デスノート ニア台詞集 3

 

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Page.96 一方


「それで 毎週日曜と木曜の21時から22時半までは必ずスポーツジムに?」

「では 今度の木曜31日も行くと考えていいでしょう」

(…………31日 魅上がジムに行けばその時間 高田は紅白の司会…)
「ジェバンニ 31日にジム(そこ)でノートに触れる事は可能ですか?」

「ホテルの方のセキュリティは確認済みですか?」

「では 31日に魅上が行く様であればそこでノートに触れてください」

「高田が紅白の司会をしてますし 念の為 Lの気はこちらで引いておきます」

「もし憑いていたら…………その時はその時で今考えている策を考え直さなければなりません
ノートに触り 死神が見えないとしても…ある程度の期間観察し 
憑いているかいないか観察したい」

「あります」

「怖ければ レスターにやってもらいます」

「死神以上に 魅上に気付かれぬ様お願いします」

「弥海砂 前Lが第二のキラ容疑者としていた者…」

「いえ わかってます 弥から今さら何か得られるとは期待していません
あくまでもジェバンニがノートに触れるのに少しでも楽になればという事と
一応 目の事を考えてこうしているだけです」

「とりあえずその3時間は死神は見えなかった そういう事ですね?」

「では 引き続き様子見をお願いします」

「レスター指揮官 Mr.模木に繋いでください
Mr.摸木 火口がヨツバで死の会議をしていた時の死の規則 覚えてますか?」

「二代目Lにメロの情報と交換にノート自体に書き込まれたルールと 
その死の規則というのを教えてもらいましたが
病死でその病気の進行にそれ以上の時間が必要でない限り 
死の前の行動を操れるのは23日間 間違いありませんか?」

「ありがとうございました」

「では可能性として魅上のノートに死神が憑いていて 
ジェバンニがノートに触れた事を魅上に教え
既にジェバンニが操られ「憑いていない」と言わされている事も一応考え…
Lと対峙するのは―――24日後以降 ジェバンニが生きていたら と しましょう」

「しかし 生きている事を前提に策を進めていきます」

(……………………)「もう大丈夫でしょう」

「明日ジムに行った所でもう一度ノートを取り 
今度は全てのページを写真に撮ってください」

「はい 実際にどう書いているのかを観たい 
今キラの裁きのほとんどが午前0時過ぎに行われていますが
それが魅上の規則的な生活の為なのか あるいは死の時間を操っているのか
そして 書き込みに何か規則性はないか…………癖はないか…………
さらにノートとはどういうノートなのか 外見 表紙 裏 背表紙 
その全てをこと細かにこの目で観てみたい」

「はい…ジェバンニはよくやってくれました」


「筆跡も魅上の検事としての調書等と一致 魅上が書いた物に間違いありません」
「そして 裁かれた者の死と照合すると 
出目川や我々がノートに書き込むのを見た者以外は0時過ぎに…
ただ名前だけを書き込んでおり…
1日に1ページ…埋めつくしたところでその日の裁きを終えている
…………はい これならいけます」
 

 

Page.97 色々


(被害者のリストとその死亡推定時刻から 
ノートに名前が書き込まれるのは時間指定も無く毎夜0時過ぎ…
1日1ページ…魅上は規則正しい生活をし この書き込みもその規則的な生活の一部…
殺人ノート…死神は憑いていない…)

「レスター指揮官 ジェバンニに
ジェバンニ よく撮れてます これなら大丈夫です いけます」

「しかし…殺人ノートとは もっと異質で魔力の様なものを感じ取れるとも思っていましたが
メロの言っていた通り 何の変哲もないノートですね…」

「それにしても ジェバンニ あなたの名前が書き込まれていない事が大きい」
「日本捜査本部の方のノートはMr.相沢達の監視下にある 
死神が憑いていない限りはyキラ…第三のノートで操られているという可能性は
ほとんどないと考えていいでしょう」

