★第376話:髪の形(2)「髪の色」(後編) | 中高年の中高年による中高年のための音楽

中高年の中高年による中高年のための音楽

10年続けたYahoo!ブログから移転してきましたが、Amebaのブログライフも4年を越えました。タイトルは当時と同じ「中高年の中高年による中高年のための音楽」です。
主にオールディズが中心の音楽を紹介しています。よろしくお願いいたします。

染髪(カラーリング)の流行 

 平成はじめの1991年にポーラ文化研究所が行った調査では、女性が髪を染めている割合は29%。約30年後の2019年の調査では59%が髪を染めているという結果だった。1990年代からはじまったヘアカラーブームを経て、髪を染めることは『特別』なことではなくなったようだ。この図表の通り、今や地毛より白髪染めを含めると、染髪している女性が主流の時代になった。
 髪を染めている理由を聞いてみたところ、20~34歳では「気分を変えたいから」、35歳以上の年代では「身だしなみのため」という回答が目立ったという。(「髪の毛、染めてる?」2021.05.21参照)

安室奈美恵

 カラーリングの中心は茶髪だが、これは、90年代、アムラー・ブームが社会に与えた影響が大きいと思う。アムラーとは、日本の歌手・安室奈美恵(現在45歳、写真)を模倣したファッションする人をいう。現在は、安室奈美恵のファン名称として使われている。

 1996-1997年、茶髪のロングヘアー・ミニスカート・細眉・厚底ブーツなどといった彼女のファッションスタイルや髪型、メイクなどに憧れる若い女性たち、いわゆる"アムラー"が大量発生した「アムラー・ブーム」を巻き起こし、社会現象となった。

 安室奈美恵は、ミリオンヒット作を次々と世に送り出し、1997年1月、ドラマ『バージンロード』主題歌に「CAN YOU CELEBRATE?」が起用され、翌2月にシングルリリースされると売上初動が同年首位となる記録をみせ、7週目にはダブルミリオンを突破し、オリコン年間シングルチャート首位を獲得。同時に、邦楽女性ソロアーティスト歴代1位のシングル売上(250万枚)を記録。10代シンガーとしては日本の音楽史上初となるシングル・アルバム総売上げ2000万枚突破を果たした。

 彼女は、40歳の誕生日を迎えた2017年9月20日、公式サイトにアップしたメッセージにて、芸能界を引退することを発表し、2018年9月16日をもって引退し、「伝説の人」になった。

安室奈美恵/CAN YOU CELEBRATE?(1997年)

 

派手髪の有名人

 派手髪であっと言わせる有名人を思い浮かべてみた。

<俳優>
仲里依紗

 女優の仲里依紗が8月3日、インスタグラムを更新。蛍光イエローと蛍光グリーンのド派手衣装を披露した。(現在33歳、写真左)

 「TOMORROW 8/4 COME OUT#transformers#トランスフォーマービースト覚醒」と、自身が日本語吹き替え版でヒロインの声を務める、映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」(写真右)を紹介。

 歌手のMISIAが東京五輪で着用していたことで話題になったボリュームある衣装を着用し、トランスフォーマーの像の前で爆発の笑顔だ。真っピンクの髪を後ろで高めの三つ編みにまとめ、ゴールド基調の大きなアクセサリーを散りばめており、煌びやかなセンスに磨きがかかっている。

 フォロワーからは、「どんな色でもどんなインパクトのある衣装でも、着こなしてしまう里依紗ちゃん そして、勝ってしまう里依紗ちゃん」「全世界のドレスの中で一番好き!!似合いすぎてる~」「ガガ並にインパクト」「ゴージャス!」と圧巻の声が集まっている。

 中には、「めっちゃ可愛いムックがガチャピンに侵食されてる感じにも見える」「凄い衣装 ガチャピンとムックを掛け合わせたみたい」「レタスかと思った」「ロメインレタスみたいな衣装かわいい♥」と濃い色合いのもこもこ衣装に“ツッコミ”コメントも寄せられた。(「レタスみたい」仲里依紗もこもこ蛍光衣装が圧巻「ムックがガチャピンに侵食」「ガガ並」の声参照)

