進撃の巨人 リヴァイ台詞集

リヴァイ台詞集

 

 

 

 

 

 

 

 

特別編 リヴァイ兵士長


(……)
「うるせぇガキ共め……」
リヴァハン


(右に1体…… 左に2体……)
「ペトラ!お前は下の兵士を介抱しろ!残りの全員は右を支援しろ!!」

リヴァペト

 

「俺は左を片付ける!」
「揃いも揃って……面白ぇ面しやがって…」
「おっと…おとなしくしてろ……そうしないとお前の肉を…
綺麗に削げねぇだろうが……」

「!! ちっ…
汚ねぇなチクチョー」

「オイ…」
「ペトラ そいつはどうだ!?」
「………」
「! ……なんだ?」
「お前は十分に活躍した
そして……これからもだ
お前の残した意思が俺に″力″を与える
約束しよう 俺は必ず巨人を絶滅させる!!」
「……」
「最後まで聞いたのか?コイツは…」
「……… ならいい」

「……」
「……!?退却だと…!?
まだ限界まで進んでねぇぞ?俺の部下は犬死か?理由はあるよな?」
「!!?」

 

 

第14話 原初的欲求


「オイ…ガキ共…これは…どういう状況だ?」

 

 

第18話 今、何をすべきか


「お前は記憶喪失で親父は行方知らずか…
随分 都合のいい話だな…」
「オイ…さっさと答ええろクズ野郎 お前がしたいことは何だ?」
「ほぅ…悪くない」
「…エルヴィン コイツの世話は俺が責任持つ 
上にはそう言っておけ
俺はコイツを信用したわけじゃない 
コイツが裏切ったり暴れたりすればすぐに俺が殺す
上も文句は言えんハズだ…俺以外に適役がいないからな…
認めてやるよ お前の調査兵団入団を…」
 

 

第19話 まだ目を見れない


「……」
「よく喋るな豚野郎…扉を埋め固めてる間に巨人が待ってくれる保証がどこにある?てめぇらの言う我々ってのは…てめぇらが肥えるために守ってる友達の話だろ?土地が足りずに食うのに困ってる人間は てめぇら豚共の視界に入らねぇと?」

「これは持論だが 
躾に一番効くのは痛みだと思う
今お前に一番必要なのは言葉による『教育』ではなく『教訓』だ
しゃがんでるから丁度蹴りやすいしな」

「何だ…」
「…何言ってる お前らはこいつを解剖するんだろ?」
「はっ…こいつは巨人化した時力尽きるまでに20体の巨人を殺したらしい
敵だとすれば知恵がある分 厄介かもしれん
だとしても俺の敵じゃないが…お前らはどうする?
こいつをいじめた奴らもよく考えた方がいい
本当にこいつを殺せるのかをな」

「殺すことに関して言えば間違いなく
問題はむしろ その中間が無いことにある…」
「…!」

「なぁエレン」
「俺を憎んでいるか?」
「ならよかった」
 

 

第20話 特別作戦班


「それは重大な問題だ…」
「早急に取り掛かるぞ」

「お前の部屋は地下室だ」
「当然だ…お前は自分自身を掌握できてない
お前が寝ボケて巨人になったとして
そこが地下ならその場で拘束できる
これはお前の身柄を手にする際に提示された条件の一つ
守るべきルールだ」
「お前が掃除した部屋を見てくる ここをやれ」

「オイ…エレン」
「…」
「全然なってない すべてやり直せ」


「作戦立案は 俺の担当じゃないヤツのことだ…
俺達よりずっと多くのことを考えてるだろう」
「お前らも知ってるだろ…報告書以上の話は聞き出せねぇよ…
まぁあいつは黙ってないだろうが 
ヘタにいじくり回されて死ぬかもな 
お前…エレンよ」
「あいつだ」

「……庭の掃除だ」
 

 

