中学1年生の6月定期テストは正・負の数の計算が主になります。
計算が主なので計算の決まりを覚えてしまえば、計算自体は小学校の計算より簡単なので高得点がねらえます。
しかし、計算した答えが合わずに苦戦している場合は次に挙げるような要因が考えられますので対策が必要です。
①小学校で習った計算がしっかりできていない。
整数の加減乗除はもちろんですが、特に分数の計算はできる必要があります。
小数の計算はできなくてもよいので、分数の加減乗除はできていなければ、できるようにしておかなければなりません。
②正・負の数の加減がまだ確実でないところがある。
特に-5-2=-(5+2)=-7 のところを
-5-2=-(5-2)=-3 としてしまう。
特に多い間違いは-3+2=-(3-2)=-1 のところを
-3+2=-(3+2)=-5
としてしまう間違いです。
これは中学3年生になっても間違える人がいますので要注意です。
③加減混合計算において( )をとる時に符号を間違える。
加減混合計算では+(+ )、-(- )は+、+(- )、-(+ )は-のように( )をなくした式にして、その後正の数、負の数同士をまとめて2つの式にして計算します。
2+(-3)-(-4)-(+5)
=2-3+4-5
=2+4-3-5
=6-8
=-2
上のように計算過程をしっかり書いて計算していくことが必要です。
間違える人は頭の中で計算して計算過程を書かずにすぐに答えを出そうとする傾向があります。
その場合、答えが合っていたり、間違っていたりするようになります。
④四則計算ではマイナスの累乗が理解できていない。
(-5)2=(-5)×(-5)=+25
-52=-5×5=-25
上のようにマイナスの累乗では( )がついているか、どうかで大きく答えが変わってきます。
このことをしっかり理解していないとマイナスがついている累乗を含む四則計算では答えが違ってしまいます。
また( )があるか、ないかだけで累乗の違いを覚えてしまうと大きな落とし穴があります。
2-(-52)×3 のような四則計算の場合
(-52)を( )があるからと
(-52)=(-5)×(-5)=+25
として計算してしまう間違いがあります。
この場合累乗をしっかり理解できていると言えません。
( )がついていても
(-52)=(-5×5)=(-25)
となります。
したがって上記の計算は
2-(-52)×3
=2-(-25)×3
=2-(-75)
=2+75
=77
となります。
ちなみに( )の中を間違えると
2-(-52)×3
=2-(+25)×3
=2-(+75)
=2-75
=-73
という間違った答えになってしまいます。
中学1年生で計算をする場合に大切なことのひとつをあげます。
計算問題は計算過程を順序よく面倒くさがらずに書いて計算するという習慣をつけることが重要です。
この習慣をつけると間違えた場合もどこで間違えたのか、すぐに分かるようになり対処がしやすくなります。
そのことは理解度アップにつながります。