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フラクタル心理学を利用したカウンセリングでの問題解決は、
一般的な心理療法よりも、はるかに早く解決できます。
なぜなら、フラクタル心理学は、「この世界は脳の中で作られた仮想現実である」
ということを知っているから。だから、最短の問題解決法がわかるのです。
関西学院大学大学院で教鞭をとる加藤雄士生の新刊に、
フラクタル心理学が紹介されました。
スキーマ療法やＮＬＰと、フラクタル心理学の違いなどが
よくわかる内容となっています！
フラクタル心理学は関西学院大学大学院で人材開発論として、履修科目の一つとして採用されています。
毎年秋には、一色真宇が関学で講義をさせていただいております。
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ぴよまるこさんの以下の質問の回答、４回目です。
－－－質問内容（要約）－－－－－－－－－－－－－
フラクタル心理学 父親と検索すると、父親が嫌いだと地位やお金が得られないなどと出てきました。
これは絶対そうなのですか？ なぜそのような見方になるのですか。
お父さんが嫌いとは、例えば怖かったなどが原因で、そこの見方を修正するのですか？
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さて、今までのお話をまとめると、
１．自分が目標としていることを、父親がやっている場合、
父親を否定すると、その道がふさがれる
２．それと同じ仕組みで、自分がやめたい性格の遺伝子を持っているとき、
父親を否定すると、その遺伝子が否定されるので、性格が矯正できる。
ということでしたね。
質問者さんの聞きたいことは、「地位や財産を得られるか」ということなので、
１番だとまずいわけです。
でも、２番は悪くありません。
だったら、父親を嫌いなままでもいいのではないか、
と考えられる、という話で、３回目が終わりましたね。
さて、フラクタル心理学はどう考えるのでしょうか。
たとえば、自分（子供）が短気な性格だとします。
でも、自分は子供なので、自分が短気だとわかりません。
そんなとき、短気な父親を見て、
「こんな短気な人は嫌いだ！」と思うと、
「自分は短気なんかじゃない！」
と思うから、性格が矯正できます。
しかし、本当にお父さんは短気なのでしょうか？
ここが問題です。
フラクタル心理学では投影という仕組みを教えています。
（一般的な心理学の投影とは異なります）
自分がわがままで母親にすぐに腹を立てる性格だったりすると、
それが抑えられたときに、他の人に投影されます。
つまり、ババ抜きのようなもので、自分が使えないとき、使いたくないときは、
それを他人に渡すのです。
すると、
「自分は短気じゃない。お父さんが短気だから、こっちも腹が立つだけだ。
父親さえいなければ、自分は怒ることなんかない」
という状況になります。
しかし、
もしかすると父親は、わがままな自分がちっとも言うことを聞かないから、
単にお母さんの手助けのために、自分を怒鳴っていたのかもしれません。
自分が妹弟をいじめたから、怒鳴ったのかもしれません。
このように、子供から見て、父親の本当の意図などは、わかるはずがないのです。
だから、子供のころに、「お父さんは〇〇だ」という判断はできないのですが、
子供のほうは、当然のように「自分は父親を良く知っている」と思い込みます。
また、もう一つ大きな問題があります。
それは、子供はエネルギーが弱く、父親はエネルギーが強いということです。
これを、フラクタル心理学では、「豆腐（弱者）と岩（強者）」と表現します。
大人になった今でも、こんな体験はありませんか？
道路を歩いていたら、後ろの方から、突然大きな声が聞こえた。
喧嘩かと思って、身の危険を感じて振り返ると、大きな男性が４、５人でふざけていた…。
つまり、人は基本的に、大きな音がするものや大声を危険だと感じるのです。
子供時代には、これが極端にひどかったのです。
なにしろ、自分はふわふわした存在で、
お母さんはふわふわしているけど、
父親はごっつい。
すると、父親が帰ってきたときの大きな声や足音だけで、
もう危険を感じたり、不快さを感じたりします。
これを、フラクタル心理学では、
「エネルギー差があると、恐怖を感じる」と教えています。
よくドラマなどで、いなかの人が都会に出てくると、
「都会の人は冷たい」とか、
「都会は怖いところだ」
と言ったりしますよね。
これも同じで、「エネルギー差」による恐怖なのです。
都会の人が聞いたら、失礼な！と思いますよね。
自分がエネルギーの高い相手を否定しているのですが、
それがわからずに、「自分が否定された」と感じて、「都会の人は冷たい」と思います。
これと同じような感覚を、子供のころに父親に対して感じます。
これは、父親の能力や地位が高いほど、エネルギーが高くなるので、
子供にとっては「怖い」と感じやすくなるのです。
いなかの人が都会に出てきて、最初怖いと感じるのは仕方がありませんが、
そのまま怖いままだと、仕事ができませんよね。
そして、結局、
「自分は都会暮らしが合わない」と言って、田舎に帰ってしまうかもしれません。
つまり、
「地位や財産が欲しいのに、父親が嫌い」という状態は、
これと同じなのです。
これは、都会に対する誤解だし、父親に対する誤解です。
でも、本人は、父親（都会）と同じレベルのエネルギーになったことがないために、
それがエネルギー差によるものだということがわかりません。
こうして、チャンスを失ってしまうのです。
そもそも、父親が嫌いなのは、２番の効果があるためでした。
だったら、父親を嫌いになるのではなく、直接、自分の性格を矯正すればいいわけです。
すると、父親に投影していた「短気」などの悪い性格が、自分の性格だったことに気づき、
父親に投影していたものが消えるので、
父親がとてもやさしく強い人に見えてきます。
この状態だと、父親の能力や忍耐力などのいい点が見えてきて、
これを好ましく感じると、自分の中の同じ遺伝子が活性化します。
ということで、フラクタル心理学で、こういうときにどうするかをまとめると、
１．父親を嫌っていたのは、自分の悪い性格を矯正するためなので、
まずはチャイルドを呼びだして、それを直す。
２．すると、実は自分の性格と、エネルギー差で父親が嫌いだったのだとわかり、父親と同じ能力を自分も持っていると認めて、
チャイルドを修正することで、能力を伸ばし、エネルギー差を埋める
となります。
もし、そのうえでどうしても許せない父親の性格（たとえば女癖が悪いとか、アル中だとか）は、否定したままでいいのです。
要は、「父親を憎む」のではなく、「父親の〇〇の性質を憎む」ほうが正しいのです。
「罪を憎んで人を憎まず」というのは、このことですね。
父親全体を憎むと、自分の良い能力や性格も、否定していまい、損なのです。
昔は、フラクタル心理学が存在しませんでした。
だから、父親と同じ性格をピンポイントで直すことができなかったし、
能力を高める修正で、エネルギー差を埋めることもできなかったのです。
だから、
今までの常識では、
父親が嫌いということが悪いことではない、
と思われていましたが、
実は、これは自分にとって損なのだ、ということを覚えておくといいと思います。
びよまるこさんの回答は以上となります。
またみなさんからのご質問、お待ちしております。
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