第24話 巨大樹の森


「オルオ お前が撃て」

「聞いたかペトラ 行け」

「エレン お前が撃て」
「何てザマだ やけに陣形の深くまで侵入させちまったな」

「…なんだ」
「わかりきったことをピーピー喚くな
もうそんなことできるわけねぇだろ…」
「周りをよく見ろ
この無駄にクソデカイ木を…立体起動装置の機能を生かすには絶好の環境だ
そして考えろ お前のその大したことない頭でな
死にたくなきゃ 必死に頭回せ」

「お前ら 剣を抜け
それが姿を現すとしたら 一瞬だ」
 

 

第25話 噛みつく


「全員 耳を塞げ」

「…お前らの仕事は何だ?その時々の感情に身を任せるだけか?そうじゃなかったハズだ……この班の使命はそこのクソガキにキズ一つ付けないよう尽くすことだ 命の限り」
「俺達はこのまま馬で駆ける いいな?」

「お前は間違ってない やりたきゃやれ」
「俺にはわかる コイツは本物の化け物だ 『巨人の力』とは無関係にな どんな力で押さえようとも どんな檻に閉じ込めようとも コイツの意識を服従させることは誰にもできない お前と俺達との判断の相違は経験値に基づくものだ だがな…そんなもんはアテにしなくていい 選べ… 自分を信じるか 俺やコイツら調査兵団組織を信じるかだ
俺にはわからない ずっとそうだ… 
自分の力を信じても… 信頼に足る仲間の選択を信じても… 
…結果は誰にもわからなかった…だから…まぁせいぜい悔いが残らない方を自分で選べ」

『お前を半殺しに留める方法を思いついた』
『巨人化したお前を止めるには殺すしかないと言ったが
このやり方なら重傷ですむ
とはいえ 個々の技量頼みだがな
要は――うなじの肉ごとお前を切り取ってしまえばいい
その際 手足の先っちょを切り取ってしまうが…
どうせまたトカゲみてぇに生えてくんだろ?気持ち悪い』
『「何の危険も冒さず何の犠牲も払いたくありません」と?』
『なら腹をくくれ お前に殺される危険があるのは俺達も同じだから安心しろ』
『…リスクは大きい…かといってこいつを検証しないワケにもいかないからな』

『…いいや そんな確実性の高い代物でもねぇだろ』
『オイ エレン 一旦中止だ』

『自分で噛んだ手も傷が塞がったりしてないのか?』
『…お前が巨人になれないとなると 
ウォール・マリアを塞ぐっていう大義もクソもなくなる
命令だ 何とかしろ』

『落ち着け』
『落ち着けと言ってるんだ お前ら』

 

 

第26話 好都合な道を


『エルド 待て』
『オルオ!落ち着けと言ってる!』
『いいや離れるべきはお前らの方だ 下がれ』
『俺の勘だ』

『気分はどうだ?』

『当然だ…俺はそういう奴らだから選んだ
ペトラ・ラル 討伐10体 討伐補佐48体
オルオ・ボザド 討伐39体 討伐補佐9体
エルド・ジン 討伐14体 討伐補佐32体
グンタ・シュルツ 討伐7体 討伐補佐40体
『生きて帰って初めて一人前』ってのが調査兵団の通説だが…
そんな地獄のような状況であいつらは何度も生き延び成果を残した
生き方を学んだからだ…
巨人と対峙すればいつだって情報不足 
いくら考えたって何一つわからないって状況が多すぎる
ならば務めるべきは迅速な行動と最悪を想定した非情な決断
かと言って血も涙も失ったわけでもない 
お前に刃を向けることに何も感じないってわけにはいかんだろう
だがな…後悔はない』

『…あのクソメガネ 待たせやがって…』
『オイ…行くぞ』

『クソでも長引いたか?』

「エレン!遅い!!さっさと決めろ!!」

「進め!!」

「少し進んだ所で馬を繋いだら立体起動に移れ 
俺とは一旦別行動だ 班の指揮はエルドに任せる」
「適切な距離であの巨人からエレンを隠せ 
馬は任せたぞ いいな?」

「動きは止まったようだな」
「後列の班が命を賭して戦ってくれたお蔭で時間が稼げた
あれが無ければ不可能だった」
「そうだ」
「こいつのうなじの中にいるヤツと会える 
中で小便漏らしてねぇといいんだが…」
 

