このブログの最近のテーマは、心理カウンセリング。
心理カウンセラーになりたいかた、
心理カウンセラーだけど、もっと勉強したいかた向けに、
フラクタル心理学のカウンセラー視点を解説しています。
フラクタル心理学は、関西学院大学大学院で、
「人材開発論」として、履修科目として
採用されています。
私も毎期、3回の講義を担当させていただいております。
写真は第一回目の開講のときのもの(2019年)。
関学の講義室で加藤雄士教授とともに。
来週は、今期の最終授業です!
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今、勉強中の相談内容はこちらです。
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50歳半ばの女性です。
夫が10年前に災害で亡くなったので、今は両親と同居。
両親は高齢なので、世話がかかる。
最近、義父が入院し、義母も心労で倒れる。
こちらは同居していないし、夫の弟の嫁が世話をしているが、
いずれ自分にもかかわってくるのではないかと思う。
自分も最近、怪我をするなどして、調子が悪い。
将来は、姪と畑でも耕して暮らすつもり。
昔の家族/病弱な妹がいた。その娘(姪)が知的障害あり。
自分の仕事は流通業界で契約社員
夫との仲は悪くなかった。
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元の課題
このあたりから、何が問題かを見分けましょう。
どんな心理があるのでしょうか。
直すには、なにをどうすべきでしょうか。
次の課題
この相談者の夫はなぜ災害で亡くなったか。
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さて、「大逆転シナリオ」とはなにか、
を考えるのでしたね。
そして、それは、右でも左でもない選択、
ということでした。
そして、この人の仕事を見る、
というところまできましたね。
仕事が医療・福祉系ではない、
というところから、
この人がもう、
「人を世話するのはあきあきだ~!!」と
思っていることがわかります。
なんとか、ビジネス社会に身を置きたいのだけど、
その力がまったく足りず、
結局のところ、老親に足をひっぱられている、
と言う状況に、怒りを感じていることがわかりますね。
こういうときは、まず相談者の力を増やしてあげることです。
自分の老後も、結局は知的障害の姪と農業で暮らす、
というのですから、
まだまだ、未来に対する展望が明るくないのです。
それは、
「どうせ人生なんて、なるようにしかならない」
「どうせ、こんな生き方しかできない」
「どうせ、もう幸運なんかこない」
というあきらめが心の中を占めているのです。
その絶望感は、夫として表現されています。
なぜ災害で亡くなることになったか、の理由を悟りましょう。
まずは、心の中の絶望を取り除き、
力を増やしてあげることが大切です。
この相談者の場合、
契約社員になるまでは、子どももいなかったので、
仕事をしっかりしていたはずです。
ですから、そのときのことをいろいろと褒めてあげましょう。
実際には仕事でたいしたことをしていなくても、
続けた、というだけでも評価しましょう。
他にも、学生時代にできたことがあるかもしれません。
クラブ活動でもオーケーで、
かつて、希望を持ってなにかをしたこと、
出来なかったことができるようになったこと、
誰かに褒められたこと
などをしっかりと思い出し、
自分を褒めるのです。
もちろん、忘れてはいけないのが、
その「自分」は必ずチャイルドであるということ。
チャイルドを褒めて、癒して、そして希望を与えなければ、
この人のエネルギーは増えません。
「かまって~」を修正するのは、そのあとになります。
こういう順番を間違えないようにしましょうね。
先に「かまって~」を修正すると、
どこにも頼れるつっかえ棒がありませんから、
この人には苦しいでしょう。
ですから、まず自分のなかにつっかえ棒を作ることが先決です。
このように、
マニュアルどおりではなく、
相談者が今どのようなエネルギー状態なのかを見極めて、
やるべきことの順番を考えましょう。
なんでもかんでも、
「さあ、依存を修正しましょう!」では、ダメですよ。
そして、力が取り戻せたら、
それから、大逆転シナリオへ向かって、
ポジティブなイメージをさらに植え付けます。
その方法については、また次回。
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