「そうですね…………ですが 一度病院で精密検査をして
身体が何かの病気に蝕まれていないか 一応観ておいてください」
「何の病もなくノートに触った時から23日 
つまり1月23日まで生きていれば少なくともあの時点で 
ノートに死神が憑いていて魅上に伝わっていたという事はなくなります
死神が憑いていないのなら ジェバンニの尾行にミスはないと信用し 
その1月23日以降できるだけ早く…Lとの決着をつけます」
「それまで夜神月・高田清美・魅上照の動きはあえて今まで通りの観察しかしません…が…
最後の仕上げ… 特にジェバンニには もうひとがんばりしてもらう事になります」

「……………後は次の日曜 24日まで魅上の様子を今まで通り観てください」

「そこで魅上に特に変わった様子が観られなければ…すぐにLとの直接対決へもっていきます」
 



「L」

「お会いしたい」

「どうしても キラ事件に関しお見せしたいものが」
「いえ… 私の顔を出さなければ見せられない 
顔を出すことでお見せできる事もあり それで全てが解決します」

「会う事に際し 少し取り決めを……………」
 

 

Page.98 全員


(キラ…私の言う事は 大体わかっているだろう…
対峙できなければ 互いの策が潰れるだけ
おのずと条件は決まってくる…そして 魅上の扱いも…)

「まず 互いの捜査員が全員その場に揃う事…
つまり そこに 今 キラを追っている全ての者が集まる」
(これは…SPKのメンバーが全てそこに居る事はキラである夜神月にとって必須…)

「いくら何でもあなたと私が一対一で会ったのでは その場を目撃する者がいない
仮に 私があなたをキラだと証明しても 究極あなたが私を絞め殺せばいいという事です
それに 皆さんも命懸けでキラを追ってきた もしキラが明らかになるとするならば
皆さんは立ち会う権利…いや 義務があると思います
また 全員がいることで そこでの事と私の顔が外にでるのを防ぎたい」

「この事件を追う者全てで その場で起きる事…
その結果 現実を見てもらい これからどうするべきかを 協力し 決める」

「こちらは 前にも言った様に 私を入れ 四人 それがSPKメンバーの全てです
そして お預かりしているMr.模木はそのとき私達と同行してもらい
弥はその直前に私達の行き先は教えず解放します」

「そちらに 弥の解放の確認をしてもらってから会う どうでしょう」

「我々四人が本人であるかどうかは Mr.相沢にその場で確認してもらえると思います」

(夜神月 Lとしての対応はそれでいい
しかし おまえにとって本物(わたし)でなくてはならないのは確か…)

「そうですね それは同感です」

「………………わかりました
では 次に会う場所ですが――
そこに集まる者が外から見る事のできない場所としたいと考えています」

「はい…望遠レンズ等を使っても見えない場所と考え
壁に囲まれた場所にしたいと思います」

「大黒埠頭 東南側の外れにある 今は使われていない
通称 イエローボックス
ここでよろしければ 勝手ながら既に買い取ってあります」

「周辺には何もありませんし 中にもなにもありません 今 画像をお送りします」

(どうだ 夜神月… これなら おまえのやろうとしている事も 可能だろう)
「鍵も つけてませんので いつでも下見はできますし 気に入らなければ 他を探します」

「隠しカメラ等がないかは 入る直前に 互いのメンバーが確認する」

「はい ですから 中に入る時は 一切の通信機を持ち込むことも禁止します
これも この中で起こる事が外に漏れる事がない為に…そして
カメラの付いた携帯等で 写真を取られないためです」

「その代わりと言っては何ですが 持ってきて頂きたい物が ひとつ あります
そちらの捜査本部にあるノートを L以外の者に持ってきて頂きたい」

「簡単な理由です 皆さんが そこを出払ってしまったら
ノートを見張る者がいなくなるからです
約束します ノートを奪う様な事はしません 手に取る事すら遠慮しましょう
それが そちらの本部にあったノートだと Mr.相沢が証言すれば それを信じます」

「ただし 持つのはL以外の者にしてください
私は Lがキラだと思っているんですから…いいですね」

「わかりました では 後は日時だけです」

(魅上が裁きをするのは0時過ぎ おそらく朝には裁く者の予告…動く時間を考えれば…)