 

第27話 エルヴィン・スミス


「オイ…いい加減出てきてくれないか?こっちはそんなに暇じゃないんだが」

リヴァイ台詞 アニ


「なぁ?お前はこれからどうなると思う?お前はこの状況から抜け出すことができると思うのか?こっちの迷惑も少し考えてほしいもんだ お前を引きずり出す方法を考えては試しを繰り返すんだぞ

お前は確か…色々なやり方で俺の部下を殺していたが…あれは楽しかったりするのか?
俺は今 楽しいぞ
なぁ……?お前もそうだろ?お前なら俺を理解してくれるだろ?
…!そうだ…一つ聞きたいことがあった
お前の手足は切断しても大丈夫か?また生えてくるんだろ?お前自身の本体の方だ 死なれたら困るからな」

「……てめぇ…びっくりしたじゃねぇか…」

「オイ…てめぇ…
さっき何かしやがったな」

「オイ…エルヴィン」
「……何て面だ てめぇ…そりゃあ」
 

 

第28話 選択と結果


「審議所であれだけ啖呵切った後でこのザマだ…大損害に対し実益は皆無
このまま のこのこ帰った所でエレンや俺達はどうなる?」
「俺の班を呼んでくる
奴ら…そう遠くに行ってなければいいが…」
「時間が惜しい 十分足りると思うが…なぜだ?」
「…了解だ エルヴィン
お前の判断を 信じよう」

『俺にはわからない
ずっとそうだ
自分の力を信じても 信頼に足る仲間の選択を信じても
…結果は誰にもわからなかった』

『だから…まぁせいぜい…悔いが残らない方を自分で選べ』
 

 

第30話 敗者達


「同じだ 一旦離れろ」

「この距離を保て
ヤツも疲弊したがそれほど速力はないように見える」
「うなじごとかじり取られていたようだが
エレンは死んだのか?」
「エレンを食うことが目的かもしれん
そうなればエレンは胃袋だ…普通に考えれば死んでるが…」
「…だといいな」
「……」
「…お前はあの時のエレンのなじみか」
「そうか…」
「目的を一つに絞るぞ
まず…女型を仕留めることは諦める
あの硬化させる能力がある以上は無理だ
俺の判断に従え
エレンが生きてることにすべての望みを懸け
ヤツが森を抜ける前にエレンを救い出す
俺がヤツを削る お前はヤツの注意を引け」

「! よせ!」
「オイ!!ずらかるぞ!!」
「多分無事だ 生きてる
汚ねぇが…もうヤツには関わるな…撤退する
作戦の本質を見失うな
自分の欲求を満たすことの方が大事なのか?お前の大切な友人だろ?」

(!?)
 

 

第32話 慈悲


『遅ぇな…』

『エルヴィンの野郎共…待たせやがって
憲兵が先に来ちまうぞ…』
『大方…クソがなかなか出てこなくて困ってんだろうな』
『バカ言え…俺は元々結構喋る…』

『言っただろうが 結果は誰にもわからんと』


『オイ ガキ
さっきから女型と思われるだとか言ってるが
他に根拠はないのか?』
『つまり…証拠はねぇがやるんだな…』

 

 

第37話 南西へ


「まぁ…こいつには少し根性があるらしいが
他の信仰野郎共はどうだろうな…全員がまったく同じ志とは思えんが…まぁ
質問の仕方は色々ある…
俺は今…役立たずかもしれんが…こいつ一人を見張ることぐらいはできる
くれぐれも…うっかり体に穴が空いちまうことが無いようにしたいな…お互い」
「それはさておきだ…ハンジ
お前は ただの石ころで遊ぶ暗い趣味なんてあったか?」

