サムライカウンセリング3 女優マイラの「当たり前」その1 | フラクタル心理学開発者から 心理分析を学ぼう

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フラクタル心理学開発者がお答えします。ご質問をお待ちしております。

論理的思考開発法は、前回で終了します。

本日から、フラクタル心理学をドラマシナリオで学ぶシリーズ

「サムライカウンセリング」の第3話です。

 

少し長いので、分けて掲載しますね。

 

書き方などは、ロサンゼルスの女優でフラクタル心理カウンセラー、中村佐恵美さんにご指導いただいています!

 

 

 

Script Samurai Counseling 3
女優マイラの「当たり前」
ケースNo.3: “不平等に扱われる原因は…”


その1


Cast List

登場人物:レギュラー
マダム・マヤ(F.カウンセラー)(イメージは中村佐恵美さんで!)
サトル (マダムの弟子/ボディーガード/付き人)
デービッド(弁護士)
ロバート (執事)


マダムマヤのイメージ、中村佐恵美さん

 

第三話登場人物
マイラ・ボッケリーニ  (actress)
アレックス(マイラのマネージャー) 
イーサン(男優)
映画監督
エディ(マイラの長兄)
トニー(マイラの次兄)
マイラの父母


ACT ONE
撮影ロケ現場。
みんなが大騒ぎでセットを作ったり、テントを張ったりしている。
マイラ、自分のテントが遅いとか、椅子がないとか、いろいろと文句を言っている。同じ出演者であるイーサンが、見かねて自分のまわりの用意をしているスタッフに、彼女のほうを手伝ってやれと言っている。そして、彼女に自分専用の椅子を持ってきてやる。


イーサン
マイラ、主役様に椅子を持ってきたよ。

マイラ
あら、ありがと。
(たいしてありがたそうではない。今頃持ってきたか、というような様子。遠慮なくどかりと座り、まだイライラしている様子。その横顔をイーサンは黙ってみている)

別の若い男性出演者
マイラ、冷たいジュースをもらってきたよ。

マイラ
ありがと。
(相手の顔をろくに見ようとしない。あきらかに馬鹿にしている様子。イーサンと若い男性出演者は顔を見合わせている)

(撮影が始まり、進行している様子)

マイラがテントで待機中、監督はパソコンのメールでなにかのやり取りをしているようす。それを横目で見ている。大道具のセットが崩れ、監督が慌てて様子を見に行った時に、パソコンを開いたままだったので、マイラはこっそりと内容を盗み見た。

マイラ
な、なにこれ…!?
内容を見て、めらめらと目に怒りの色が出る)

END OF ACT ONE 


ACT TWO

INT.デービッドの弁護士事務所。弁護士事務所らしくない和風のインテリア。デービッドとジョンが差し向かいに置かれたカウチに座っている。

マイラ
(髪の毛を指でクルクルといじくりながら、居心地が悪そうにしている)
…とにかく、マネージャーのアレックスがここに行けというから来たのよ。アレックスだって、あなたのことを人から聞いただけだって言うの。とりあえず来たけど、なにをどう言っていいのかわからないわ。
(きょろきょろと室内を見て、胡散臭そうに思っている)

デービッド
私は一応弁護士ですから、なにかトラブルがあったときにだけ、お客様は私に会いにいらっしゃるわけですが…。どんなトラブルがあったのですかな?

マイラ
秘密は守ってもらえるわよね? トラブルというか…すごく頭に来たの。だから、何とかして訴えてやりたいって思ったんだけど、私の評判が傷つくのも嫌だし。でも、このままじゃどうにも収まらないわ! 
それでちょっと暴れていたら、アレックスが…。

デービッド
(マイラを遮って、老眼鏡から目を上げて)
暴れた? どんなふうに?

マイラ
(ばつが悪そうに)ソファの上で、ソファをパンチしていただけよ。そしたら、そのはずみで上から絵が落ちてきて…。その額で私が背中にケガを…。ま、大したことはなかったのだけど。

デービッド
それはまた、大変な怒りようですな。で、あなたのご職業は?

