ソムリエ・エクセレンスのテイスティング試験にむけて、自由が丘ワインスクールに通いました。

2022年からは広尾に移転し、ワインプラスカレッジに名称が変わります。

 

1年前の私と同じような境遇の方の参考になればと思い、体験記を書こうと思います。

他のスクールには通ってないので、他のスクールと比べる記事ではありません。

試験当日のことはおいといて、準備段階の方が参考になるかもしれません。

なんとなくでもスクールの雰囲気をつかんでもらえれば、ブラインドテイスティング講座に参加しやすくなるかなと思いました。

 

トップソムリエに教われば、たった1年でブラインドテイスティングは飛躍的に向上します。

取り組んでいることへの迷いがなくなるのも大きなメリットだと感じました。

受験をとおし、多くの方に様々なことを教わったので、どなたかの「変化するキッカケ」となれば幸いです。

 

ちょうど1年前はネット検索しても、関西でブラインドテイスティングに特化したスクール(講座)は見当たらなかった記憶です。

筆記試験は通過しているので、ブラインドテイスティングに特化した講座であり、すぐに受講できる講座を探していました。

 

ワインスクールに通ったことがないのだから、まずは基礎コースからと思い、

谷先生の「谷宣英のワインテイスティング ~基礎固め~」を受講。

全6回ですが、すでに講座は始まっていて、第3回から第6回まで4講座を受講しました。

 

有資格者でも、今までスクールに通ったり、どなたかにテイスティングを習ったことがない人は基礎からがおすすめです。

2011年・全日本最優秀ソムリエの谷先生ですから内容はとても濃く、

ブドウ品種個性の理解、同一品種の産地別の特徴など、多くを学びました。

 

また、頂いた資料は充実の内容で、何回も何回も目を通していました。

今でも読み返すと新しい発見があります。

その時に取り組んでいる項目を強く意識してしまうので、その時はなんとなく読んでいた別の項目は、改めて読み返したときに重要だと気づくということがたくさんあります。
資料を1回読んで、ワインをテイスティング練習して、すぐに理解する!
なんてことは、なかなかできることではないので、繰り返し繰り返しになりますよね。
 

他の先生の資料もそうですが、スクールで頂いた資料は家宝です。
外観、香り、味わいにおいて、それぞれどこに注目してブラインドテイスティングするのかを学びました。
 

今、開講されているのは

谷宣英のワインテイスティングバイブル 〜入門編〜【2021年11月開講】 | Wine plus COLLEGE

 

講座の一覧はこちら。

講座 | Wine plus COLLEGE

 

 

ブラインドテイスティング・フルコメントのフォームづくりには

谷先生の「ワインテイスティングバイブル」、そして、一緒にくっついているテイスティングシートは必須だと思います。

テイスティングシートにフォームがあるので、先生が書かれているとおりに用語を少しアレンジして自分なりに仕上げますが、ほとんど出来上がっています。

テクスチャーやバランスの表現を追加して自分のフォームを作りました。

試験開始前の待ち時間は、この付録を眺めながら復習している受験生が多かったのが印象的です。

 

 

 

 

テイスティングの表現は、
機関誌・ソムリエに書いてあることをメモ。「テイスティングは脳でする」、「技術研究部のZoomUpセミナー」などを中心に。
ソムリエ協会・セミナーで講師の先生方が話してることをメモ。
セミナー中、テイスティングは素早く終わらせ、私はほとんどメモしてる時間です。
ワインは買えばまたテイスティングできるけど、テイスティングの表現はどこにも売っていません。
同じセミナーでも先生が異なるので、兵庫、大阪、奈良、和歌山、京都、滋賀と日程が可能な限り受講していました。

 

各項目ごとの表現を一覧にまとめ、自分の使いやすい表現を使用。

ここ数年、ブラインドテイスティングのセミナーで書き溜めた資料は、試験前の1~2か月でとても役立ちました。

自分のテイスティングが向上した時にようやく、書き溜めた資料を活かす時が来た!という気持ちです。

 

 

基礎固めが終了したので、次のステップ、《2021年4月開講》谷宣英のLet’s Enjoy Blind Tasting!!! - ソムリエ資格・試験の自由が丘ワインスクール (jws.bz)を受講。

人気講座ですので、すぐに満席になります。

既に満席だったため全8講座のうち、空席のある3講座をスポット受講。

 

エクセレンス受験生だけでなく、過去に日本ソムリエ協会(JSA)主催の・ブラインドテイスティング・コンテストにおいて決勝進出経験者の方がいたり、これから決勝進出にむけて取り組む方など、熱い想いの受講者の皆さんから好影響を頂き、その世界に引き込まれたような感覚です。

 

基礎固めに比べると、出題されるブドウ品種の範囲が一気に増えます。

ブラインドテイスティングを身につけたい方から、腕試しの方まで色々な方がいらっしゃるので

同じワインをブラインドテイスティングして、「なぜ、その品種や産地に答えを導いたのか!」を、たくさん聞けてとても参考になりましたし、

当てなきゃいけない品種と、皆さんでもなかなか当たらない品種がつかめるのも良い経験になりました。

 

また、谷先生をはじめとするトップソムリエの前で解答することに慣れることは、それ自体がエクセレンス試験の前哨戦となる経験だと思います。

コロナ禍のため、オンライン受講ができる講座もありましたが、ブラインドテイスティングはオンラインより実際に対面で経験値を高めた方が効果は高いと考えます。

最初はとても緊張していましたが、回数を重ねるごとに慣れました。

隅っこに座って、みんな同じ条件でブラインドテイスティングし、答えを出し、その品種やワインに関する特徴を学ぶ!この繰り返しです。

その場に飛び込んだことが、大きな転機になりました。

 

受講者のなかには、今年のJSAブラインドテイスティング・コンテスト優勝者の方もお見かけしました。切れ味の鋭い解答を見ていたので、近いうちに決勝進出するんだろうなと思ってはおりましたが、いきなり優勝とは、お見事!素晴らしすぎます!

 

ちなみに、私のソムリエ・エクセレンス試験は、ワイン4品種のうち、3つが正解(赤2、白1)。

赤ワインの1つは、品種、国、ヴィンテージを正解。
もう1つの赤ワインは、品種、国を正解。ヴィンテージは1年違いでした。
コメント力を求められる試験だと思うので、品種の正解率は関係ないのかもしれませんが

制限時間のなかですので、精神的な安定は重要だと思います。

赤ワインから解答したので、良い流れで解答できました。

分析的にテイスティングし、感じたことを頭の中の用語一覧から選択し、フォームに沿って記入。

 

品種個性の理解、醸造方法の理解が深まったことで、テイスティング用語や表現の理解が深まりました。

 

たくさんの品種が当たったうえでの合格なので、昨年までの私でしたら、有頂天になっていたかもしれませんが、今はとても有頂天になれません。

一緒に受講した方々の正答率の高さを知ったからです。

そのなかでも特にJSAブラインドテイスティング・コンテストでの過去の大会の優勝者や、決勝進出者の方々の正答率は、複数の講座をとおして高いものがあります。

なので、合格はもちろん嬉しいですが、喜んでばかりはいられない。上には上がいます。それもたくさん。

今後も、研鑽をつんでいきたいと思います。

 

 

今週のブラインドテイスティング練習用のラインナップ(^^)