年末のご挨拶
平素よりお世話になっております。今年も残すところあとわずかとなりました。
始めに、今年1年格別のご支援、ご声援賜り、心より御礼申し上げます。
さて、本年は、和歌山大学硬式野球部にとって逆境を乗り越えた一年となりました。
昨春、和歌山大学硬式野球部創部初、近畿学生野球連盟Ⅰ部春期リーグ戦優勝、そして全日本大学野球選手権ベスト8という成績を収めることが出来ました。神宮にたくさんの方々が、足を運んでいただき、改めて私達は応援してくださっている皆様方のおかげで大好きな野球ができているのだと実感することが出来ました。神宮という最高の舞台で野球ができたこと、私たちにとって素晴らしい財産となりました。
田頭主将を中心に厳しい冬を乗り越え、今春のオープン戦では19戦全勝で2年連続リーグ優勝、日本一に向けて確かな手応えを感じていたものの、春季リーグでは3勝8敗勝点1で5位という非常に悔しい結果となってしまいました。
春季リーグを終えてからの3ヶ月、優勝どころか5位で終わってしまった不安と焦りの中、チームとして見つめ直したのは組織作りでした。
「日本一の組織とは何か」を考え、目標に向けてベクトルを統一すること、人に寄り添うことを意識しました。暑い夏を乗り越え、迎えた秋季リーグでは、9勝3敗勝点4で3季ぶり2度目となる優勝を果たすことができました。組織作りを見つめ直したことで、和歌山大学の「考える野球」の原点である相手の気持ちを考えてプレーすることに結びついたと思います。
また、春から秋にかけてミーティングでの選手一人一人の言葉の力強さにも変化が表れました。
経験を意識し、経験を光らせることで、人間性となる。人間性を磨くことで「考える野球」が稼働し、武器となる。
これは和歌山大学硬式野球部の特徴であり、武器であり、伝統だと思います。
今回初出場となった、第16回大阪市長杯争奪関西地区大学野球選手権大会では悔しい結果となりましたが、今までとは違った乗り越えなければならない高い壁だと感じております。
リーグ優勝はしたものの、神宮大会に出場できなかった今年の結果を真摯に受け止め、来年は春秋連覇だけでなく、誰も見たことのない日本一の景色を観る為に、新主将の吉野を中心に頑張っていきたいと思っております。
最後になりましたが、来年も格別のご支援、ご声援賜りすよう、お願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。
和歌山大学硬式野球部
主務 坂田龍馬