マイラ
(びっくりしたように)あ、あたしは女優よ!
(と腹を立てた様子で腕を組みなおす)

デービッド
(わざと驚いたように)これは失礼しました。私は世間に疎いものですから…。

マイラ
(プライドが傷ついて、少し顔を赤らめる)世間に疎いって言ったって…あなた、一応弁護士でしょ。

デービッド
はい。一応ね。で、アレックスがどうしたんです?

マイラ
…ええと、アレックスがあなたのところに行けば、根本的に解決できるかもと言ったのよ。私は裁判を起こすって言ったんだけど、アレックスは、こんなに興奮して暴れるくらいなら裁判なんかしたら、もっと興奮するからやめたほうがいいって。それに、仕事を失ったら元も子もないって言うのよ。ま、彼の言うこともわかるわ。この世界では、監督に嫌われたら仕事がうまくいかないし…ああ、裁判をしたい相手は映画会社なのよ。つまり、私が女優の仕事をする限り、映画会社と争うのはよくないわ。
でも、こんな、映画会社に裏切られた気分で仕事をするのは嫌なのよ。

デービッド
それはごもっともですな。

マイラ
で、アレックスが行けと言ったのがあなたで、…弁護士だというわけ。訳が分からないわ。
裁判はやめとけと言ったくせに。なにを考えているのかしら、彼?

デービッド
いやいや、ベストなチョイスだと思いますよ。まず、何があったのか、教えてください。

マイラ
(溜息をついて、斜めにうつむきながら)いいわ…。
私は女優になって今8年目なの。3年くらい前から、良い仕事に恵まれて、テレビドラマで主役ももらっているわ。今、ワンシーズンを取り終えて、次の契約をしようとしているところなのよ。でも、ひょんなことから、相手役の俳優が…知っているでしょ、イーサン・ウェーバーっていう役者…。

デービッド
(顔を輝かせて)おお、知っていますよ!

マイラ
(むっとして顔を上げてデービッドを見る。うんざりした様子で、また斜めにうつむいて)

デービッド
(コホンと咳払いして)失礼。で、イーサンがどうしたんですか?

マイラ
彼のギャラは、なんと、私の3倍だったのよ!(顔を上げて、デービッドをにらむように)
私と同じくらいのセリフ量で、私と同じくらいの重要度の役よ。でも、主役はあくまでも私よ。
それなのに、私の3倍だなんて、あり得る?

デービッド
なるほど。でも、彼のほうがキャリアがあるとか?

マイラ
そんなこと、ないわ。キャリアで言えば、私だって長いわよ。それに、私には多くのファンがいるし、私が主役だから見てくれているファンも多いのよ。だから、彼が私の3倍のギャラを取るなんて、そんなのおかしいわ。不平等よ。これは、女性差別なのよ!

デービッド
なるほど~。女性差別なのですか…(おもしろそうに)

マイラ
(興奮して)そう、差別にほかならないわ!
いったいどんな理由があって、私が彼よりも3分の1以下しかもらえないの? 意味がわからない。…でも、アレックスが言うの。ここで騒いだら、会社側は、次のシーズンは主役をほかの女優に変えると言い出すもしれないから、騒ぐなって。こんなの理不尽でしょ。
確かに、私の人気はまだ確立しているとは言えないわ。シーズン1しか撮っていないから、まだ主役を変えることもありえないわけじゃない。でも、立場が弱いからって、我慢するしかないなんて、そんなのおかしいわよね?(デービッドにつめよる)

デービッド
まあ、そうですな…。

マイラ
(マイラ、あきれて腕を組んで)あなた、本当に弁護士なの? 
弁護士ならば、こんなときこういうものよ。(立ち上がってオーバーアクションで弁護士を演じる)
「もちろんですとも! ここで泣き寝入りなんていけません! 徹底的に戦うべきです。私にお任せください、絶対に勝って見せます! あんな悪徳映画会社をのさばらせてはいけません。
ええ! これは正義ですとも! あなたのやろうとしていることは全女性のためになることです!」

デービッド
さすが女優だ! 真に迫っていますね!(拍手する)

マイラ
(ハッと我に返って…。ソファに戻って)あなたはこんなことを言う弁護士じゃないというわけね。で、いったいあなたは何をしてくださるの?

