心理カウンセラー教室18/映画の出だしから、大逆転シナリオを想像する | フラクタル心理学開発者から 心理分析を学ぼう

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フラクタル心理学開発者がお答えします。ご質問をお待ちしております。

このブログの最近のテーマは、心理カウンセリング。

心理カウンセラーになりたいかた、

心理カウンセラーだけど、もっと勉強したいかた向けに、

フラクタル心理学のカウンセラー視点を解説しています。

 

 

フラクタル心理学は、関西学院大学大学院で、

「人材開発論」として、履修科目として

採用されています。

私も毎期、3回の講義を担当させていただいております。

写真は第一回目の開講のときのもの(2019年)。

関学の講義室で加藤雄士教授とともに。

 

 

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今、勉強中の相談内容はこちらです。

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50歳半ばの女性です。

 

夫が10年前に災害で亡くなったので、今は両親と同居。

両親は高齢なので、世話がかかる。

最近、義父が入院し、義母も心労で倒れる。

こちらは同居していないし、夫の弟の嫁が世話をしているが、

いずれ自分にもかかわってくるのではないかと思う。

自分も最近、怪我をするなどして、調子が悪い。

将来は、姪と畑でも耕して暮らすつもり。

 

昔の家族/病弱な妹がいた。その娘(姪)が知的障害あり。

自分の仕事は流通業界で契約社員

夫との仲は悪くなかった。

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元の課題

 

このあたりから、何が問題かを見分けましょう。

どんな心理があるのでしょうか。

直すには、なにをどうすべきでしょうか。

 

前回の課題

 

この相談者の夫はなぜ災害で亡くなったか。

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前回は、このシナリオの読み方を説明しました。

 

みなさんは、やってみましたか?

 

こんな出だしの映画だと、観客のあなたはどう感じるか、ということを

 

考えてみる、と言うことでしたね。

 

 

まずは大きくため息でしょう。

 

そして、きっとこんなつぶやきが出てきますよ。

 

 

(観客のあなたのつぶやき↓)

 

ああ、この主人公は人生に失望しているだろうな。

 

 

「生まれてから、大人になるまでは、

 

ちっとも愛されたという感じがしなくて、

 

やっと夫をつかまえて、

 

二人っきりで生きられるかと思ったら、

(子どもはいらない)

 

災害で夫を失う。大ショック!

 

 

悲しくて、また母親を求めたいけど、

 

 

相変わらず、母親は妹の心配ばかりで、

 

自分は結局、年老いている親の世話を期待されている…。

 

ああ、もう人生、嫌になる。

 

生きていても、いつまで経っても、思い通りに生きられない…。

 

もうどうでもいいや…」

 

 

と、思っているんだろうな…。

 

 

 

 

いかがですか?

 

こんな映画の出だしを見たら、

こんな感じに思うだろうな…という想像ができましたか?

 

もちろん、映画ですから、このまま終わるような映画を

誰もつくりませんよね。

 

あなたの人生も同じで、

 

たとえ、あなたがこの映画の主人公だとしても、

 

このまま終わるような映画のために、

 

わざわざこの世界に登場したりはしないのです。

 

 

 

つまり、

 

観客にこう思わせて、

 

そして、「ほら、こんな大逆転が待っているんだよ」

 

と言いたくないですか?

 

 

 

その大逆転にも2つのタイプがあります。

 

 

ひとつは、多くの方が想像できるものです。

 

 

前々回だったと思いますが、

 

私が

 

「このタイプの人は、医療・福祉系の仕事をしていることが多い」

 

と言いましたよね。

 

一つ目の大逆転はそちら系です。

 

 

 

これは、

 

初級のテキストの言葉にあったと思いますが、

 

「右、じゃなければ、左」

 

という選択です。

 

 

1,2,3というステップがあった場合、

 

1は「かまってちょうだい」症候群、

 

2は「かまってあげる」症候群

 

で、

 

1が右で、2が左です。

 

もし、この相談者が医療・福祉系ならば、

 

右じゃなければ、左、という段階です。

 

この2つはセットになっているのです。

 

左を選ぶのも、ひとつの過程なので、

 

人によっては良い選択になりますが、

 

 

この相談者の仕事状況を見る限り、

 

この人にはそうではありません。

 

2はもう選びたくないのがわかりますね。

 

 

 

本当の「人生を乗り換える」方法は、

 

右でも左でもないものです。

 

つまり、3です。

 

1を選んだら、たいがい2が後でついてくるので、

 

2を選んでいるときは、

 

人生を乗り換えようとしているのではなくて、

 

ただ、成長しようとしているのです。

 

 

 

この成長がうまくいっていれば、

 

2の仕事で生きがいを感じます。

 

それに飽きてくるまでは、人生は充実して、

 

大成功もできますから、

 

これも、大逆転シナリオのひとつでしょう。

 

 

 

では、人生を乗り換えるための3の選択とはなんでしょうか。

 

それは、医療・福祉ではない、ビジネスの世界で頑張ることですね。

 

 

 

しかし、今はたいした仕事ができていないから、

 

うまく乗り換えられないわけです。

 

そして、老後は姪と農業でも…となっています。

 

 

 

いかがですか?

 

 

この相談者の悩みのポイントがわかってきましたか?

 

 

(次回に続く)

 

 

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