ワシントンワインのインポーター日記 -96ページ目

社長があまりにも書けというので書いたワインメイカーズ日本滞在記(3)

さてさて、今回社長が名古屋で借りて乗ってきたのがトヨタのワンボックス、エスティマ。一応7人乗り。

9時にロビーに集まってきたワインメイカーの荷物の量を見て、まず

社長びっくり∑(゚Д゚)。鳩が鉄砲喰らった顔してる。

WDだけで1mもありそうな大きなトランク*2、それに小さなトランク。CDAチームが大き目のトランク*2、マットがトランク一個。私も小さなトランク1個。んで社長のスポーツバッグ。これを3列シートにしたエスティマにどうやって積み込むんだ…(滝汗

そこで登場したのが「普段から車にトランク乗せまくって旅に出る」マット。「俺がなんとか積み込んでやる!」キャー、カッコイイ!!
デニスと二人であーでもない、こーでもないとトランクをラッゲージルームや座席に配置。


結果:運転席から後ろは見えない状態に。3列目に座っている私とアンの間には東西ドイツの壁のようなスーツケースが3個、Tの字に組み合わされ…(汗


こんな状態で(*´Д`)=з 車は一路、勝沼へと向かう。
まず宿泊先の大善寺(日本で唯一ワインを作っているお寺。宿坊有り)で荷物を降ろし、チェックイン!閑散期だったのか洋室を4つ、振り当ててもらえました。しかも私の部屋なんてベッド三つもあるよ?



ワインワインワイン




その後社長の従兄弟が働いているグレースワイナリーでテイスティング&セミナー。


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ここで彼らは甲州品種を初めて口にする。畑違いの垂直飲み。いけるじゃん!ってのが感想。ソーヴィニョン・ブランみたいで、でも控えめな香りが心地良いと言っていた。各自ワインを買ってお昼を食べに行く。


お昼は「吉田うどん」で有名な信玄という名前のうどん屋さん。そもそも私も知らなかったんだけど、この吉田うどんってのは富士吉田発祥の、硬い麺に茹でたキャベツが乗せてあるというシロモノ。そこに菜っ葉やかき揚げ、天カスを乗せて食べる。出汁は結構辛口の醤油味。お店自家製の「辛味」(七味唐辛子をごま油で練った感じ。良い香りでした)をバカスカ乗せて食べてたアメリカ人。「辛いものはメキシカン・フードで慣れてるさ!」とマットやアンディは得意気だが、痔の心配を思わずしてしまうほどの量…出汁がタンタン麺なみにオレンジ色になっているのをお店のおばちゃんが見て驚いてた。


天気は相変わらず悪く、全く富士山を見ないまま次のワイナリー、メルシャンへ。ここでは工場見学と試飲を。


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日本語での説明ビデオが流れているけど、流石に同じ仕事をしているだけあって通訳の必要性無し。その後マニアックな質問をかの有名な味村氏に投げかけまくり、味村さんもそれを楽しんでいるかの様子。テイスティングでは代表的な甲州とメルロ、シャルドネを出してくれた。そこで私が今朝マットから受け取った生産途中の「樽だしアンフィルダードのドライリースリング」を味村氏に渡す。本来このために持って来たわけじゃなかったんだけど、良い機会だなと思って。恐縮しきりのマットが味村さんのスワーリングしてる手つきやアロマを感じている顔をじーっと見ているのを私は見逃さなかった。一口、口に含んだ味村さんは何も言わず突然売店方面に走り去った。

どしたどした?吐きに行ったか?!