デービッド
(にやりと笑って…)私がお手伝いするのは、あなたが不平等な世界から抜け出すお手伝いをすることなのですよ。

マイラ
不平等な世界から抜け出す?

デービッド
そう、それこそが本当の意味での勝利です。映画会社に勝つことではなく、あなたがあなたの人生の勝利者になることです。

マイラ
(よくわからないというような表情で目を大きく開いて首をかしげる)

デービッド
(名刺を取り出して)私の役割は、お客様がここに紹介するのがふさわしいかどうかを見極めることです。あなたは合格ですよ。(名刺をマイラに差し出す)

マイラ
(名刺を受け取って)
マダム・マヤ? 誰なの? 霊能力者かなにか?
(怪訝そうに裏返す。裏には、Theory of an Advanced Worldと書いてある)

デービッド
(ニマリとして)いえ。ライフカウンセラーのようなものですよ。と言っても、あなたの怒りを癒す、というのではなく、あなたの問題を根本的に解決する、という仕事をしています。
弁護士の私が言うのもなんですが、裁判よりもずっと役に立ちますよ…。ぜひお訪ねください。…ベルエアです。マダムは素晴らしい家にお住まいですよ。

マイラ
(きょとんとして顔で名刺をもう一度見て)ベルエア? ま、悪くないわね。(いたずらっぽくニコリとする)

 END ACT 2

ACT 3
EXT. ベルエアの豪邸の玄関。
マイラ、呼び出しボタンを押してから、荘厳なフロント・ヤードを見回して感心する。
ドアが開き、執事が現れる。


執事(ロバート)
マイラ・ボッケリーニ様ですね。こちらです。奥さまがお待ちです。

INT.りっぱな玄関ホール、シャンデリア、赤いカーペットの敷かれた階段。真ん中に美しい桜の盆栽。奥田玄宗の大きな日本画(桜)。ゴージャスだがどこかエキゾチックなロビー。
マイラ、きょろきょろして、絵に近寄ってみたり、盆栽に顔を近づけてみたりしている。赤いらせん階段を見上げて、


マイラ
(とてもうれしそうに)私、こんなところに住んでみたかったの! そうよ! 女優になったのだって、こんな生活をしてみたかったからだわ!

執事
恐れ入りますが、ここからは靴をお脱ぎください。

マイラ
え、靴を脱ぐの? (自分の編み上げのブーツを見る)

執事
(ブーツを見て)こちらにどうぞ。(廊下の椅子に案内し、おしゃれな室内履きを差し出す)
これにお履き替えください。

マイラ
しょうがないわね。了解よ。(観念して靴を履き替え始める)

執 事
(マイラに椅子を勧めながら)
本日、マダムは不在です。 

マイラ
(驚いて)えっ、そんな!

執事
ご安心ください。マダムの弟子、サトルが代わりにご指導いたします。

マイラ
サト、サト…? え、どういうことなの?…(狐につままれたような顔)

執事は一礼して去り、いつの間にか目の前にサムライ風の男が現れる。

サトル
(腕を組んだまま)俺がサトルだ。俺がお相手をする。

マイラ、きょとんとしている。
サトル、かまわずにすたすたと前を歩く。
マイラ、椅子のそばに立って止まったまま。


サトル
(マイラがついてこないので、振り向いて)
こっちだ。さっさとついてこい。迷子になるぞ!