「できそうかどうかじゃねぇだろ…
やれ…やるしかねぇだろ
こんな状況だ…兵団もそれに尽くす以外にやることはねぇはずだ
必ず成功させろ」

「俺と司祭はここまでか…あとは任せたぞ
お前らはエルヴィンが決めた即席の班だ
わかってるなアルミン
お前はその調子でハンジと知恵を絞れ」
「ミカサ…お前の能力のすべてはエレンを守ることに使え!」
「……お前が…なぜエレンに執着してるか知らんが…
自分を抑制しろ
もうしくじるなよ」

「オイ…止まるな
迷子になっちまうだろうが…」
「…そりゃこうなるに決まってる
壁が破壊されちまってんだからな…」
「何のつもりだ…?
教会の中でやってた妄想と少し違ったか?あれがお前らが切り捨てようとしてる顔だ…
住処を失った人の表情がよく拝めるな…
今は強い不安に襲われている最中だが…
お前らの望みが叶って…壁の中を巨人で満たすことに成功すれば
人が最後に浮かべる表情はこうじゃない
最後は皆同じだ
巨人の臭ぇ口の中で人生最悪の気分を味わいその生涯を終える
人類全員仲良くな」
 

 

第45話 追う者


「何だ?お前らずいぶんと残念そうじゃないか
悪いな お目当ての巨人と会わせられなくて
今回の所はまぁ残念だったかもしれんが…壁外調査の機会はいくらでもある
これからは力を合わせて 巨人に立ち向かおうじゃないか」
 

 

第51話 リヴァイ班


「すまねぇなエルヴィン
せっかく話ができるまで回復したのによ
この一週間は聞くだけで寝込みたくなるようなことしか起きてねぇぞ」

リヴァエル


「……」
「右腕は残念だったな」
「どうしたじいさん さすがに参っちまったか?
酒が足りてねぇようだが」
「ハンジだ 入れ」

「…コニー ご苦労だったな…」

「お前が生け捕りにした巨人は毎回うなじを開いてパァにしちまうじゃねぇか…何かそれらしいもんは見なかったんだろ?」
「何言ってんのかわかんねぇなクソメガネ…」
「じゃあ…何か?俺が必死こいて削ぎまくってた肉は実は人の肉の一部で
俺は今まで人を殺して飛び回ってた…ってのか?」
「なぁ…エルヴィン
……エルヴィ――
お前…何を…笑ってやがる」
「…気持ちの悪い奴め…」
「てめぇが調査兵団やってる本当の理由はそれか?」
「は…
らしいな」
「お前が腕を食われて心身ともに疲れ切っていてかわいそうだと思ったから俺が色々決めたよ 俺の班の新しい編成もな
エレンには…死にもの狂いになれる環境が相応しい」
 

 

第52話 クリスタ・レンズ


「……
時間は十分にあったはずだが…」


「まぁ…いい
お前らがナメた掃除をしていた件は後回しだ
状況を説明し 方針を固めるぞ」
「まぁ…この短ぇ間には色々あったが 当初の目標が変わったわけじゃねぇ
要するにウォール・マリアにある穴を塞げさえすりゃいい
それさえ叶えば大抵のことはどうだっていい
隣の奴が巨人になろうが 毛むくじゃらの巨人が岩を投げてこようが
壁の中に多少巨人が沸こうがな」
「おいアルミン
上手くいきゃ素早く壁を塞げると言ってた話だ…
アレをもう一度言って聞かせろ」
「その雲を雲じゃないものにできるかはこいつ次第だがな」
「聞いたかハンジ
こいつはやる気だ そして実験の場を見繕うのはお前だ」
「何だ…俺はてっきりお前らがここに来た時から全員がクソを漏れそうなのを我慢してるのかと思っていた 今もそういった顔をしている  一体なぜお前らにクソを我慢する必要があるのか 理由を言え ハンジ」
「あ?」