なんて思ってたら手に一本のワインをぶら下げていらした。
「これ、試験販売してる北海道リースリングです。皆さんで味見して下さい」と渡された。

ここから比較テイスティング。そして同じ品種を作る同志として味村さんとマットが同じ土俵でリースリング作りに関して喧々囂々のディスカッション。すげー。これって役得だよなあ、と思ってじっと聞き入っていました。ペトロール香がする熟成リースリングがいいか、それとも新鮮な果物の香りがする若いリースリングがいいか。延々この話。個人的には若いのが好きなんだけど、というかワインスクールで「リースリングの特徴はペトロール香」と言われ、でもいまいちその香りが判らなかった私、今回メルシャンの実験リースリングでそれが判った。本当に揮発性油の香りがするわ。味村さん、個人的にありがとう~(TT
ちなみにここではマスカット・ベイリーAとメルロのブレンドが好評だった。

その後機山ワイナリーで、オーストラリアの大学で醸造学を専攻された英語が堪能な奥様と機山ワインのテイスティング。ここの甲州は他2ワイナリーより酸の広がりが大きくて綺麗だった。誰もが機山の甲州は素晴らしい!と褒めちぎってたなあ。そして購入。私はマールをグラッパラヴの友達にお土産として買った。香り高くて、でもアルコールが表に出ないのが凄い。気品あるマールでした。これが350mlで千円とは!



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次に向かったのは恵輪寺。武田信玄の菩提寺だそうで、既に拝観時間が過ぎていたにも関わらず、近所のよしみで社長交渉、入れてもらえた。無双国師が作った回遊式の庭。京都の苔寺を作った人、といえば想像し易いだろうか。幽玄の美にしばし時間を忘れる。





さあ、次はすったもんだの温泉だ。しょの4にて。(み)

社長があまりにも書けというので書いたワインメイカーズ日本滞在記(2)

翌日はTaste of Washington。恵比寿ウエスティンで大規模なワシントンワインの試飲会が開催された。詳細はいろんな方が既に他のblogでアップして下さっているので割愛するが、まあ何にせよ物凄く成功したんじゃないかな?PRとしても、ビジネスとしても。2時から10時までほぼぶっ通しでワインを注ぎまくったワインメイカーとS氏にお疲れ様&感謝。
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30日。朝の4時半に目覚ましで無理やり起こされた私…これから身支度をして彼らのホテルまでCDAチームとマットをピックアップしに行かねばならぬ~。早起きの父も後から起きてきて私にお茶を入れておいてくれた。

「外人のアテンドは気を使うから、少しでもリラックスしていけ」

元商社マンで海外駐在暦20年の父だからこその心遣いだったのだろう。ありがたく紅茶を頂く。「朝飯はどうせアッチで食べるんだろう?」「うん」「気をつけて行けよ」「はーい」と、気ばかり焦っていた私を落ち着かせてくれた父に感謝。氷雨降る、5分後にはホテルのロビーに私はいた。(実家とホテルは近いのだ)


前の晩、今日の早朝オプションツアーに参加するマットやキムに口酸っぱいほど「朝5時半 キ ッ カ リ にロビーでね!」と言ったにもかかわらず、私が到着した直後に来たのは弟分・マットのみ…キムは何しとんのじゃぁあぁぁ!!!お前さんが一番行きたがってたんじゃん!築地のマグロの競り!!!(そう、彼らはTuna Auction, sooo COOOOL!!と見学希望していたのです)

と、腸煮えくりまくりそうになったが父の言葉を思い出してマットと歓談することに。15分後、キムと彼氏が登場。「疲れちゃって…遅れたわ」と言う彼女に、「競りに間に合わないかもしれないけど、まあ水産卸の店を見るだけでもいい?」と念を押し、皆で築地市場へ。社長とWDチームは今回見送り。


何を隠そう、私も「マグロの競り」は初体験。だがしかし6:15で競りが終わると聞いていたので、多分間に合わないだろうと思ったけどやっぱりキムの遅れた15分が命取りだったようで、見られなかった。と言うわけで中卸を見て回ることに。

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冷凍マグロがその辺にゴロゴロ。「コレ全部、さっき競りで落とされたものかな?」とマットが聞くので、「うん、そうだよ。最初に国内産の生のマグロ、次に外国産、んで冷凍っていう順で競りしていくんだよ。しかもマグロの種類別でやるからここに転がっている以上の数のマグロが毎日競り落とされるわけだよね」と答えたら、物凄く驚いていた。いや、築地は日本の台所だし。マグロに関しては海外からも買い付けに来てるし…。美味しそうな活け車えびとか、鯖とかもう感動。外国人観光客の数も凄かった。


