行政書士試験において、

 

取消訴訟が「却下」される場合と、

 

「棄却」される場合の違いについて

 

設問が出題されることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どのような場合に「却下」されるのか?

 

どのような場合に「棄却」されるのか?

 

迷う方もいると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、取消訴訟のプロセスに沿って、

 

「却下」される場合と、

 

「棄却」される場合を図にしてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訴訟要件の①②③④⑤⑥のうち、

 

1つでも満たされないと、

 

審理が行われることなく、訴訟は却下となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

行政書士試験で問題になりやすいのは①②③です。

 

①②③の具体例は、過去のブログを見てください。

 

 

 

 

処分性

『行政事件訴訟法の「処分性」があるかどうかを表にしてみるとわかりやすい』行政書士試験において、 行政事件訴訟法に関わる最高裁判所の判例の正誤を答える設問が、時々出題されます。     問われているポイントには「訴えの利益」「原告適…リンクameblo.jp

 

 

 

 

 

原告適格

 

 

 

 

狭義の訴えの利益

『行政事件訴訟法の「狭義の訴えの利益」について表で分けてみるとわかりやすい』行政書士試験の行政事件訴訟法での出題で 判例の正誤を答えるときに、 「処分性」「原告適格」と共に覚えるべきポイントに 「狭義の訴えの利益」があります。    …リンクameblo.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訴訟要件をすべて満たすことで、

 

初めて訴訟の審理が行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

審理が行われ、請求の中身を審理する中で

 

自己の法律上の利益に関係ない違法を主張すると、

 

請求に理由がなく、請求棄却の判決が下されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、原告適格自己の法律上の利益の違いが

 

分からなくなる方がいるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原告適格自己の法律上の利益の違いは以下の通りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事例:

航空会社Aは、航空法に基づいて定期航空運送事業免許を得て(処分)、事業を営んでいた。

 

しかし、その空港の周辺の住民に対して航空機による騒音被害が生じていた。

 

そこで、周辺の住民(原告)は航空会社Aの定期航空運送事業免許の取消訴訟を提起した。

 

 

 

原告適格

周辺の住民は、航空機の騒音による被害を受けており、免許の取消しを求めるにつき法律上の利益を有する。

 

自己の法律上の利益

騒音被害が生じることに関係のある違法を主張すること(例:騒音レベルが基準値以上、防音対策がなされていないなど。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしも、周辺の住民が、

 

「定期航空運送事業免許の免許付与の基準に適合していない」ことを主張すると、

 

自己の法律上の利益に関係がない違法を主張している(騒音の違法性を主張していない)として、

 

請求に理由がなく、請求棄却の判決が下されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、「却下」と「棄却」を扱った過去問です。

 

是非チャレンジしてください!

 

 

平成28年-問17 - 行政書士試験 過去問【行政書士試験!合格道場】 (goukakudojyo.com)

 

 

 

 

 

平成29年-問17 - 行政書士試験 過去問【行政書士試験!合格道場】 (goukakudojyo.com)

 

 

 

 

平成30年-問42 - 行政書士試験 過去問【行政書士試験!合格道場】 (goukakudojyo.com)

 

 

 

 

 

令和元年-問19 - 行政書士試験 過去問【行政書士試験!合格道場】 (goukakudojyo.com)

 
 
 

 

 
 

 

 

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