「三日後 28日 午後1時でどうでしょう」

「では 三日後 1時に………」

(夜神 月)
(おまえの策は読めている 必ずこっちが勝つ…)
 

 
Page.99 二人


「………………リドナー」

「こちらの捜査状況をメロに?」

「どうなんですか?」

「……………そうですか それならば ギリギリ まだ大丈夫です
しかし メロが高田から 魅上の事を聞き出し 魅上にも行く様な事があれば
全てが水の泡です 何としても高田を確保… いや メロを止めてください」

「し て く だ さ い」
 



「L 今回の高田拉致は 私ではありません」

 

「はい」

「正直に申し上げます
こちらで高田の護衛につけている者が拉致したのはメロだと確認しています
護衛をつけていながら申し訳ありません」

「いえ 無理です 手段は ありますが この状況でメロが応じるはずがない
一人で高田からキラを追う行動でしょう」
「正直 三日後まで掻き回す様な事はしてほしくなかった…これが私の本音です…」

「L 私達は二人の行方を全力で追います」
 

 

Page.100 対面


(こうなると魅上…いや夜神月(キラ)は
ジェバンニが午後1時に間に合う様に魅上から離れた後
魅上を動かすと考えるべき…予定に支障はない…)
 



「繋いでください」

「はい?」

「いえ いいんです 問題は解決しました」

「これでL・夜神月が会う事に対し変更を出してこなければ大丈夫です」

「L」

「横槍が入りましたが…………お会いするのは…」

「28日 午後1時でよろしいですよね?」

「その他の条件も そのままでいいですね?」

「では明後日 28日に」

「ジェバンニ」

「間に合いますか?」

(……………………)

「レスター指揮官 リドナー ジェバンニ…がんばりましょう」

デスノ 台詞



「皆さん おはようございます」

「まず弥ですが 解放しました 電話をして確認を」

「おや? L 持たせるのはMr.相沢でいいんですか?」

「ありがとうございます では 現場で」
 

 

Page.101 誘導


(夜神月…キラ ここまでだ キラは今日 ここで滅びる)

「この面は 念のためです」

「私はまだキラ…そして今の裁きをキラから指示されている者…Xキラ
双方に顔を見られていない自信があります
しかしここに居る私以外の全員は見られている可能性があります
もちろんLをキラと考えてですが…
つまりこの場所と時間は三日も前に決まってきたのですから
今 私以外の者が死ぬ様すでにノートに書き込まれている
可能性があるという事です」

「もしそうなれば 私とキラだけが残り
キラは今Mr.相沢が持っているノートに私の名前を書けば済む
まあ 私の考えではここに居るキラは顔だけでは殺せないはずですが……
ですから一時間…いや30分
誰も操られて死なないか様子を見させて頂きたい」

(…………)
「ですからそれは
私が面を取ってからでなければお見せできません」

 

「はい」

「…いいでしょう 皆大丈夫のようです 面を取ります」

「すみません また待ってください」


「全てを解くもう一人が来るのを」

「必ず来ます それを待つんです
この建物は密室でそこのドアを開けることでしか中は見えない
必ずそのドアから…あるいは覗き見るように…」

「そうです ですから来るのはキラがこの場所を教えたキラの手下 Xキラ」

「Mr.相沢」

「高田が死んでからもずっとLを見張ってくれてましたね?」

「ならば必ず来ます キラは高田をXキラとのコンタクトに使っていた」

「この日時が決まった夜 Lと高田は会っている
そこでLはXキラに日時を伝えられた いや必ず伝えています
しかし私にとってもLにとっても メロによる高田誘拐は想定外の事…
高田が死んだことでLはXキラにコンタクトを取れなくなり
『中止』すると伝えられなくなった いや中止する意味もない
自分のシナリオ こっちのシナリオを崩さないために変更は絶対にしない」

