人と仲良く話が出来るようになりたいということで、神経質者が良くやるのが、話し方教室に通ったり、発声のトレーニングなどを受けることです。また、話術上達関連の本を手あたり次第読み漁る人もいます。
しかし、このような努力をすればするほど、ますます話が出来なくなってしまいます。
画像 リクナビnext 人の心をつかむ3分スピーチ
例えば話し方を習って、ここは控えめに発音しなければならないとか、こういう時最も適切な表現は何かとか、もっとゆっくり話した方が良いのではないかとか、・・そんなことばかり考えていたら、話が出来るわけがありません。
自分の歩き方をいちいち気にしていたら、とても歩けたものではないのと同じです。私たちはただ目標に向かって歩を進めるだけなんです。
話だって同じです。伝えたい内容があるから話すのです。内容さえ相手にきちんと伝われば、それで目標は達せられるのです。
そもそも神経質者が考える「打ち解けた関係」とは、どんな関係なのでしょうか。
話し上手になれば、打ち解けた関係になれるのでしょうか。話下手な人は、一生打ち解けた関係を持てないのでしょうか。
画像 chanto WEB 本当は打ち解けたいのに失敗する人
神経質者に聞くと、人と気軽に話が出来れば、打ち解けられると考えているようです。ならば、おしゃべりな人ほど、打ち解けた関係が持てるはずです。しかし実際は逆なんです。おしゃべりな人はかえって打ち解けた関係が持てないのです。
例えばおしゃべりな人は、言うべきでないことも軽率に言葉にしてしまいますから、人から信頼されないんです。
「これだけは秘密にしておいてね」と、あれほど頼んだにもかかわらず、次の日に「あなたの秘密」が職場の話題になっていることがあります。そんな人をあなたは信頼できますか? 信頼できない人と打ち解けるわけにはいきませんよね。
打ち解けた関係と言うのは、話の上手下手とは無関係です。根本は信頼関係にあると言うことです。神経質者は特に肝に銘じましょうね。
参考・・・『人はなぜ対人関係に悩むのか』、「森田式精神健康法」