まずは昨日、石川県能登地方にて、大きな地震が発生しました。調査が進む中、少しずつ被害が拡大するのを目の当たりにするたび、暗澹たる気持ちになります。お正月から一転、寒空の下避難生活を強いられている被災者の方たちに、心よりお見舞いを申し上げたいと思います。併せて亡くなられてしまった方のご冥福を慎んでお祈り申し上げたいと思います。
さて、このブログは森田療法がテーマになっています。神経症から立ち直るにはどうしたらよいか? 私の尊敬するY相談役によると、「今の自分を認めて生きる」と言うことに尽きるそうです。確かに神経症になるような人は、今の自分が受け入れられず、まったく別の自分になるべく不可能な努力を重ねることで、症状の泥沼に陥ってしまったのです。
画像 Domani 小学館 神経質な人に見られる特徴
では、私たちが自分を認められるためには、どのように学んでいったらよいのでしょう。それは自分自身の「心の事実」について、少しでも知っていく。と言うことになるかと思います。
つまり、自分はいったいどういう素性のものに悩んでいるのか? を、はっきりさせていくことです。
特に、『自分を神経質たらしめているもの』、特徴づけているものを良く知っておくことだと思います。森田先生も患者に対し、
「神経質について、なるべく深く広く知り分けよ」と言っています。
例えば自分は過敏なところがある。執着も強い、したがって心配性で取り越し苦労を良くする。当然予期不安も強い。これらを総合すると、完全欲が強いことになります。完全欲は生まれながらのもので、環境や境遇によって変化はしません。
しかし「とらわれ」そのものは、強くなったり弱くなったりするでしょう。もちろん森田を学んだからと言って、症状や不安がなくなるわけではありません。時と場合に応じて、不安や恐怖と言う症状が強くなったり弱くなったりするのが神経質者の自然なのです。言い換えればそれが神経質者の良さでもあるんですね。
参考・・・「悩むあなたのままでいい」、「そのままのあなたですべてよし」