聞くところによると、一部の大学生の間で
「じぇじぇじぇ!」
「あまちゃん、観てるの?」
「面白いよねー」
という会話がされているそうです。
大学生はあまりテレビは観ないと言われている。
それがこのような会話がされるということは驚きだ。
しかも、NHKの朝ドラ「あまちゃん」を観ている。
恐るべきクドカンということになる。
「あまちゃん」はこの4月から始まったNHKの朝の連続テレビドラマのタイトルだ。
作・宮藤官九郎で、朝からノリノリのドラマで笑って一日が始められる。
まあ、朝に観ている人ばかりじゃないけれど。
確かに、脇役はじめみんな個性が強くて、面白いシーンが満載。
大学生にも受けるのも分かる。
また、80年代のアイドルの歌などがドラマ途中で歌われたりして、年配者には郷愁を誘わせたりと随所にいろいろな世代に合わせた話を挿入して、どの年代にも受けいられるように作られている。
そんなところが、視聴率の良さにもつながっているのだろう。
「じぇじぇじぇ!」は驚いた時に出てくる言葉で、主人公のアキはじめ登場人物がドラマでよく使っている。
クドカンがNHK朝の連ドラでこんなにも好かれるなんて、若者だけでなく広い年代にファンを広げた。
すごい!
「じぇじぇじぇ!」
11/7(土) リノ・ソルトレイクシティ⑤
22: 00 リノのカジノへ。
カジノへ行くと人がいっぱいいる。
外はネオンがチカチカ。
地面にまでネオンが埋め込んであって、地面もチカチカしている。
カジノの中ではバンドが生演奏をしている。
ゲームを楽しんでいる人達にはジュース、ビール等酒類を女の人達が運んでいる。
若い人から年をとった人達まで年齢は関係なくゲームを楽しんでいる。
外のモーテルはどこも No Vacancy (空室なし)だった。
今日はサタディナイトだ。
みんな車で遊びに来ているのだろう。
今は夜の11時30分だけど、車がいっぱい走っているし、人もいっぱいいる。
カジノの中にいれば、確かに夜でも安全だし、生演奏は聴けるし、トイレは清潔だし、と結構いるのには快適ではある。
ただ、横になって眠れる所がない。
また、午前2時とか3時くらいになると、酔っぱらいも増えてくるんだろうな、という気がする。
23: 40 リノのバス待合室に行く。
バスは0時55分発でサンフランシスコに6時50分に到着予定。
頭がぼんやりしている。
今までに感じたこと。
①トイレについて
ニューヨークなどアメリカでは「 REST ROOM」だが、カナダでは「WASH ROOM」だった。
②信号(歩行者用)
横断歩道の歩行者用の信号が「WALK」「DONT WALK」はニューヨーク、バッファロー、ナイアガラフォールズ(アメリカ)、シカゴ。
「手の形で指が左を指している」「手の形で指が上を向いている」はカナダ、オマハ、ソルトレイクシティ。
③タバコ
女の人の喫煙している姿が多く見られる。
目立つ。
ソルトレイクシティ(ユタ州議事堂をのぞむ)

昔、運動部に入っていた頃、クタクタになった後、腕立て伏せ100回。
なんてことが普通だった。
100回目までのラスト10回の時、掛け声は「ラスト10」と言われ、みんな最後の力をふりしぼって最後100回まで腕立て伏せをする。
すると、こちらは「終わった」と思っているのに、「おまけ10回」なんて声が聞こえてくる。
終わったと思っていたのに、力をふりしぼった後に、また力をふりしぼりなおして、あと10回腕立て伏せをする。
そして、そのおまけの腕立て伏せは先輩の気分による。
今、思うと、その頃は常に毎日力を極限まで出させられていた。
市民ランナーの川内選手のようにゴールの後にぶっ倒れる。
そんな極限状態は自分からは持っていくことはない。
強制させられてのことだ。
特に今だったら極限までいったら体を壊す。
今なら、辛かったら辛くなる少し前でやめれば良いし、やめられる。
でも気持ちはいつも力をふりしぼって毎日を過ごしたい。
毎日をそんな気持ちで過ごすのは大変だろう。
でも、そんな気持ちを持ちたいと思うだけで前進している。
未来に向かって前進している。
11/7(土) リノ・ソルトレイクシティ④
20: 30 リノのダウンタウンへ。
どのホテルも1階、2階はカジノ(遊技場)になっていて、3階は食堂になっている。
食堂はだいたいがバイキング方式になっている。
ホテルの食堂に入ってみる。
入口で4ドル24セントを払う。
人が並んでいるので、その後ろにつく。
すると店員が何人か聞いてくる。
一人だと言うと、テーブルの空いている所へ連れて行かれる。
あとはバイキング方式なので、好きなものを取ってきて食べることになる。
ホテルはヒルトンなどの大きなホテルなので、食べ物はまずくない。
そんなに多く食べられるわけではないので、適当に肉類などを取ってきて食べる。
その後、サラダ類を食べて、コーヒーを飲んで終了。
確かに食事は安くあがる。
カジノの客がメインだから、食事代で稼ぐ必要はないのだろう。
ソルトレクシティ(テンプルスクエア)

