人と仲良くなるには? | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

ここだけの話ですけどね。わが森田先生もなかなか友達が出来なかったんですって! 意外でしょ?

・・と言う理由かどうかわかりませんが、森田先生も『人と仲良くなる方法』をいろいろ説いていらっしゃるのです。

それらをしばらくの間、見てみましょうか。

 

例え友達でも、家族でも、自分の心に心配や不安があるときは、話しかけられるのもイヤなものです。これは誰でも同じです。ところが神経質の人は「これじゃいかん、朗らかであらねばならぬ」とわが心をためなおそうとする。これが「思想の矛盾」であり、さほどでもなかった不安や心配が、ますます憎悪して、本物の卑屈のような状態になってしまうのです。

 

            画像 www.irasutoya.com 仲良し

 

こんな時普通の人はどうするかと言うと、心には不安などがあっても、「愛想笑い」や「会釈笑い」で強いて愛嬌を作り、人と話を合わせ、お世辞も言うのであって、それでいつとはなしに社交の調和がとれて、自分も人も、情によって心が引き立てられるのです。

それを一人で心をためなおそうとして頑張るから、人にも変人扱いされて、ますます嫌われるのです。

 

これらも少々苦しくとも、ただ人並みに交際していけばよいのです。あなたが子供の頃を思い出してごらんなさい。幼い心であっても、人に対してはイヤイヤながらも笑顔をしたり、お手伝いをしたり、愛嬌を言って人に好かれたいと思ったことがあるでしょう。

それはまだ心が単純で、神経質特有のヒネクレた思想が、発達していなかったときだからです。

 

神経質の良くない所は、まず心から入ろうとするところです。勉強する時に、まず「やる気」を出してから取り掛かろうとするようなものですね。これではいつまでたっても勉強できません。そうではなく、まず「形から入る」ことです。勉強する気が無くても、何となく教科書を読んでみたり、ノートに文字を書いたりしているうち、何となくやる気が起きてくるものです。人付き合いでも、心はどうあれ、まずは「笑顔」を作ることです。そして心にも無い「お世辞」の一つや二つ言って差し上げることです。気づいたら、ほら! 仲良し!

 

参考・・・「現代に生きる森田正馬の言葉」