先日、社会人時代の同期の結婚式に参加するため、軽井沢を訪れた。
関西からだと、一番リーズナブルなのが高速バス。新幹線だと遠回りだ。
13:00開始の式に間に合おうとすると、朝8:00着のバスに乗ることになる。
というわけで、式までの5時間、軽井沢を探検することにした。
あいにくの小雨の中、中軽井沢駅前のバス停に到着した。朝8:13。肌寒い。
バスから降りた人以外、ほとんど人影がない。街ののんびりした雰囲気が面白い。
とりあえず駅舎のコインロッカーに着替えを預けてから、北に向けて歩き始めた。
20分ほどあるくと、内村鑑三ゆかりの石の教会なる場所を示す標識に出くわした。
標識に従っていくと、レストランやホテルのような建物が見えてきた。
どうやら「石の教会」は、結婚式場の一角にあるらしい。
「石の教会」の前に到着すると、8:30を少し過ぎていた。9:00から見学ができるらしく、
とりあえず待つことにして、入口前の不思議な形のベンチに座り、文庫本を開いた。
9:00になって、教会の地下にある内村鑑三記念館に入った。
内村鑑三とは、『代表的日本人』と『キリスト教問答』くらいの付き合いしかなかったが、
記念館の展示をみて、彼の聖書講義を読んでみようかなという気になった。
6月という季節がら、結婚式が9:00から行われていて、教会内部の見学には30分以上
待ってくれと言われたので、あきらめて外から全景をカメラにおさめて満足。
雨のなか、さらに北へと向かった。目当ては、北軽井沢にある田辺元記念館。
京都学派の哲学者、田辺元が京大退官後に隠棲していたところである。
はじめは、歩いていけるかなと高をくくっていたが、歩きながら携帯で検索すると
30キロぐらいはありそうだったので、あきらめてタクシーを捕まえた。40分ほど
タクシーに揺られ、途中、地元の人に道を聞いたりして11:00すぎに到着。
別荘地の一角に、ひっそりと哲学者の住まいが残されていた。
部屋にうずたかく積み上げられていたはずの書物は、現在、群馬大と京大の
図書館にうつされているらしい。本棚には、田辺元が残した全集が置かれていた。
田辺元という人の文章は、僕が今まで読んだもののなかで、最も難解である。
書かれている内容がすごいのか、大間違いなのかすら分からない。途方にくれる。
個人的には、西田幾多郎の文章のほうが、まだ分かりやすいと思えるくらいだ。
今回の記念館訪問を機に、また田辺の本にチャレンジしてみよう。
再びタクシーで中軽井沢方面に戻り、星野温泉のトンボの湯で降ろしてもらった。
11:30くらいだったので、お客さんも少なめ。すばらしいお風呂を存分に堪能した。
もちろん、風呂上がりには、「よなよなエール」をいただく。すばらしいノド越し!!
トンボの湯をでたのが、12:00ごろ。もう式まで時間がない!とは思ったが、
あまり酔っぱらった顔で式に出るわけにもいかないので、酔い覚ましに駅前の
おそばやさん「かぎもとや」に飛び込んだ。お昼時で、店内は満員に近く、活気満載。
ざるそばを頼んだところ、2分ぐらいででてきた。速さにびっくり。しかもウマい。
あとで聞くところによると、明治創業の老舗らしく、幸運にも名店に行き当たったようだ。
おそばを5分で平らげ、いざ、式へ出陣。
ちょうど雨も止んできて、すばらしい結婚式となった。
披露宴、二次会と懐かしい方々と話しているうちに、あっという間に帰りのバスの時間に。
土曜日の夜だからかもしれないが、バスは割と空いていて快適。
酔った勢いですぐに寝てしまい、目が覚めたら、もう京都駅前だった。
眠たい目をこすりながら、結婚したお二人の末永い幸せを願った。