今期のテレビドラマでは「鴨、京都へ行く」を観ている。
鴨(松下奈緒)は京都の高級老舗旅館の一人娘。
京都の古いしきたりなどが嫌いで、東大進学により京都を離れて、そのまま東京で財務省に勤めるエリート官僚になる。
それが母親が亡くなることにより、京都に戻り、実家の旅館の赤字経営を知る。
旅館を人手に渡すつもりが、ひょんなことから旅館の立て直しをはかることになる。
そのため財務省もやめ旅館の女将となる。
京都の古いしきたりなどが嫌いで出て行ったのに、戻ってくるはめになり、官僚らしく気位も高く、周囲から浮いた存在で旅館再建もなかなか順調にはいかない。
それでも、負けん気、ガッツは人一倍多く持っていることから、多くの騒動を巻き起こしながらも、周りの人の心を動かし、自分も成長していく。
結局はなりふり構わず、ただひたすら一生懸命さが、旅館を再建に導いていく。
そんなストーリーになると思うのだが、それがいい。
あまり深く考えずに楽しめる。
嫌いでも京都に18歳までいたことは京都が老舗旅館が体の芯まで染み込んでいる。
そのことが、これからの騒動にプラスに働いてくるような話があるともっと面白くなると思う。
椎名桔平が良い味を出している。
「謎解きはディナーのあとで」の時のように3枚目役で、それでいて裏で何を考えているのか分からなくて興味が惹かれる。
ホントは悪役かもしれないけれども、憎めない。
悪い奴ではないと思ってしまう。
とにかく、ドラマを観ていて楽しくなる。
それを今はいちばん求めている。
11/7(土) ソルトレイクシティ③
9: 10 起床。
10: 00 ホテルをチェックアウト。
昨日の日本への国際電話の料金は17ドル98セントだった。
結構長く話したと思っていたけれど、それほど料金がかかっていなかった。
やはり、電話をかける時間帯で料金がだいぶ違うようだ。
バスターミナルへ行く前にカモメのモニュメントの所へ行く。
そこで写真を撮って朝食をとる。(5ドル24セント)
今日はまずリノへ行く。
リノへは20: 00 頃到着予定。
そのまま徹夜して、6: 00 発のバスでサンフランシスコへ向かう予定だ。
外は雨が降っている。
11: 10 リノへ向けてバス出発。
Elko という所でランチ休み。
ここでもう時差があって、また今までとマイナス1時間となる。
日本とは17時間の時差だ。
14: 05 Elko に到着。
14: 40 Elko を出発。
雨は止んでいる。
20: 00 リノに到着。
自動両替機がないので店で両替をしてもらう。
1ドルを25セント4枚に替えてもらう。
"Some quarter, please. " で通じた。
これはナイアガラのモーテルに泊まった時に知ったフレーズだ。
そのモーテルで朝、部屋から出てきた若者が僕に1ドルを25セントコインに替えられないかと聞いてきた。
替えることができないと言う.
結局、若者と僕はオフィスに行って両替をしてもらうことにする。
そこで若者はおかみさんに1ドルを渡して、前述のフレーズを言った。
それを覚えていたので、使ってみた。
カモメのモニュメント(ソルトレイクシティ)

