Koshien Stadium,Nishinomiya,JAPAN

 Koshien Battlefield (MWCD-043/044)
 
 Koshien Stadium 1972 (Virtuoso 237/238)
 

[関連記事]
Koshien Stadium 1972 (Virtuoso 237/238)
 
Koshien Battlefield (MWCD-043/044)
 
Korakuen Stadium 1972 (Virtuoso 200)
 
Interviews In Tokyo 1972 (Gift CDR)
 Interviews Of Tokyo 1972 (Gift CDR)
Rock Explosion Special (Bonus DVDR)
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