マイラ、むかつくが、とりあえずついていく。
マダムの洋間。板張りで、テーブルと椅子2脚。安土桃山風。ふすまの上には3匹のサルの欄間。


サトル
ここに座れ。

マイラ、椅子を引いてくれるのを待っている。

サトル
どうした、座れ。

マイラ
(むかつきながら小声でつぶやく)あなたって…山ザル?
(自分で椅子を引いて座る)

サトル、気が付かないフリをして、ポットから自分でお茶を入れ、自分の分だけ持ってきた。そして、自分だけお茶を飲んでいる。
マイラ、それを見て怪訝そう。


マイラ
あの…。

サトル
なんだ。

マイラ
私にお茶を入れてくれないの?

サトル
なぜ俺がお前にお茶を入れなきゃならんのだ。

マイラ
え?(マイラ、心底驚いたように目を見開く)

サトル
お前はマダムにいくら金を支払った?

マイラ
えっ? …なにも支払っていないわよ。…だって、タダだって聞いたわ。

サトル
そうだ。タダだ。マダムはセッションに金をとらない。
つまり、お前は、こちらの好意でここにいる。

マイラ
は、はあ…(訳が分からないという顔)

サトル
こちらの好意でここにいるお前に、なぜ俺がお茶をいけなくてはならんのだ。
本来、お前が師である俺に茶を入れるべきなのだ。
飲みたければ、自分で勝手に淹れろ。紅茶もコーヒーもある。好きなものを飲め。

マイラ
(あきれて)わかったわよ!

立ち上がり、自分でカップにコーヒーを注ぐ。そして、自分で椅子をひいて座る。

サトル
良いか、これからお前にはゲームをしてもらう。そのゲームをクリアすることが、今日の課題だ。

マイラ
はあ~?

 マイラの前で、テーブルの一部が自動で開いて、中からスクリーンが出てくる。マイラ、意外なハイテクに驚く。スクリーンからTAWのロゴが現れて、次に文字が現れる。機械的な声がする。

スクリーンの声
「あなたはこれから30年間、ある惑星で生活することになりました。
最初に、必要なものを買わなければいけません。予算は100,000ドルです。
その予算内で、買い物リストから買い物をしてください。制限時間は10分です」

次に買い物リストが現れ、タイマーがチッチッと音を立て始める。
食料、娯楽、書物、衣類、宝飾品、住居などさまざまな買い物のリストがある。家族や恋人まで値段がついている。


マイラ
な、なに、これ? なんのゲームなの。知能テストなの? 

サトル
まあ、そんなものだ。
良いか、ちゃんとよく考えて買い物をせよ。買い物が終われば、お前の評価点が出る。それが30以上ならば合格だ。さあ、がんばれ。

マイラ
(フフンと笑って)なんだかわからないけど…こんな簡単なゲーム、簡単よ。
(リストを見て選び始める)

画面のリストがアップで映し出される。
1.ダイヤモンドのネックレス 10,000ドル
2.ディオールやアルマーニを着る 10,000ドル
3.ピアジェの時計 30,000ドル
4.プール付きの豪邸 500,000ドル
5.ハンサムでセックスのうまいパートナー 300,000ドル
6.キャビアやロブスターなどの豪華な食材 20,000ドル


……
28.健康によい食事 1,000ドル
29.デニムのジーンズ、パジャマなどの普段着 1,000ドル
30.医療施設利用費 3,000ドル
………


マイラ、選んだものをクリックすると、自動的に計算され、合計が出る。
あっという間に予算オーバーとなり、ビープ音が鳴る。


マイラ
な、なによ、これ。全然予算が足りないわよ。

慌てて選びなおそうとするマイラ

[別のサウンド]



サトル
時間切れだ。

スクリーンからパンパカパーンというような音楽が流れる。
そして、8という数字が表れる。


機械の声
あなたは8年目に死にました。

マイラ
(驚いて)な…なに、これ? 

サトル
つまり、お前の買い物の内容では、お前は飢えるか病気になるかで、8年目には死ぬということだ。

マイラ
えっ、なんで?

