随分と活動記録をさぼってしまっていた。
2019年、異動とともに万が一に備えて自動車を購入したので、電車で行きづらいところを訪問することが多くなった。
□報国山光明寺
割引券をもらったので、もみじの名所、浄土宗西山派本山の光明寺へ。何回も訪れているが、特別拝観最終日のギリギリの時間に到着したので、これまでにない静寂な紅葉がみられた。

□根本山神峯山寺
修験道の本を読んでから興味をもっていた神峯山寺をついに訪問。ものすごい山奥だが、車でいくと意外に便利なところにある。冬の時期なのでこちらも人はまばら。緑の季節に再訪したいところ。

□阿育王山石塔寺
司馬遼太郎さんの本でずっと名前だけ知っていた石塔寺。古代の朝鮮と日本の仏教的交流に思いを馳せる。石段を登ると急に視界が開け、山上に大小の石塔がずらっと並ぶ光景が眼に飛び込んでくる。寺院というよりも祭壇とか聖域といった雰囲気に近い。冬の寒い日だったが拝観者はほとんどいなかった。山上をぐるっとひとまわりできる散歩道があって、ゆっくりとあるいていると、自分の身体が地面と天空に挟まれているような不思議な感覚になった。

□海門山満月寺(浮御堂)
冬の静かな晴れの日に訪れた浮御堂。この景色は反則だ。救いとか信仰とかと関係ない「美」としての仏教という感じがする。

□瑞石山永源寺
暖かくなってきて、緑をみにいった臨済宗の永源寺。川沿いに配置された伽藍は、質素剛健さをたたえている。修行されているお坊さんの姿もみえて、現代に生きているお寺という感じ。山肌、境内を覆いつくす新緑が眩しくて、気持ちよく日光浴できた。

□大悲山峰定寺
司馬遼太郎さんの本で知っていたけれど、あまりにも山深くて敬遠していたお寺。『泉光院江戸旅日記』を読んで、昔の修験僧は、こんな山奥まで歩いてきていたのか!と唖然とした。自動車で訪問したのだが、京都北部の山道は細くてすれ違い困難な場所も多く、無事にたどり着くだけで気持ちがどっと疲れた。境内は川沿いに伽藍が配置されていて、永源寺とよく似ているが、舞台づくりの本堂は15分ほど山道を登った山中にある。本堂につくと、眼前の花背の峰と自分が正対しているような気持になった。風が通り抜ける様子が木々の揺れとして「視える」。20分ほど本堂でぼんやりしていたが、運転の緊張感があっという間にほぐれていって、帰り道も頑張ってみようという気持ちがでてきたのが不思議だった。

□比叡山延暦寺横川
延暦寺は何度もいっているが、いつも東塔のみで終了していた。今回、比叡山ドライブウェイを通って西塔、横川にはじめていってみた。木々に囲まれた参道は整備されていて歩きやすい。2時間ほどあるいたが、きもちのよい散策ができた。元三大師堂や、法然、親鸞、日蓮、道元ゆかりの史跡もあり、まさに日本仏教の源泉という感じ。峰道からみおろすと、琵琶湖から鈴鹿のほうまでよく見渡せる。比叡山からだと、姉川の戦いとか瀬田川の戦いとか、よく見えたんだろうなという気がする。織田信長が焼き討ちを仕掛けたときも、結構前から比叡山川には信長の動きがわかっていたとおもわれるのだが、どうして焼き討ちされてしまったのだろう?そんなことを考えた。明智光秀が一部のみを炎上させることで、残りのほとんどのお堂を守ったという説があることを、後から知った。

□大洞弁財天
佐和山城跡に行った帰りに、登山道の入り口のひとつになっていたので立ち寄ってみたのが大洞弁財天。境内から振り返ってみると、参道、門の向こうに彦根城のちょうど真正面が見えていた。江戸時代らしい彩色豊かな建物も残っていて、意外な穴場だなと思った次第。彦根藩のお守りみたいな立ち位置?ひっそりとした境内をワンちゃんが駆け回っていた。

□竹生島
大洞弁財天と同じ日に、彦根から船でいってみたのが竹生島。湖東から訪問するのは初めてだったが、島の崖に都久夫須麻神社の社殿が美しくみえている。宝厳寺は西国三十三か所巡りのみなさんで大混雑。さすが御朱印力。

□菩提山穴太寺
亀岡城址をみるついでによったのが穴太寺。丹波亀山の街道分岐点の平地にある。こじんまりとしているがなんだか気持ちがほっとするやさしいお寺。布団をかぶった釈迦涅槃像に触れることもできて、いろんな意味で距離感の近いお寺だった。ちなみに亀岡城址は大本教の聖域になっていて、「みろく会館」で出口王仁三郎さんが明智光秀を高く評価していたという展示がされていた。明智光秀は、謎が多くておもしろい。

□両界山横蔵寺
36歳で入定した妙心法師の即身仏があることで有名な天台宗のお寺。飛鳥川がけずった渓谷に伽藍があり、急峻な山肌に挟まれている感じ。橋を渡った先は、城郭のようなたたずまい。石垣も立派で、城塞としての機能もありそうな印象。仁王門の金剛力士がいなくてあれれ?思っていたら、瑠璃殿に保存展示されていた。即身仏は約200年前のミイラ。長年行きたいと思っていたところだけに、間近で拝観できてよかった。西遊記の沙悟浄の正式名称が深沙大将だったと初めて知った。木造深沙大将立像は、表情のユーモアがあって、たまに観に行きたいなと思わせてくれる楽しい仏像(?)だった。

□谷汲山華厳寺
西国三十三か所満願のお寺。横蔵寺から車で20分ぐらいだが、雰囲気はがらっとかわって、参拝客も多く、平和でにぎやかな雰囲気。参道のお店もたくさんあって、参拝までの道のりが楽しかった。境内は満願にふさわしい規模。かえりにドイツのソーセージを露店で購入。おいしかった。