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写真は激写しまくるマット。


その後、寿司を食べに向かう。ガイドブックに載っている店は物凄い行列だったので諦めて、3軒隣の「おかめ寿司」へ。中に入ると海苔の仲買人の人が先客で寿司をつまんでいた。おじさんは果敢にマットと英語で話そうとしてくれて、どうやらこの店を選んだ君達は凄い!ここは実は一番うまい寿司屋だよと言っているらしかった。確かに今朝大将が選んできたネタはどれも美味しかった。

私は限定の海鮮丼にしたんだけれど、透き通った烏賊、ぷりっとしたカンパチ、そして脂が綺麗に乗った中トロと中落ち。ほくっとした穴子に真ん中に富士山のように綺麗に聳え立つ生うにとその横には…アンキモ!!!!!アンキモ好きな私にはこたえられん!!!光物のコハダ、いい仕事してあったなあ。あれで2500円は激安。暫く回る寿司は食べられません…。

前日に原宿で彼らを回転寿司に連れて行ったので、いい比較対照になったと思う。キムの彼氏のデニスは普段、サンフランシスコに住んでいるのでお寿司を食べる機会が多いらしく、やっぱりここは格別だと唸っていた。粗汁も上品で全然魚臭さがない。穴子のツメも不自然な甘さじゃない。というかほんのり日本酒のいい香りがして全てが江戸前の手仕事だとわかる。ああ、早起きして良かったぁ(ノ_・。) 報われた・・・
ちなみにこの店、キャメロン・ディアスとルーシー・リューが来たことがあるらしく、そのサインを見てキムが女子高生のように喜んでいた。


さあさあ、一旦ホテルに戻ってこれから社長の実家がある勝沼へGO!! (み)

社長があまりにも書けというので書いたワインメイカーズ日本滞在記(1)

社長の会社を手伝いだしてから初めて、弊社のワインメイカーと対面できることとなった今回のTaste of Washington (ワシントンワインの大試飲会)。以前、小売店舗に在籍していた時にカリフォルニアへワイン研修に行ったけれど、やはり実際に彼らと会い、そのテロワールを見て心に刻まれると売り方も変わってきた。更にそのワインメイカーに心底惚れてしまうとどうしても知らない人のワインよりは10倍売ってしまう。やはり取り扱いワインをよく知ることは、消費者相手には物凄い強みになるのだ。

そんなこんなで今回、1/28から2/1までコーダ・レーンセラーズ (CDA) のキムとその彼氏、ウォルター・デーコン (WD) のアン&アンディ夫妻、トゥーマウンテン (2Mt)のマットの5人と社長と私の計7人で東京~山梨~名古屋の三泊四日の旅に出ることとなった。

朝の3時に彼が私のアパートまで迎えに来てくれたの…☆ステキなコトが始まりそうだわ♪というのは大嘘で、社長がこれから5時間かけて東京まで私を連れて車で向かうだけのコトなんだが。一路東京まで真剣にビジネスの話を(いや下ネタもあったけど)しながら私の実家の近所、目黒ワトソンホテルで彼らと落ち合ってそのまま東京観光に出る。事前に私が彼らに知って欲しい事を盛り込んだ「旅のしおり」を作ったのでそれを渡す。今から向かう明治神宮。それから竹下通りを通って表参道。最後に浅草寺。この辺りで既に「疲れた」「眠い」「早く戻りたい」という意見が聞こえるが…真面目なマット君が彼らを懐柔しながら上手に、この後O先生のお教室を借りて行なわれる前夜祭、「ワインメイカーズ・ディナー」に向けてテンションを上げてくれた。ええ子や、ほんまに…と、そっと涙を拭く私であった。