サトル
お前の買い物の仕方が悪い。生活に必要のないものばかり買って、生活に必要なものを用意しなかったから、8年で死んだ。30年分の買い物なのだから、30年生きなくては負けだ。

マイラ
負け?
(負け、という言葉がぐさりと来て)じゃ、もう一回やらせて!

サトル
クリアするまでやれ。

マイラ、ゲームをやり直す。何度もクリックする。そのうちに真剣な表情になる。
ビープ音が何度もなる。パンパカバン音楽が流れ、点数が出る。それ繰り返す。
15,
18
21
…となかなか30点が出ない。


サトル
へたくそめ! 俺は一度でクリアできたぞ!

マイラ、悔しそうに続けている。

マイラの心の声
(あたしったら、なんでこんなことをやっているのかしら?)

マイラ
ほら! (サトルに得意そうに振り向いて)今度こそ、25点が出たわ!
もういいでしょ。5年くらい短くったって。美人薄命って言うし。もう飽きたわよ、このゲーム。

サトル
ふん。なぜおまえがなかなかクリアできないか、わかるか?

マイラ
そんなのすぐわかるわよ。予算が少なすぎるのよ!

サトル
愚か者。そうではない。お前が欲張りすぎるからだ。

マイラ
だ、だって! このリスト、ほしいものが先に出てきて、必要なものが後から出てくるんだもの!

サトル
ディズニーランドのレストランで食事したことはあるか?

マイラ
はい?

サトル
自分で好きな皿をお盆に乗せていくシステムだ。なんと、一番最初に並べられている皿は、デザートだ。愚か者どもは、デザートに魅せられて、ついついデザートを取る。普段はデザートなど食べない奴もな。そして、まんまと罠にはまり、予算オーバーの食事をする。これがサルの心を持つ者たちへの戦略というものだ。

マイラ
私がサルだっていうの…?

サトル
お前の心はまだまだサルに等しい。だから、欲望が抑えられず、必要なものが見極められない。しかし、実際には生きなければならないから、必要なものをそろえるざるを得ない。すると、予算オーバーだ。これがどういうことかわかるか?

マイラ
(サトルをバカにしながら、両手を広げて)ワカリマセン。

サトル
借金ができるということだ。
つまり、お前が10,000ドルの仕事をしたとしても、借金があるので、7,000しかもらえないということだ。

マイラ
(ちょっとハッとしたように)…それと、私が差別されていることに関係があるってこと?

サトル
借金をしたのは自分。それを取り立てるのは、自然の法則だ。差別ではない。

マイラ
よくわからないわよ~。もっとわかりやすく言ってくれない?

サトル
(目を閉じて腕を組み)あとは自分で考えろ!

マイラ
(怒って)なによ! もう、ばかばかしいったら。(立ち上がる)
レディースルームはどこ?

サトル
案内してやろう。

(立ち上がって、扉の前に立つ。そのまま扉を開けずに立っている。マイラ、横で彼が扉を開けるのを待っているが、いつまでも開けないので、二人で6秒、扉の前にとまっている)

マイラ
何をしているのよ。さっさと扉を開けてよ。

サトル
馬鹿者。扉を開けるのはお前の役目だろう。ここでは、俺が師なのだ。師のために扉を開けよ。

マイラ
あなたね! 女性が一緒の時は、男性は女性に扉を開けてやるものよ!

サトル
そんな風習は知らん! 俺は日本男児だ。なぜ師である俺が、俺とマダムの好意でタダでここにいるお前のために扉を開けるのだ。うだうだ言わずにさっさと師のために扉を開けろ!

マイラ
んも~!!
わかったわよ。好意、好意って、うるさいわね!
(マイラ、少し重い扉を開ける。そして、やけくそで)
どうぞ、先生様、お通りくださいませ!

サトル
よろしい。(えらそうに)

END ACT THREE

(次回に続く!)