①何が正しいのかわからない | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

それではひとつづつ見て行きましょう。症例ですが、「親がアルコール依存症で機能不全に陥った家庭で育てられた子供」、と言う設定で書かれています。

 

ある日、小学校から帰ったAくんは、家に夕刊が届いていることに気づきました。それを父親のところに持って行ったら、たまたま機嫌のよかった父に「お前気が利くな」と頭を撫でられました。めったに褒められたことが無いAくんは、そのことがうれしくてずっと覚えていました。

 

     画像 life-lemon.com  何が正しいのかわからない

 

別の日、お酒の問題で父と母が口論になりました。なんとかしなければと思ったAくん。「そうだ!」と、夕刊を父のところに持って行きました。しかし父親に、「うるさい! あっちに行ってろ!」と、殴られてしまいました。

依存症の家庭では、こういうことが頻繁に起こります。

 

子供は親から気分次第で怒られたり、褒められたりします。しかし、褒められることはめったにありません。子供は正しいことをした時に褒められ、悪いことをした時に叱られることで、正しいことと間違ったことを学びます。

しかし親の気分で怒られてばかりだと、混乱してしまい、身をすくめて親の顔色ばかり窺う子供になってしまいます。子供は親に怒られないよう、常に不安と緊張を強いられます。

 

参考・・・「アルコール依存症の正体と治し方」、「ハームリダクションアプローチ」