LiSA

 LiSA(リサ、現在36歳、写真)は、日本の女性歌手。

「鬼滅の刃」は、作者の吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)氏が「週刊少年ジャンプ」に連載していた和風伝奇バトルマンガ。最初にTVアニメ化されたのは「竈門炭治郎(かまど たんじろう) 立志編」で、全26話が制作され2019年4月から9月にかけて放送、大ヒットを記録した。また、その続編となる劇場版「無限列車編」が2020年10月に公開され、日本歴代興行収入第1位を獲得。さらに、完全新作エピソードを含むTVアニメ版「無限列車編」が2021年10月10日からオンエアされ、「遊郭編」「刀鍛冶の里編」の放送を経て、現在は「柱稽古編」のテレビアニメ化が発表されている。
 そんな「鬼滅の刃」に彩りを添えているのが、オープニング・エンディング主題歌および挿入歌。これらの曲も大ヒットとなり、2021年8月8日の東京オリンピックの閉会式では
「紅蓮華(ぐれんげ)」が流されたことでも話題となった。
 そのうち、「炭治郎立志編」とTVアニメ版「無限列車編」OP・ED主題歌、そして劇場版「無限列車編」主題歌を歌っているのは、アニソンを数多く手がけている人気歌手のLiSAさんだ。
 きれいな赤髪のLiSAさん。ここまではっきりとした色はなかなか出せない。ロングヘアーの派手髪はインパクト抜群だ。

LiSA /紅蓮華(2019年)

 

<芸術家>

志茂田景樹

 直木賞作家・志茂田景樹(しもだ かげき、現在86歳、写真)のペンネームの由来は、「茂る田んぼを志す」という気持ちから変名し、また「景樹」は昔父親の書斎で良く目にしていた本に江戸時代の国文学者、香川景樹の本があり、その賑やかな名前が気に入って拝借したという。 
 執筆活動の他奇抜なファッションセンスが注目され、1980年代後半には
山本寛斎のファッションショーでモデルを務めたほか、1990年代にはタレントとしてバラエティ番組やドラマ番組に出演したり、ファッションブランド「KIBA」を立ち上げるなどエキセントリックな行動と存在感と名前の通り「過激」なファッションスタイル及び脚線美で注目を集めた。
 2017年春に膠原病、2018年には関節リウマチと診断されたほか、2019年に転倒し腰を圧迫骨折している。その後は車椅子生活を送りながら、作家活動やTwitterでの発信・人生相談を行い、40万人以上のフォロワーがいる。妻子がいながら、別の女性と6年間暮らしていた時期もあったことを自ら明らかにしている。

草間彌生

 彫刻家、画家、小説家の草間彌生(くさまやよい、現在96歳、写真)は、絵画の画面や彫刻の表面のみならず、見る者の視界を覆い尽くさんばかりの水玉模様のモチーフを使うことが特徴。

 長野県・松本駅近くで種苗業を営む裕福な家に生まれ、幼いころから草花やスケッチに親しむ。その一方、少女時代より統合失調症を病み、繰り返し襲う幻覚や幻聴から逃れるために、それら幻覚や幻聴を描きとめる絵を描き始める。

 1970年代から、精神病の人の為の病院からの入退院を繰り返してきており、数十年もの間、彼女は強迫神経症と戦い続けてきた。

 記者会見では気丈に振る舞い、展覧会場では感激して涙を流す。メディアにも気を遣われ立派にこなすが、人前に出たあとは必ず自殺念慮が出て寝込んでしまうという。

 それを逆手にとって、放っておけば自己が潰されてしまうほどの弱さを強さに変える、幻想をアートに変える凄さがある 。

 写真は、香川県・直島にある草間彌生の作品「南瓜」(1994年)

 

頻繁にヘアスタイルを変える歌手

 この3人は奇しくも大の親日家。

シンディ・ローパー

 シンディ・ローパー(現在70歳、写真)は、デビューから現在まで変わらないパワフルなアーティスト活動や独自のファッションから「永遠のガール」と称されている。ハイトーンで、高い肺活量を持つ。地声もハイトーンで子供のような可愛らしい声をしている。音楽ファンだとご存知の方も多いかもしれないが、彼女は親日家で、片ことの日本語も喋れる。

