政権交代しましたけれど。 | Nothingness of Sealed Fibs

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見た映画、読んだ本、その他もろもろについて考えたことを書きとめてあります。

事前の世論調査どおりに、あるいはそれ以上に民主党が圧勝した今回の選挙。


やれ新しい内閣人事とかが、ニュースの題目として流れているけれど、

そういった先のことに考えをめぐらす前に、しっかりと確認しておきたいことがある。


それは、民主党がなぜ大勝できたか、という理由を民主党がどの程度、

正確に把握しているかという点である。


まったくの僕の勘ではあるが、民主党が勝ったのは、マニフェストが評価された

からではない。自民党よりも保守色が薄いからでもない。


おそらく、民主党は、自民党でない政党で、かつ穏当だから大勝したのだ。

逆にいえば、自民党が作り上げてきた現状の日本の姿が、多くの日本人にとって、

ヤバイと思われていたということである。


つまり、「民主党が断然いい」と思っている人よりも、「自民党ではヤバイ」と思う人の票が、

今回の民主党の大勝を支えていたというわけだ。


であるから、「友愛」やら「東アジア共同体」やら、鳩山代表がずっと前から言い続けてきた

ポリシーの実現など、ほとんどの日本人は求めてなどいない。


もし、そのような「民主党らしい」政策の実現を民主党が目指そうとすれば、

必ず次の選挙では自民党が復活するだろう。


民主党に求められていること、それは、自民党がおこなったヤバイことの清算である。

それしかないだろう。


したがって、自民党のなしてきたことのうち、何が今の「ヤバイ状況」を起こしてしまったのか、

まあるいは、自民党のなしてきたことのうち良いことはなんなのか、という二つの問いに対して、

民主党は、今後数十年の間は揺らがない程度の正確さで答えなければならない。


それが、民主党のまずやるべきことだし、期待されていることではないのか。


そういった自民党体制への適切で、正確な評価付けがなされない段階でもし、

民主党が民主党自身の独自性を発揮しよう、あるいは、民主党独自のビジョンを

うちたてようとと考え始めたなら、自民党が残した問題は、どんどん傷を深くしながら

解決されないままに残り続けることになる。それは、おそろしい悲劇だと思う。


適切な施策は、適切な現状分析の上にしか成り立たない。僕はそう思う。


ゆえに、僕は、民主党の政治が、ちゃんと自民党政治を分析し、

遠い先の未来まで見通した政策を立案してくれることを切に願うのだ。


そして、自民党がもし、政権を取り戻したいのならば、民主党以上に、

過去の自民党政治を分析しなくてはならないだろう。


政治家のみなさま、なにはともあれ、がんばってください。大変だとは思うけど。

まずは、現状を分析しつくすこと。それがなくては、オリジナリティーのある提言など、

空虚な絵空事にすぎないのだから。