冷血(上・下)高村薫著を読んだ。
終始、話は淡々と進んでいく。
言い換えれば、山あり谷あり、という感じではない。
ワクワクドキドキ感はない。
上巻で歯科医一家4人殺人事件について、犯人2人も捕まってしまう。
事件終結が犯人逮捕と考えると物語は終わりということになる。
犯人逮捕にトリックがあったわけでもなく、ドラマチックでもなく、犯人は逮捕される。
「えーっ」
「レディ・ジョーカー」がとても面白かったので、それと同様の物語を期待して読んでいるのに、期待は大きく外された感じがしてくる。
何も驚きがないまま上巻が終わってしまう。
まだ、下巻で何かどんでん返しがあるのではないか、「エーッ。そうだったのか。」
なんてことになるのではないか、と下巻のはじめ頃は期待しながら読んでいくが、それも期待外れとなる。
下巻は犯人2人の殺人動機究明など犯人の人物像に迫る何かを犯人の供述より探る展開が続く。
下巻の最後の方では読んでいて少し気持ちは高まってくるが、何かモヤモヤしたままで終わってしまう。
村上春樹作品のように答えが見つからないまま何かモヤモヤしたままで終わってしまっても、読後感が爽やかでモヤモヤも爽やか、というのならよいが、そのような爽やかさは読後にはない。
そもそもタイトルの「冷血」とは何なのだ。
しっかりとこれだという答えが読んでいて自分には分からない。
下巻でその答えが読み取れるのだろうが、自分には分からなかった。
下巻で「冷血」という言葉が初めて判事の話で出てくるので、ここから本質に突入か、という思いで読んでいっても読み取れなかった。
下巻で「冷血」という言葉は4回ほど出てくるが、これだという答えには結びつかなかった。
ありきたりの人間は薄情で冷血なものなのだ。
などという結論ではないと思うので、余計分からないままで終わってしまった。
「冷血」、これが意味しているものは何だったのだろうか。
11/6(金) ソルトレイクシティ②
18: 30 夕食を食べる。
Tシャツを4枚買う。
カモメのモニュメントがどこにあるのか調べる。
モンモン教のオフィスの横にあった。
19: 20 日本の友達に電話をした。
なかなか電話がつながらなくて四苦八苦した。
交換の女の人が怒っているような感じだった。
今回、バスに長時間乗ってここまで来たが正直しんどかった。
同じように時間をかけて、ポートランド、シアトルまで下って行くのはやはりしんどい。
そこで、その計画はやめることにした。
サンフランシスコ側に下りて行くことに計画は変更だ。
そうなると日本には12月8日頃に帰ることになるだろう。
ソルトレイクシティにて

三菱一号館美術館で開催されている奇跡のクラーク・コレクションの展示作品にはルノワール作品が22作品と多い。
作品の年代では1880年前後の作品でルノワールが40歳前後の作品が多い。
ルノワールは40歳半ば以降から女性の描き方が変わる。
それまでは可愛らしい女性という感じなのが、豊満な体型の女性になってくる。
今回は、可愛らしい女性の絵ということになる。
ルノワールの女性の絵は目が特徴的だ。
目がどれも濃紺、黒と言ってもいいくらいの濃い色で描かれていて、その黒目の中に白く輝きを描いている。
その目の輝きが絵を観ている者を虜にする。
今回のルノワールの展示作品の中には静物画が2点ある。
「タマネギ」「皿のリンゴ」の2点だが、静物画はめずらしい。
「タマネギ」をよく観るとタマネギの丸みを帯びた形、色彩、筆使いは後の豊満な女性の絵につながるように感じる。
モネは20代後半から50歳までの作品が展示されていた。
「ジェヴェルニーの春」「サッセンハイムのチューリップ畑」など40代後半の作品が色彩が明るくて柔らかくて観ていて気持ちが良い。
シスレー、ピサロなどの作品も気になった。
タマネギ(ルノワール)

劇場の桟敷席(ルノワール)

レイデン付近、サッセンハイムのチューリップ畑(モネ)

ジヴェルニーの春(モネ)

5月4日(土)に東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催されている奇跡のクラーク・コレクションに行った。
東京・丸の内に行くのだから、ついでに3月中旬にオープンされたKITTE(キッテ)も見ていこうと寄ってみた。
2階へ上がるエスカレターに長蛇の列で最後尾はここですとプラカードを持ってスタッフが立っている状態。
混雑状態に驚き。
自分と同じようにちょっと見てみようと思っている人が多く集まったということだ。
そういえば、東京駅周辺も混んでいた。
とりあえず、KITTE1階の千疋屋で昼食をとることにする。
当然のごとく、40分間位は店の外で待つ状態になる。
美術館は午前中は1時間待ちということだったけれど、午後は30分待ちの状態になっていた。
KITTEの混みようから美術館も同様に混んでいるだろうと予想していたので、30分待ちは予想外で、よかった。
今回のクラーク・コレクションはルノワールとフランス絵画の傑作とサブタイトルにあるように印象派絵画が中心の絵画展。
全73作品で、そのうち59作品が日本初めて、ということだ。
ルノワール22作品を筆頭にコロー、ミレー、マネ、ピサロ、モネ等のあまり日本では見られていない作品が展示されている。
このクラーク展を観るにあたって今まで漠然と印象派についてしていたものがはっきりとした。
印象派と言うのはモネが描いた作品「印象・日の出」に由来する名称のことで、同時代の画家たちが描く風景、人物画に対して印象派というようになったということ。
だからゴッホなどは印象派ではないこと。
美術が好きな人なら当然知っていることなのかもしれないけれど、一般的には知らないと思う。
自分は知らなかった。
ひとつ勉強になった。
