私たちが人間関係で感じる不安はたくさんありますが、最も大きなものは、「相手に嫌われるのではないか」と言うことでしょう。言うまでもなく私たちは人間関係の中で成長します。だから人間関係がうまく運ばないことには、生きて行かれなくなる恐れがあるのです。たとえ傷ついても血を流しても、私たちはそれを何とかしようとします。なぜなら人間関係イコール人生だからです。
画像 fanblogs.jp pushover = すぐ言いなりになる人
ある女性は、夫の事が理解できませんでした。お付き合いしているとき、彼はすべてにおいて彼女の言うことを聞いてくれました。それは彼の優しさと気遣いであると思っていました。
しかし、結婚してみたら、様相が一変したのです。
夫はただ『人の言いなりになるばかり』の人だったのです。事実夫は、すべてにおいて母親の言いなりになっていました。そればかりか自分から断ると言うことさえ知らなかったのです。
こういうタイプは少なくないようです。
主体性がない、他人の顔色ばかり窺っている、いつもいいように使われる、つまり、他人の言いなりになってしまう傾向が強いのです。
こうした場合、相手を喜ばせることで自分を受け入れてもらいたいという気持ちが強すぎると考えられます。
身近な人はもちろん、初対面の相手にさえ、こんな風に振る舞ってしまいます。
こうした心理の裏には、自分自身を無力な子供とみるような認知のゆがみがあると言われています。従って周囲のすべての人(大人)を無意識に恐れるのです。だから攻撃されないように、先回りして相手を喜ばせようとするのです。
もちろん本人は「負け犬」になったようで不愉快です。不愉快だからやめようと思うのですが、似たような状況になると、つい同じ行動を繰り返してしまうのです。
画像 note 中村 他人の言いなりになる時のパターン
このような人は往々にして、『人は平等に付き合わなければならない』と言う「思い込み」を抱えています。しかし誰でも好きな人や嫌いな人がいます。それを平等に付き合おうとしたところで無理が生じます。
例えば人付き合いを、「親しくする人」、「ほどほどにする人」、「付き合わない人」、「戦うべき人」の様に分けたらいかがでしょう。
自分から付き合いたい人以外なら、別に良く思われなくても差し支えはないはずですよね。
どうしても人の言いなりになってしまう人は、言いなりになっても良いと観念しましょう。ただし大切なことがあります。それは『人の言いなりになっているのは、すべて自分で決めたことである』と言う自覚をきちんと持って欲しい・・と言うことなんです。
誰かから、「あなたは人の言いなりになりなさい」と命令されているわけではありません。すべてあなた自身が考え、行動していることなんです。ゆえにあなたを言いなりにさせようとする人を恨んでも何にもならないのです。
参考・・・「言いたいことを言ったのにうまくいった」、「心の処方箋」