『イギリス人の患者』と『漣の王国』 | marginalia

東京創元社さまより、マイケル・オンダーチェ著土屋政雄訳『イギリス人の患者』と岩下裕子『漣の王国』を献本いただきました。

 

 

 

『イギリス人の患者』は、昔新潮社から出ていた単行本を読んだことがあります。とても美しい小説で、たまたま原書を古本屋で見つけて最初の方だけ読んだ記憶があります。ブッカー賞の五十周年で、過去の受賞作の中でもっとも優れた作品に選出されたそうです。解説に、邦訳された作者の作品一覧が掲載されていて、未読のものがいろいろあって、順番に読んで行けたら楽しそうとか思いました。

『漣の王国』は、序章だけ読んで、ちょっと昭和の青春文学のような香のある文章だと思いました。テレビドラマの科捜研の女や相棒で脚本を担当している方の書かれた連作ミステリなんだそうです。ちょっと馴染みのあまりないジャンルの作品なんですが、余裕のあるときに読みたいです。