「いえ 来るのは現在キラに代わってキラの裁きをしている者です
キラの指示で来るに決まってるじゃないですか」

「はい ノートを持ってきます 必ず…そして私の顔を見て私の名前を書く」

「いえ 正確には殺そうとさせる事でです」

「そうです それがキラにとっての完全であり
キラがこれに乗ってきた目的です」

「いいえ 勝ちます」

「私の言う通りにして頂ければ必ず勝ちます」

「いいですか あのドアからその者が入ってきたらそのまま迎え入れ
ドアが少し開くだけなら気付かぬ振りをしてください」

「もう来てます」

 

Page.102 我慢


「大丈夫です 死にません そのままでお願いします」

「大丈夫です 名前を書かれても死にません
そして これで誰がキラかはっきりします」

「ノートに細工しました 直接 ノートに接触し ページをさしかえました
今 外に居る…キラの裁きをしていた者は きっかり1日1ページ書き込んでいる
なので 書き込まれても死なない様 今日の分からページをさしかえたんです」

「今 外でノートに名前を書き込んでいる者は
私達が死んだかどうか伺う為に もう一度 中を覗きます
捕まえるのは その時でいい そこで 押収したノートに名前がない者がキラです」

「おかしいですね」

「何故 あなたの『書いたんですか?』に
素直に『書きました』と答えるんでしょう?」

「魅上照 もしよかったら中に入ってきてくれませんか」

「魅上照 あなたが キラの今の裁きをしているのはわかっています
名前を書いたのならもう怖くないでしょう どうぞ中へ それともキラに入るなと?」
 

 
Page.103 宣言


「だから 死にませんと何度も言ったはずです」

「レスター ジェバンニ 魅上を」

「ジェバンニ ノートを」

「自分達の目で確認してください」

「最初の四人は 我々SPKの本名に間違いありません
そして ここに居て 唯一 名前がないのが 夜神月
魅上は あなたを『神』と呼び 言われた通りにしたと言った… 決まりです」

「ノートに細工したから 死にませんと言ったじゃないですか」

「夜神月…L…キラ…あなたの負けです」

「あなたはさっき 自分の勝ちを宣言しましたが 確かに――」

「本来あなたは勝っていた…私は負けていました」

「あなたは魅上にずっと偽のノートを使わせ
私達にはそれが本物である様に常に見せ
その偽のノートの方に私が名前を書かれても死なない様
細工してくる所まで読んで 手を進めていた
私達はまんまとそのあなたの思惑にはまり 偽のノートに細工しました」

「ノートのページをすりかえる事で ノートに書き込まれても死なない…
そこを証拠とするというのが私の策
そして その策をわざと取らせる…
その私が細工したノートは偽物で ここで魅上に初めて
本物のノートを持ってこさせ 全員を殺す それがあなたの策」

「しかし 私が最初にここで『ノートに細工をした』と言ったのは
本物のノートに対してもだったんです」

「つまり 本物 偽物 両方のノートに細工したんです
偽の方は一部分 本物の方は全てをすりかえました」

「これが 本物のノートです」

「ジェバンニが一晩でやってくれました
このすりかえが間に合うかどうかが鍵でした
一度 偽の方でページのさしかえを経験したとはいえ
そのものの偽造は難しかったでしょう
しかし ジェバンニは『間に合う』と即答してくれました
魅上の使ったペンと同じペン 魅上の筆跡まで完璧に真似し
外見に加え 中身も全て そっくりに」

「この 本物のノートを触っていたから──」

「あなた達が ここに入って来た時から私には死神が見えています
死神さん はじめまして ニアです」

「リューク…私は今日まで 死神というのは顔が髑髏で
鎌を持っていると信じていましたよ」

「このノートをよく観ると ページを数枚切り取った痕跡がありました…
もしかして 切り離したページに名前を書いても死ぬんですか?」

「切ったノートでも使える… 色々使い道があったでしょうね
いや それで どれだけ殺し 我々を欺いてきたのか…」

「夜神月 あなたがキラです」

「違いますよ」

「メロのおかげです ここまで言えばあなたならわかるでしょう」

メロのおかげです

 

