Vポイントモールメールの怪 | 棱山泊
2025-01-17 00:31:24

Vポイントモールメールの怪

テーマ:エンジニア稜山

最近流行りのVポイントを知っているでしょうか。Tポイントが無くなって、Vポイントに1本化された。言い換えると、TSUTAYAのポイントがVポイントに変わった
 私の場合は、少し変わった経験となるのですが。Vポイントは、三井住友銀行が始めた、クレジットカードのポイントでした。私もカードを作って、Vポイントカードが出来たのですが。元々、Tポイントカードを持っていたので、ややっこしい。Vポイントカードが2枚となったのです。
 それは、元々のTカードのポイントを消費して、先に作ったVポイントに1本化して解決していました。

 問題で出たのは、セブンイレブンのマイルプログラムでポイントの有効期限が来ると。使い道が無いポイントなのですが、Vポイントに変えることができるとの説明が付いていました。
 そこで対応しました。いくつかのサービスを新たに開設するなど、結構大変だったのですが。その結果、面倒な事になってしまっていました。

 長い前置きは勘弁ください。ここからが本題です。三井住友銀行のカードは、銀行用のメールアドレスを登録しているのですが。Vポイントの手続きの為に、スマホでアカウントを作る必要がありました。結果的に、Vポイントモールメールをスマホ用のアドレスに受信することとなったのですが。そのメールが酷いことになっていたという話しです。


 届いた「Vポイントモールメール」です。htmlメールなのですが。私に言わせると、「お行儀が悪いhtmlメール」です。テキストメールとして開くと内容が全く分からない
 ここまでで充分に不愉快なメールなのですが、ここからが更に酷い


 表示されているリンクを開いた画面です。今は、googleのchromeだけでなく、どのブラウザも同様に警告をするのですが。暗号化の証明書が偽物なので、詐欺に注意という警告です。
 三井住友銀行が主催するVポイントのサービスで、こういう警告が出てくると考えると、深刻な問題とも言えるのですが。カラクリを説明しましょう。
 ポイントは、urlです。アラームが出ているサイトのurlは、"fc04.tsite.jp"です。ここのtsiteは、昔、Tポイントのカードのサイトのurlです。「Tサイト」と呼ばれていました。まだ、そのままのurlで使っています。


 そこで、「fc04」を外して開いた画面です。昔の「Tサイト」がそのまま「Vポイントサイト」として運用されています。なんで、エラーが出ないか。
 両方のページで使われている証明書は、"tsite.jp"のサイトとして登録された証明書。だから、"fc04.tsite.jp"で開こうとすると、上記のエラーとなるのです。

 実は、私のホームページでも良く見かける警告なのです。私のホームページは、"serios.mydns.jp"なのですが、自宅で見ようとすると、ルーターの内側なので、そのままでは見ることが出来ません。そこで、仕方なくIPアドレスで開きます。例えば、"192.168.111.1"などです。そうすると、上記で示したアラームが出て来るのです。
 でも、問題は、続きます。

 このVポイントサイトの場合は、正しくは、"tsite.jp/fc04/"などとして、下位層に置けばまったく問題は出ません。そういうサジェッションまでするかどうかは別なのですが。警告が出ることは、Vポイントサイトの運営で好ましくはないと思いました。
 そこで、Vポイントサイトの問い合わせページからお知らせしようとしたのですが。
 Vポイントサイトの問い合わせコーナーは、問い合わせ内容の種別を選択しないと先に進みません。つまり、Vポイントサイトが想定していない問い合わせは、受け付けることが出来ないのです。

 技術者としては、とってもみっともないことをしている企業。その企業は、自らのミスの指摘を拒絶しているのです。
 カルチュア・コンビニエンス・クラブは、三井住友銀行に共済を求めても、未だ反省せずということかな。残念。