「それで?」
「俺達は大人しくお茶会でもやってろって言いだす気か?」
「「今だけ」だと?それは違う 逆だ」
「時間が経てば奴らが諦めるとでも思ってんのか?
ここはいずれ見つかる
逃げてるだけじゃ時間が経つほど追いつめられる
ハンジ…お前は普段なら頭の切れる奴だ
だがニックが殺されたことに責任を感じて逃げ腰になっちまってる
ニックの爪は何枚剥がされてた?」
「見たんだろ?何枚だ」
「ほぅ…」
「喋る奴は一枚で喋るが…喋らない奴は何枚剥がしたって同じだ
ニック司祭…あいつはバカだったとは思うが
自分の信じるものを最後まで曲げることはできなかったらしい」
「ニックが口を割らなかった可能性が高いとなれば 
中央の「何か」は 調査兵団がレイス家を注視してるってとこまで警戒してない…かもしれん」
「まぁ…俺に言わせりゃ今後の方針は二つだ
背後から刺される前に外へ行くか
背後から刺す奴を駆除して外へ行くか
お前はどっちだ ハンジ?刺される前に行く方か?」
「…まぁ エルヴィンならそう言うだろうな…」
 

 

第53話 信じるバカ


「メガネ 今度は様子が違うようだが?
もうヤツは10mもねぇし ところどころの肉も足りてねぇ そして本人(エレン)のケツが出ている」
「オイまた独断行動だぞあの根暗野郎は 処分を検討しとくか?」

「お前はエレンと同じ荷馬車に乗れ」

「あぁその通りだ 俺たちはそりゃあガッカリしたぜ… おかげで今日も空気がドブのように不味いな このまま時間が経っていいことなんて一つもねぇ 次は何だろうな?巨人が地面から現れるかもしれねぇし空から降ってくるかもしれん……
人類は依然牙の生えねぇ捕食対象のままだ とにかくクソな状況だぜこりゃ」
「知っている だからどうした?頑張ったかどうかが何かに関係するのか?こいつは今穴を塞げねぇ」
「オイ…俺は口が悪いだけで別に責めちゃいねぇよ 不足を確認して現状を嘆くのは大事な儀式だ
いいか?この壁の中は常にドブの匂いがする空気で満たされている
それも100年以上ずっとだ この壁の中はずっとクソなんだよ
それが現状だ 俺がそれに気づいたのは数年前からだ
なんせ生まれたころからずっとこの臭ぇ空気を吸ってたからな 
これが普通だと思っていた だが壁の外で吸った空気は違った
地獄のような世界だが そこにはこの壁の中にはない自由があった
俺はそこで初めて自分が何を知らないかを知ることができたんだ」
「…」
「…あぁ 助かる……」

「全員読んだか?エルヴィンの指示だ
お前らはヤツを信じるか?信じるバカは来い…出発だ」

「さぁな 奴らが直接こんな現場に出向くとは思えんが…俺も舐められたもんだ」
「合流地点まで急ぐぞ 月が出てて助かった」

「あ?」
「……邪魔だが」
「オイ!気を付けろ!」
「馬車が突っ込んでくる!!」

「中の様子はどうだ?」
「そうか」
「割と動くようだ…悪くない」
 

 