 奇抜な髪型や髪色が特徴で、黄色に赤色を指した髪色が有名であり、しばらく黄色に染めたり、黄色のボブカットのカツラを使用していた。曲によっては赤色にも染めていた。現在はシルバーや白に近い色に染めている。このヘアスタイルは後に女性アーティストに多大なる影響を与えている。


 「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」 (Girls Just Want to Have Fun、1983年) は、シンディ・ローパーのソロ歌手としての最初のメジャーシングル曲。世界的なヒット曲になった。日本でのシングル発売時のタイトルは「ハイ・スクールはダンステリア」であったが、後に原題を片仮名表記したタイトルに修正された。 
 シングルは10ヵ国以上で1位になり、15ヵ国以上でトップ10に入った。

シンディ・ローパー/ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン (Girls Just Want to Have Fun、1983年)

ケイティー・ペリー

 ケイティー・ペリー(現在38歳、写真)はアメリカの女性歌手、ソングライター。カリフォルニア州サンタバーバラで、牧師の両親の2番目の子供として生まれ、姉と弟がいる。

 ケイティ・ペリーと言えば楽曲はもちろんだが、ケイティ自身がアイコンそのものであることは間違いない。図のように、上品なものから奇抜なものまで、世界中のありとあらゆるファッションを着こなし、艶髪が自慢のヘアスタイルもめまぐるしく変化してきた。(ケイティペリーの身長や体重!髪型や私服ファッション5選もご紹介します参照)
 5歳の時にロックバンド・クイーンの名曲「キラー・クイーン」を聴き、音楽の道へ進むことを決意した。
 3枚目のアルバム「ティーンエイジ・ドリーム」(2010年)はディスコの要素を持ち、Billboard Hot 100で首位を獲得した「カリフォルニア・ガールズ」、「ティーンエイジ・ドリーム」、「ファイアーワーク」、「E.T.」、「ラスト・フライデイ・ナイト」、最高3位を記録した「ワン・ザット・ゴット・アウェイ」を含み、同一アルバムからの全米チャート1位獲得5曲で、女性アーティストとして初の快挙となった。 ケイティ・ペリーTwitterフォロワー数は1.1億人を超えており、
バラク・オバマジャスティン・ビーバーに次ぎ3位である。

 2013年に彼女をVEVOで10億回の再生回数を達成した最初のアーティストに押し上げた曲「ロアー〜最強ガール宣言!」「ダーク・ホースfeat.ジューシー・J」を含んだ、4枚目のアルバム「プリズム」を発売した。

ケイティ・ペリー/ダーク・ホースfeat.ジューシー・J(Dark Horse ft.Juicy J、2013年)

レディー・ガガ

 レディー・ガガ(英: Lady Gaga、現在37歳、写真9)はアメリカのシンガーソングライター、音楽プロデューサー、女優、実業家、慈善家。オーストラリア・シドニー名誉市民。彼女曰く、ファッションは自身にとって「何よりも大切なもの」でまた「自分のすべて」であり、彼女が「音楽を書くとき、ステージで着たい服について考えている」のだという。現在のファッションに対する自身の愛情は、常に身だしなみがよく美しかったという母親からの影響によるものが大きいと語っている。彼女はそうした自身の服、ステージ、ヘアスタイルなどの多くに関わる専門的チームを持っており、「ハウス・オブ・ガガ」と呼ばれている。
 彼女の髪型は服やメイク同様に多彩で、頻繁に変化する。彼女は歌手の
エイミー・ワインハウスとの類似を避けるため、彼女はブルネットである自身の髪をブロンドに染めたこともあったという。

 革新的なダンス音楽と、並外れた歌唱力、そして独特のファッションやパフォーマンスの数々で世界的な人気を博し、史上最も売れたアーティストの一人となった。これまでにグラミー賞を13回受賞。シングルとアルバムの世界総売り上げは1億7,000万枚以上。2010年代に入ってからは女優としても大きな成功を収めており、2019年にはアカデミー賞主演女優賞と歌曲賞にノミネートされ、歌曲賞を受賞。2022年には女性として最も成功した映画音楽作曲家となった。またジェンダー差別やいじめの撲滅に向けた運動を展開するなど、活発に
社会貢献活動を行っている。

レディー・ガガ/ポーカーフエイス(Poker Face、2009年)

最終編に続く。

(Wikipedia 参照)