令和6年度近畿学生野球連盟 新人戦
準決勝vs奈良学園大学 戦評
新人戦準決勝、相手は昨年度新人戦王者・奈良学園大学。
試合が動いたのは3回表。1アウトから4番有冨(大手前高松①)が四球で出塁すると、続く5番錦野(八戸学院光星②)が初球を捉えレフト前ヒット。このチャンスの場面で打席に立ったのは、経験豊富な6番佐藤(札幌国際情報②)。初球を振りぬきレフト後方へのタイムリーツーベース。ランナーが1人生還し、先制に成功する。
ところがその3回裏に、二者連続でヒットを許し、送りバントで1アウト2、3塁。次打者を打ち取り、2アウト1、3塁に。緊迫した空気の中、奇襲のエンドラン。ライト前に打球が転がり、同点に追いつかれる。
次に試合が動いたのは5回表。1アウト2、3塁で打席には先制タイムリーを放っている佐藤。甘く入ったストレートを逃さず、ライトスタンドへ。その後も流れを渡さず、一挙5得点。
6回以降、試合は硬直する。
先発の片山(日高②)は粘りのピッチングで、8回まで1失点で抑え、9回裏を迎える。先頭打者に長打を許し、1つアウトを取るものの、その後も死球、2者連続ヒットで6対3に。尚も、1アウト1、3塁でピンチは続き、迎える2番打者に同点の3ランホームランを打たれてしまう。
同点で迎える10回は大会規定により0アウト1、2塁の、タイブレークで行われた。
10回表の攻撃はあと一本が出ず、0点に終わってしまう。
10回の裏、先頭打者のバントを一塁手佐藤の好プレーで三塁でアウトをとる。しかし、次打者に四球を与えてしまい、満塁に。続く打者にライトへ運ばれ、三塁走者はタッチアップ。懸命にホームにボールを繋ぐも判定はセーフ。
6対7で、屈辱のサヨナラ負けを喫した。
この試合は、和歌山大学硬式野球部において忘れてはいけない試合です。中盤から終盤にかけて、点を取れなかったこと。最後まで守りきれなかったこと。このようなことは、2度とあってはなりません。
この新人戦を通して、1、2回生は多くの失敗をしました。そしてそこから、多くの学びがありました。しかし、この学びを活かすも、活かさないも私達の今後次第です。新人戦優勝を1つの目標として今まで取り組んできました。この悔しさは忘れるはずがありません。自分に厳しく、自律した人間になるための敗戦にすること、それがこの学びを活かすということに繋がると思います。この冬でスケールアップをし、春のリーグ戦で成長した姿を見せられるよう取り組みます。
最後になりましたが、たくさんのご声援ありがとうございました。これからも和歌山大学硬式野球部に熱い応援をよろしくお願いいたします。
2回生 牧野太一