さてホテルに戻って車に乗り込み、一同ナショナル麻布でお買い物。
「たけええええ!」 「何この野菜!見たことない!」 「チーズの値段ありえん!!」 「カッコイイ!」
というような大きな独り言が各々散らばった場所から聞こえる。実はこの時点まで私とアン以外の人は何を作るか決まっていなかった(爆笑)。生野菜大好きなマットは野菜売り場で興奮して「やっぱサラダにするよー」と言い出し、疲れていたキムは当初のリゾットの予定を変更して、「オードブルが必要よね」と、チーズやハムのオードブルに変更。そしてワシントン州が誇る名産、リンゴを盛り込むことにした。うちの社長は…「そりゃもうアメリカと言えばマッシュドポテトとグレイヴィーソースでしょ!」と鼻の穴を膨らませてフンガー状態。リッチなマッシュドポテトにする為に、めっさ高いゲランドの塩入発酵バターとにらめっこ。私に背中を押してもらって安心して購入にいたる。まあ私の財布が傷むわけじゃないし、事実このバターは美味しいから仕方ない。キャイキャイ言いながらお買い物タイムは終了。会場に向かい、今回の東京試飲会の《超》縁の下の力持ちであるS氏と皆、ご対面。再会を喜ぶ。

ここからは各自台所を出入りしつつお客様のお出迎え準備。前夜祭にいらして下さった方は皆、ワシントンワインに好意的な方ばかりで、本当に良かった。


アンの作った「クランベリーソースSyrah Bell風味のラムチョップ」の作り方をここで簡単にご紹介。
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大き目のエシャロット2個を微塵切りにしてオリーブオイルで焦げないように炒める>ドライブラックカラント(カシス)を1カップ半投入>WD C'est Syrah Bellをボトル半分投入>弱火でトロミが出るまで水分を飛ばすように煮込む。その間にハーブ・ド・プロバンスとパプリカパウダー、岩塩、粗引き黒胡椒で下味を付けたラムチョップをオーブンの天板に並べ、上からオリーブオイルを回しかけ、250度で温めたオーブンに入れる。15分ほど焼けばOK。あとは先ほどのソースを上からかけて出来上がり。ちなみにオーブンよりはBBQにした方が余計な脂が落ちて美味しい。炭焼きができる環境の方、是非こちらでお試しを。
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マットのサラダはギリシャ風サラダをアレンジしたもの。
ポイントとしてちょっと硬くなったバゲットを親指大にちぎったものをハーブ・ド・プロバンスとオリーブオイルを回しかけしたものをオーブンにいれて低温でじっくりクリスピーになった自家製クルトンをトッピングすることだ。あとはカリカリベーコンの代わりに「俺のワインを沢山吸わせたカリカリ豚もも肉薄切りチップ」も重要。コレは単にオリーブオイルを薄く敷いたフライパンで豚モモ薄切りをカリカリになるまで焼くだけ。途中でHidden Horse V(これはメルロ主体のブレンド)でフランベし、何度も脂を捨てながらカリカリにしたものを小さく切ってトッピングするだけ。それから水牛の乳で作ったモッツァレラも重要。キュウリも立体的に大きくカット!ミニトマトは半分に!ロメインレタスも大きくちぎって!クルトン、豚モモチップを上に乗せ、セルフィーユを飾ったら出来上がり。後はワインとディジョンマスタードをブレンドしたイタリアン・ドレッシングがあればOK^^v!

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キムは自分のシャルドネにオードブルのリンゴを合わせた。
私はマットのDry Rieslingで煮込んだシュークルートを持っていった。
社長のマッシュドポテトは…グレイヴィーに誰かのワインでも入れたか?ちょっと覚えてないわ~( ´艸`)

S氏のアイデアでコストコのピザとチーズスフレも!やっぱりアメリカ=ピザですね!ワインメイカー達はタバスコだらけにしたピザを喜んでつまんでました。



ワインメイカー達は日本のワイン・ラヴァーズと交流できたのがとっても嬉しかった様で、自分達のワインが日本で通用しているのだろうか?という不安の半分が、ここで拭いきれたようです。何よりも「日本のマンション」の中身(間取り)を見られたことも満足だったようで…この環境でこのマンションなら喜んで住みたい」と口々に言っていました。
場所を提供してくださったO先生、そして最後まで東京でお世話して下さったS氏には足を向けて寝られません…ありがとうございました!! (み)
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