Page.103 答え


「この我々の名前の書かれたページをめくった前のページをよく見てください
これは私達が作った複製ですが、本物と全く同じです」

「左ページの一行目です」

「そうです 魅上は高田がメロにさらわれた時 本物のノートを出したんです」

「そして高田の名前を書いた」

「高田誘拐のタイミングで判を押したような生活をしていた魅上が二日続け銀行…
貸し金庫… 正直 この連絡をジェバンニから受け 
初めて私は偽のノートの可能性に気付きました
今思えば魅上が外でノートを出した事や『死神が憑いていない』
との独り言を不自然と考えるべきだったかもしれません
魅上に早く辿り着けたことが仇でした
それまで我々はあなたと高田と魅上の連携にまんまと騙され
偽のノートに細工をさせられていた
ですからあのまなら本当に負けていたんです」

「高田がメロにさらわれた時点であなたと魅上は連絡を取れなくなった
それで魅上はあなたの為に 完璧にキラの代役をこなす事を考え…動いた
その過度な崇拝心 使命感 
自己における完璧を求める気持ちと 頭の回転の速さが逆に墓穴を掘ってくれたんです
貸金庫は我々が忍び込み破る事が不可能ではない 地方銀行の旧式の物…
さらに魅上の事務の時間は自由にカバンを探れる様 仕向けてくれていた事で
魅上の持つ鍵やカード類のコピーはしてありました」

「ここまで来れば馬鹿でも全てが解ける」

「面白いですね これ私達が最初に細工した偽のノートには 
毎日欠かさず1ページ書かれてましたが
本物は11月25日から高田の名前が書かれる1月26日まで飛んでいます
つまり魅上には2ヶ月前も前から偽のノートを持ち歩かせ
私達を引っ掛ける用意をしていたという事になる
そして 1月26日以前は偽のノート同様 時間指定していないが 
高田の名前を書かれた後 そのページには1月26日分の裁きが27日未明に時間設定され
次のページには27日分の裁きが28日未明に時間設定されている
一方魅上の作った偽のノートには高田の方はこの通りに書いてあり
他の者は名前だけで時間指定はしてないはずです
つまり魅上は 26日高田の名前をこの本物のノートに書いた時に 
26日分27日分の裁きもしておいたという事です」

「ノートから切り離したページでも殺せたわけですが
魅上がそれで自宅で殺したのでは
万が一 我々の魅上宅への侵入やカメラ設置があれば
偽のノートの事や切ったページで殺せる事がバレる
魅上の偽のノートを本物に見せるため 
おそらく切ったページを高田に渡し実際の裁きをさせていたのでしょう
高田となら裁く者のリストを携帯やパソコンで送受信しデータは消せばいい…
26日と27日の裁きに関しては 
高田誘拐の後にも高田にリストを送り書かせたのかもしれませんが
魅上は年の為高田の名を記した際 一緒に記していた
28日 つまり今日からの裁きは私達を殺してからなので自由にできる
よって本来なら気に留めるほどの事ではないですが
よくよく観れば この26日27日に新たに起きた犯罪者への裁きは ない
それは今日までまた ノートを出してはならなかったから」

「いや 夜神月 あなたの策では 
魅上は今日まで決してノートを出してはいけなかった
そして魅上とどちらが先か わかりませんが
あなたも高田を殺したという事です
それはあなたが持っていないはずがないし
あなたが殺したからこそ 殺せばすぐ高田死亡の報道が流れ 
それを魅上も知る為  魅上は勝手に動いた事を考えられなかった
はい残念
メロが高田をさらった時 魅上も本物に書き込んでいたんです!」

「あなたにとっても私にとっても――」

「魅上に右ページに私達の名前を書かせることがこの場の策
そこまではやらせなければならなかった 
そうでなければ魅上を捕まえることもノートを取る事も
ノートを覗き込む事さえ できない
もはや左ページに名前が埋まっていようといまいと関係ない程にです
あなたは私達に細工させたノートは偽で ここへは本物を持ってこさせ
私達を殺そうとしていましたが
こちらは更に その本物のノートの偽を魅上に持たせたいたんです
ページをさしかえるより 全てをすりかえた方がわからない…
もろちん 一日でその複製を作ってくれたジェバンニやレスターのおかげでもありますが
一番はこの状況を生み出した メロのおかげです」

