中学2年生の6月定期テストは式の計算が主になります。
式の計算は中学1年生の計算が理解できていればむずかしくありません。
証明問題が応用で出てきます。
数の性質の説明が出ます。
この証明はパターンに合わせて数値を変えるだけで証明することができます。
むずかしいと思わないでパターンをひとつだけ覚えるだけでできると思うべきです。
式の計算で間違えやすいところ注意する点などを挙げてみます。
①多項式の分数計算(特に減法)
多項式の分数計算は分母を通分して計算します。
分母をなくして(1にして)から計算してしまう間違いが多い。
中学1年生の1次方程式において分数の場合は分母の最小公倍数を両辺にかけて分母をなくして(1にして)計算する。
その方法をこの分数計算でもしてしまう間違い。
この間違いは中学3年生になってもするので早めに正しておく必要があります。
| a + 2b
3 |
- | a + b
4 |
| = | 4 ( a + 2b ) - 3 ( a + b )
12 |
| = | 4a + 8b - 3a - 3b
12 |
| = | a + 5b
12 |
片方だけ多項式の分数の計算は特に間違いやすい。
| a + 2b - | a + 3b
4 |
| = | 4 ( a + 2b ) - ( a + 3b )
4 |
| = | 4a + 8b - a - 3b
4 |
| = | 3a + 5b
4 |
②等式の変形は移項の理解がされていなければなりません。
加法は減法、減法は加法に乗法は除法、除法は乗法に移項する時に変えなければなりません。
乗法、除法の移項の時に加減の時のように符号を変えてしまう間違いをしやすいので注意しなければなりません。
加減のみの場合
m + n = 3 [ m ]
m = 3-n
乗除のみの場合
3ac = 2b [b]
2b = 3ac
| b | = | 3ac
2 |
③数の性質の説明ではパターンを覚える。
たとえば5の倍数になることを説明する場合
計算して =5( ) となり
( )は整数なので、5( )は5の倍数となる。
というようなパターンになる。
この5が4の倍数の説明の時は4になり、偶数になる説明の時は2になるということを覚えればよい。
(問) 連続する2つの奇数の和は4の倍数になる。
このわけを文字を使って説明しなさい。
(解) 連続する2つの奇数を nを整数として、2n+1、2n+3 とする。
これらの和は
(2n+1)+(2n+3)
=2n+2n+1+3
=4n+4
=4(n+1)
(n+1)は整数なので、4(n+1)は4の倍数となる。
中学2年生の式の計算は中学1年生の計算ができていればむずかしくありません。
逆にまだ中学1年生で学習した計算が完全に理解できていない場合はできないところが出てきます。
そこをしっかり復習してできるようにしておくことが必要です。