前回の続きで完成品の紹介です。
ハコスカGT-Rレーシング
(1972年・富士300kmスピードレース優勝車)
塗装して完成した姿がこちらです。
少し黄味入ったベースカラーの白は「ホワイトFS17875」という米海軍機標準塗装色というミニタリーカラーを使用。
ほんのり入った黄味が良い感じです。
ブルーのラインはスカイブルーで塗装。
デカールでの再現も考えたのですが、ウイングとチンスポとのカラーが合わなかったら嫌なので、しんどいですが敢えて塗装で再現してみました。
製品版では省略されていたトランク部もちゃんと再現しています。
フロント
バンパーレス化とラジエターの再現、そしてチンスポの装着で、かなりレーシーな顔つきに仕上がりました。
グリル周りも元の造形を活かして、ホースを延長しラジエターに接続してあります。
コンセプト通り、こんな造形で製品化出来たのでは感を出してあります。
リア
こちらもバンパーレス化し、造形を整え、下部を絞って丸みを出しています。
コインホルダーシールは写真では判りづらいですが、実車のレース中の写真をベースに、上側に「GT-R50勝」、下側に「ありがとう、国さん」の文字を入れて見ました。
サイド
製品版では寂しかったマーキングを自作デカールで加える事により、情報量が増えカッコ良くなりました。
本当はゼッケンの前には三ツ矢サイダーなど、細かいマーキングがあるんですが、チョロQのデフォルメされたボディには貼るにはスペースが厳しいので割愛しました。
せっかくワタナベホイールに換装したのですが、この写真だと判りずらいですね。
問題はサイドの青ラインでマスキングして塗ったのですが、ゼッケンの白〇のデカールを貼ったら、ラインが透けまくりでした。
デカールを重ね張りしても少しマシになった程度だったので、ゼッケン周りだけ塗装を落としてレタッチしています。
おかげでドア周りが汚くなってしまいました…。
製品版では省略されていたルーフのゼッケンもちゃんとデカールで再現しています。
ドライバー名「K.TAKAHASHI」も再現したのですが、実は実車では青のラインに被って白ベースの上に書かれているのですが、ホワイトデカールが透ける問題があり、苦渋の決断でラインの外側に貼るアレンジに変更しています。
製品版とのツーショット
メインカラーの白の色味がかなり違いますね。製品版は黄味が強いほぼクリーム色なんで、色合い的には今回作った方が白よりで好みかな?
青のラインの幅は、実車の雰囲気が出る様に製品版より幅を広げてあります。
一番雰囲気が変わったフロント周り、やっぱりこうでなくっちゃね!
元の造形は良いんだから、こういう感じに製品化出来た可能性もあったという事なので惜しかったです。せっかくライトカバーやグリル周り造形弄ったんだったらその下にも手を入れて欲しかったところです。
リアもラインが入ると引き締まりますね。
マーキングにより情報密度が上がって、STDと超リアル仕上げかと言った感じになりました。
車高は弄ってないのですがチンスポのおかげで、フロントの車高が低いように見えます。
コンセプト通り、こんな感じで製品化されて欲しかったという、自分の中の理想のハコスカレーシングを作る事ができました。
ただせっかく白をエアブラシ塗装したのですが、ゼッケン透け問題でサイドを汚くしてしまったので、後日全体を塗り直すか悩ましいところですね。ルーフのライン被りのネームも再現したいしな~。
改造用にこのセットのハコスカを仕入れていますので、他のカラーのハコスカレーシングも作って見たいですね。
最後に改めて
高橋国光さんのご冥福をお祈りいたします。