昨日は、ストレス解消としての趣味についてお話しました。趣味は基本的にその人が楽しいと思うものなら何でも結構です。ただし、他人が不愉快に思うものや、法に触れるものは勿論NGです。
出来れば単一ではなく、複数の趣味を持ち、ストレスの程度などにより、使い分けできれば尚結構と言う話しもしました。
ただし、ひとつだけNGな趣味が有るのです。
記事を書いた後、ふと思ったのですが、昔神経質者の会で、やはり趣味の話題で盛り上がった事があったのです。お互いの趣味を話し合ったのですが、その中に『仕事』と答えた方が、何人かいらっしゃったのです。
趣味が仕事? どういうことでしょう。
はじめ私は、自分の趣味が高じて商売を始めた人を想像してたのですが、どうも違うようです。
彼らはすべてサラリーマンですが、日々いそしんでいる仕事そのものが、『趣味』だと言うのですね。
仕事ってストレス発生源じゃないですか? それが趣味だなんて・・
当時の私はわけがわかりませんでした。
巷のアンケートなどを見ても、このように答える方が少なくないようです。しかもそのほとんどが男性です。本当に仕事が好きで、それをしていると心が休まると言うのであれば、有る意味理想的ですが、そんなうまい具合に人間の心が適応するとは思えません。
どこかに無理が生じるはずです。
それでも『仕事が趣味』の人たちは、働けるうちは良いかもしれません。『好き』な仕事が出来ているのですから。問題は定年後です。誰もがその後も働けるとは限りません。そうなると働けない多くの『仕事が趣味』の人たちは、心のよりどころをなくしてしまいます。その結果『うつ』になったり、自ら命を絶ってしまったりすることになるのです。
それでも『仕事が趣味』と言い張る人たちは、仕事のノルマを達成した喜びとか、ライバルを押しのけて昇進できたときの感動を盾に、なおも『仕事』に居場所ややりがいを求め続けるかもしれません。
仮に目的が達成したとしてもつかの間の喜びです。いつまた逆転されるかもわかりません。それこそストレスフルですよね。
こういう人も中には居ました。
家庭内の人間関係がめちゃくちゃで、いつも喧嘩が絶えないそうです。そんな彼が唯一くつろげるのが『職場』と言うわけです。
彼の境涯には同情を禁じえませんが、これも『倒錯』している気がいたします。ですが、まずは家庭のごたごたを解決するのが先決でしょうと言いたくなります。
仕事が趣味の人をとやかく言いたくありませんが、『趣味』にだけはしない方が懸命だと思います。
趣味はあくまでも職場のうさを忘れるためのもの。
そういう意味で『趣味』は仕事や会社から最も遠い位置に求めるのが、正しい選択だと思うのです。
参考・・・『心の回復六つの習慣』