第54話 反撃の場所


「そうらしいな 会長 あんたの巣じゃ落ち着かねぇ 場所を変えよう
部下にはもう少しここで横になっててもらうことになる
ん?オイあいつの猿ぐつわを締め直せ」

「ここがどこだかわかるか会長?」

「俺達はこう呼んでいる 人類が初めて巨人に勝利した場所
そして…人類の無力さを証明する場所
巨人に空けられた穴を巨人の力で塞いだ
色々試したが結局人類じゃ到底及ばない話だったわけだ
まぁもちろん 巨人の力だけで塞いだわけじゃない
数多くの兵士が命を投げ出した
その他にも 幾重にも重なる奇跡の連続であんたの街は今ここにかろうじてある
その奇跡がエレンだ あんたが連れ去ろうとしたもんはそれだ」
「…そうだなやめておこう 老人が怒られてんのは見てて辛い
中央憲兵との交渉内容と あんたらの目的が知りたい」
「あぁ…ヤツらの頭は足りないらしい それはわかるが……
そんな馬鹿共に大人しく殺されていいのか会長?」
「…なるほど 確かにそうだ だが俺らは巨人を殺すこともできる
巨人と同じだ どうせなら試してみればいい」
「なぜ?」
「気にするな どの道同じだ」
「このトロスト区…あんたの街は破たん寸前だ
一時は巨人に占領され半ば壊滅状態
だがそれにしちゃまだ人がいる
それは壁の扉を埋め固める作業兵と…巨人襲撃に備える兵士がいるからだが
そこにリーブス商会が人と仕事を結びつけているのも大きい
しかしこのままではリーブス商会が消滅し この街はとどめを刺され完全に機能しなくなる
その場合 路頭に迷うのはあんたの所の従業員だけではなくなる……兵士を除く街の住民すべてがその対象だ
一体何人が冬を越せるだろうな 確かに中央憲兵に殺される方がまだ楽かもしれん」
「その通りだ エレンとクリスタをお前らにやる」
「ただし条件を3つ受け入れろ
1つ リーブス商会は今後調査兵団と共に中央憲兵や王政・法に歯向かうこととする
2つ リーブス商会は調査兵団を心の底から信用すること」
「商人?俺は今あんたと…ディモ・リーブスと話をしている
あんたの生き方を聞いているんだ あんたはどんな奴だ?
あんたの部下と街の住人を死なせて敗北するか
人類最高の権力を相手に戦うか
どうせ正解なんかわかりゃしねぇよ あんたの好きな方を選べ」
「おっと失礼した 3つ目だ
今後リーブス商会が入手した珍しい食材・嗜好品等は優先的に調査兵団に回せ
紅茶とかな」
「あんたは頭がいい 交渉成立だ」
 

 

第55話 痛み


「…ニックが受けたメニューってのはこんなところか」
「そうか…大変だったな
お前らはお前らなりに…頑張った
それはよくわかった
そろそろ拷問を始めよう…
いいか?質問に正確に答えなければおしおきだ
レイス家とは何だ?
公には王家との繋がりは浅いとされる どこの田舎にもある貴族家の一つ
そんな一家系になぜ――壁の中の巨人やらを公表する権限がある?
ウォール教を使って民間から壁を遠ざけてんのもレイス家の意思か?
そんなことをなぜ王家でなくレイス家がやっている?
知ってることをすべて言え」
「オイ…喋れなくなっちまうだろうが あまり抜くなよ」
「休憩しよう」

「グズグズするな 情けない奴め…爪一枚で全部喋りやがって…
サネスの手の爪はもう残ってねぇんだぞ
だがヤツは喋らねぇ…お前とは大違いだ」
「安心しろ…飯も二食出してやる
サネスが吐けば相部屋にしてやる」
 

 

第56話 役者


「ハンジはどうした?」
「あのメガネ…」

「ニファ 夜通しの伝達ご苦労だったな」
「早速だがエルヴィンの伝言を聞かせてくれ」
「リーブス商会だ 問題ない 話せ」
「イヤ聞いててくれ そういう契約だったはずだ 隠しごとは無しだ
あんたらのことは信用している」
「リーブス紹介の人間であれば当然だ
フレーゲルだったな?お前を歓迎する」
「ダメだ ここで一緒に聞いてくれ
この件は リーブス商会だけでなく この世界の今後を左右する
だから あんた達の力と信頼関係は大事なんだよ」
「……
俺の班には
…言い忘れてたが
現在のフリッツ王家は本物の王家の代理みたいなもんで
その本物の王家はレイス家だ」
「その通りだ ヒストリア 感想を言え」
「だろうな 突然この世の人類の中の最高権力者になれと言われ
『はい いいですよ』と即答できるような神経してる奴は…そんなに多くはないだろうな…
だが……そんなことはどうでもいい やれ」
「嫌か?」
「わかった」
「じゃあ逃げろ」

