インターネットで気軽に動画がみられるようになった。ありがたいのが、貴重な講演の動画や音声記録に触れられることだ。本ではなく、動画で学ぶ時代もそのうちくるかもしれない。まさか論文が動画に置き換わる、なんてこともあるのだろうか。
最近は臨床心理学者河合隼雄先生の講演シリーズの動画を見ている(聞いている?)。一時期集中的に河合先生の本を乱読したので、内容としては知っていることが多いのだが、河合先生の話のリズム、力のいれるポイントなど、動画や音声として聞くことで新しく気がつくこともあって、面白い。
ちょっと前までは、禅僧(?)内山興正老師の講演を聞いていた。「生存と生命」、「私の修行」など、本として出版されているがなかなか手に入らないのでとても助かる。もちろん、内容は老師らしくぶっとんでいる。内山老師が仏教とキリスト教を通して自分で何十年間も考え続けた言葉がこんなに手軽に聞けるとは!
お二人のやりとりが面白かったので何回も再生していたら、相方さんが「どれどれ」と覗き込んできた。「この言葉はなかなか味わいあるよ」と具申したところ、ご覧になった相方さんは、「何?私への当てつけ?」とややご立腹のご様子。「いやいやいや」と僕が慌て始めると、急に相方さんが笑顔になった。人の心は難しい。
大晦日の追記:書き忘れたのだが、ご立腹のタイミングに合わせて「わたしだって、これぐらいのこと思ってるわよ。甘く見られるとこまります」と相方さんの力強い一言もあったのだった。うん。確かに。このやり取りが面白く感じられるということは、普段から周防ご夫妻のやりとりと似た感覚を楽しんでいたからなのだろう。結婚とは、それまで別々に生きてきた二人が突如一緒に暮らすのだ。簡単なはずはない。でも、簡単にできることはつまらない。大変だからこそ、面白さもでてくるのではないだろうか。一緒に大変な面白さを味わってくれている相方さんには、感謝深謝である。