学校の日本史の教科書に載ってる縄文遺物というと土偶、釣針、矢じり、土器のさらに有名なものが少量だけですが当然それ以外にも魅力的な遺物がいくらでもあることを実感させられます。そりゃそうです、現代の遺物が1万年後に掘られたとしてたった数点の遺物で語りつくせるはずはありませんから。
本書でも語られていることですが縄文時代と呼ばれる時代は1万年以上の長さがありますので当然時代による造型の流行の変遷もあり造型師の腕の良しあしや類型の土偶でもディフォルメの趣味も結構個性があります。弥生時代に入ってしばらくも土偶が作られた時代があった(埴輪ではなく)とかサイズもいろいろあったとか精度は現代の作品に劣らないものもあると語り始めたら話題は尽きないのではないでしょうか。
一番お気に入りの話題は明らかに実用品ではない装飾過多の土器にも煮炊きに使用した痕跡があり実用に供されていたものだった、という記載でした。そのほかにもかなりの精度での造型や道具の加工や網や籠などの道具が遺物として残っていたり物流の証拠となるような装飾品が出土したりしているので縄文人は決して野蛮人ではなく文化や生活の余裕もある生活を送っていた文明人であったのは確かなようです。
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