リヴァイ クリスタ
「俺達から全力で逃げろ 
俺達も全力でお前を捕まえて あらゆる手段を使ってお前を従わせる どうもこれがお前の運命らしい」
「それが嫌なら 戦え」
「俺を倒してみろ」
「お前らは明日何をしてると思う?
明日も飯を食ってると思うか?
明日もベッドで十分な睡眠を取れると …思っているか?
隣にいる奴が… 明日も隣にいると思うか?
俺はそうは思わない 
そして普通の奴は毎日そんなことを考えないだろうな……
つまり俺は普通じゃない 異常な奴だ…
異常なものをあまりに多く見すぎちまったせいだと思ってる
だが明日… ウォール・ローゼが突破され
異常事態に陥った場合 俺は誰よりも迅速に対応し 戦える
明日からまた あの地獄が始まってもだ
お前らも数々見てきたあれが……
明日からじゃない根拠はどこにもねぇんだからな
しかしだ こんな毎日を早いとこ何とかしてぇのに…
それを邪魔してくる奴がいる
俺はそんな奴らを皆殺しにする異常者の役を買って出ていい
そりゃ顔面の形を変えてやるくらいのことはしなくちゃな 俺なら巨人に食われる地獄より 人が殺し合う地獄を選ぶ
少なくとも…人類全員が参加する必要は無いからな
だがそれさえも… 俺達がこの世界の実権を握ることがもしできたのなら 死ぬ予定だった奴がだいぶ…死ななくて済むらしい…
結構なことじゃねぇか…
すべてお前次第だヒストリア
従うか 戦うか どっちでもいいから選べ…
…ただし――
時間がねぇから今すぐ決めろ!!」

リヴァイ ヒストリア 時間がねぇから今すぐ決めろ
「…よし 立て
頼んだぞ ヒストリア」

「ニファ 話を進めてくれ」
 

 

第57話 切り裂きケニー


「もう間違いねぇな…
奴らが死体を寝る趣味を持つ変態じゃなきゃ あれは第一憲兵で…
棺の中身はエレンとヒストリアだ」
「……
それが何か妙だ…
今までの第一憲兵の手際とは違うようだ
リーブス商会をグルだと睨んだあたりといい…どうも思考が俺と被る
俺…と言うより ヤツか…」
「『切り裂きケニー』を知ってるか?」
「そいつは いる すべて本当だ」
「ガキの頃 ヤツと暮らした時期がある」

(思えば俺の思考はヤツの影響が強い…
目標を集団で尾けた時は…両斜め後方と…見晴らしのいい高台――)

「ニファーー」
「ケニー!!」
 

 

第58話 銃声


(クソ……
俺の行動が読まれてる…
このままじゃ また棺の二人も部下も失う…
よりによって…なぜヤツが憲兵に)

(待ち伏せ…!!あの野郎…)
「クッ…」

「ここだケニー 久しぶりだな」
「ふざけんじゃねぇ てめぇさっきから
俺の顔に散弾ぶっ放して来てんじゃねぇか」
「まだ生きてるとは思わなかったぜ…ケニー
憲兵を殺しまくったあんたが憲兵やってんのか?ハッ…
あんたの冗談で笑ったのは 正直これが初めてだ」
「…趣味か 俺の部下の頭をふっ飛ばしたのもあんたの趣味か?」
「あぁ」

「助かったよ じいさん」

(10人以上いるか……)「クソッ…」

「霊柩馬車はもう追うな」
「俺達の行動は筒抜けだ
一旦ヒストリアを諦める
奴らは二人をエサに残存する調査兵を全員この場で殺すのが目的だ
きっとこの先も敵が待ち伏せしている
同じようにして他の3人は殺された
アルミン 左側から最短で平地を目指せ」
「サシャとコニーは牽引しろ」
「ジャン 荷台から銃で応戦しろ」
「ミカサは俺と立体起動で逃走の支援だ」
「他の手を探すしかねぇだろ
それも俺達がこの場を生き延びることができたらの話しだ
敵を殺せる時は殺せ わかったか?」

(ッ!!)「クソッ!!回り込まれる!!」

 

 

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