「…我々がノートに細工をしそのノートが偽である可能性…
そこまで考えが及んでいたとは思えません
ただ……自分が動き私の先を行く事を常に考えたいたのは確かでしょう………
しかしメロの行動にはそれだけじゃない…
もし私を超せなくとも

超せなくとも…」

「………メロは いつも 一番になる 私を超え Lを超す そう言ってましたが
………わかっていたんです 私はLを超せない事…
もしかしたら私は行動力に欠け メロは冷静さに欠ける…
つまり互いが互いの目標とする者を超せなくとも…………]


「二人ならLに並べる 二人ならLを超せる
そして今 私達はLが証拠を挙げられなかったキラに…Lが敗れたキラに…
確たる証拠を突き付けている!
言い逃れられるのなら言い逃れてみせてください」

 

 

Page.105 無理


「いいえ あなたは――」

 

「ただの人殺しです

そしてこのノートは史上最悪の殺人兵器です」

「…あなたがまともな人間だったなら 
一度は興味本位でこのノートを使ってしまったとしても
ノートによって起きたことに驚き 恐れ してしまった事を悔やみ………
二度とノートは使わない
………極端な話…私利私欲の為に使い 何人か殺してしまう人間の方が 
まだ私には理解できますし まともだとさえ思います
あなたは死神やノートの力に負け…
神になろうなどと勘違いをしている……

クレイジーな大量殺人犯
ただそれだけの 何者でもありません」

「……そうかもしれませんね 何が正しいか正しくないか 
何が正義か悪かなんて誰にもわかりません
もし神がいて神の教示(ことば)があったとしても 私は一考し 
それが正しいか正しくないかは自分で決めます 私もあなたと同じです」

「自分が正しいと思う事を信じ正義とする
あなたは決して神ではないし あなたが全ての人間の生きる道を示し
その通りに人間が生きていく事は平和でもなければ正義でもないと私は考えます
そして 自分を神と言い 片っ端から人を殺す事は私の中では絶対に悪です
…ここに居る私とあなた以外の者がどう考え何を正しい…正義と考えるか………」

 

 

Page.106 殺意


(………………今度ははったりか?…)

「夜神月…キラ…私はあなたを殺す気はありません」

「ノートが本物かどうかも 今は関係ない」

「最初から私の目的はキラを捕まえる事… 
全てが明らかになりキラが捕まればそれでいいんです
いやあなたはもう捕まったも同然ですしMr.相沢の持つノートは押収します 
今はそれで十分です
そしてキラが捕まった事もノートの事も世間には公表しません
ここに居る者達ならその秘密を守れると信じています」

「あなた(キラ)は私が責任をもって誰の目も声も届かない所に死ぬまで閉じ込めます」

「ノートの方は 裏表紙に書いてあったという ふたつのルール…
13日ルールと ノートが燃えたりすれば そのノートに触った者が全て死ぬ というルールはあなたの都合で後付けした物と考えられます

そのリュークという死神なら あなた捕まってからなら嘘かどうかくらい…

もしかしたら ノートが本物が偽物かも正直に教えてくれる気もします」


「もし嘘かどうか 本物かどうかわからなくても
もう絶対に人の手に渡らない様に保管するだけです」

「わざわざ時計の中に仕込んでいたという事は
もう隠し持ってはいないでしょう」

「弥海砂は帝東ホテルです」

「高田清美は死にましたよ」


「はい」
 

 

Page.107 幕


「大丈夫です」

「その死神(リューク)が頼まれて 私達の名前を書く様なら
最初から キラ 夜神月は そうしていればいいわけですから
リュークは そういう手伝いは しないという事です」
 

 

Page.108 完


「Mr.相沢 唐突で申し訳ないのですが

私が独自に半年追ってきた犯罪三日後に日本で麻薬取引(パーティー)をします
そこを押さえるのに力をお貸し頂けないでしょうか?」

 

 

 

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