AC(アダルトチルドレン)ですか?⑥ | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

今日は具体例で紹介しますね。

当時神経質者の会に所属していたA子さんは、40歳くらいでした。彼女は会に来るずっと前から、親を憎み続けていたそうです。

それはものすごいパワーで、罵っても罵っても足りない。親への憎しみ以外何も考えられない状態でした。

 

        画像 やすらか庵 人を恨んではいけませんか?

 

A子さんの母親は、ひたすら謝り続けました。罵られては「すみません、ごめんなさい」と謝る。謝られてはまた罵る。と言う繰り返しです。まるで親が謝れば謝るほど、A子さんの親への冒涜は激しさを増していたようです。ところが・・・

 

この親が突然死してしまったのです。あとにはA子さんの憎しみだけが、取り残されてしまったのです。対象は消えてしまったにもかかわらず、彼女の憎しみは消えることがありませんでした。

このままでは、彼女の一生は、親を怨むだけで終わってしまうでしょう。

 

              画像 Pixta.jp 親子喧嘩

 

彼女の一番の問題は、すべて親のせいにして、

『自分の問題を自分で背負っていない』ことに尽きるのです。

「親が悪い」と言う物語を語り続けることによって、自分から目を背けていたのです。彼女は親を憎み続けることによって、あらゆる現実から目を背けていたのです。(現実が見えなかったということかもしれません)

 

それは『自分の人生』を放棄したことにほかなりません。おそらく彼女は、「今生きている」と言う感覚も希薄になっているのではないでしょうか。それは自分の人生ながらも、自分の人生ではありません。

「憎しみ」に乗っ取られてしまっている、いわば「借り物」の人生なのです。

『過去にとらわれる』恐ろしさが、多少は伝わったでしょうか。

 

参考・・・「心配性を治す本」、「くよくよするなと言われてもくよくよしてしまうあなたに」