デスノート ニア台詞集 2

 

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デスノート ニア

 

Page.80 掃除


「よく言いますね キラのくせに」
ニア 月
「そのMr.模木がここへ来た途端 これです
Mr.模木が ここに居るのを知る者は限られている
他の国にもキラを捕まえようとする組織はまだ存在する中で これが偶然とは思えない
あなたがキラです」

「私達SPKも模木も死ねばいいとやった事
そして 私たちが死ねば自分以外の日本捜査本部の人間も殺せばいい
そういう腹でしょう」

「そこに居る日本捜査本部の皆さん
少なくとも その中にキラは居る 
よく考えてみてください」

「全く馬鹿な人達だ……………」

「キラを支持する者
そういう人間がいる事は
全然 不思議に思いません
しかし それはキラが悪人を裁く事を心の中で望むだけの人間…
ここに押し寄せて来た者達はそれとは違う
さらにどうしようもない人間です」

「1 キラを崇拝する域にまで達してしまい
兵士の様に盲目な殺戮者になり得る
本来のキラの思想と逆の事をしてしまう人間
2 その崇拝者に連れてこられた自分の意思では動いていない
長い物には巻かれろタイプの人間
3 ただ単に暴れたい この騒動を楽しんでいる 馬鹿
この馬鹿の中には『本当はキラ否定派なんだけど』というのが
必ず少なからず入っています…」

「そんな事ないですよ
元々 キラを支持する者は自分への危害だけを嫌う傍観者…
下で暴れているのは 自分が楽しければいい自己中です そうでしょう?」

「だから そこを利用して
Lの遺産と それで雇ったキラ否定派を使えばいけます」

「やりましょう
準備はできているはずです 面白いじゃないですか」

「メロ これから脱出しますので Mr.模木の携帯は切らせてもらいます」

「レスター指揮官
皆 Pの制服装備で 
後に目の前のお金が足下にも及ばぬ報酬を出すと…
いや…わざとお金に目の眩んだ者もいた方がいい…
そういう命令でお願いします」

「レスター指揮官
ワイミーズハウスから 私の似顔絵は日本捜査本部に渡っています
Lがキラだとして SPKの一員として絶対に顔の割れていないのはあなただけです
つまり Mr.模木と はぐれない様に自然に見せるにはあなたしか…」

「では 行きましょう 今なら堂々と出入口からで問題ありません
Mr.模木の携帯は外の誰かのポケットの中にでも捨ててやればいいです」



「ジェバンニ ワタリ…Lとの通信は回復できそうですか」

(………… …………)
「Mr.模木が何も喋らないのなら 他の者に仕掛けるしかありませんね
あれだけの事を私が言い これだけの事が起こり
誰一人 二代目Lを疑わないはずがありません
それでは幼稚園児以下です
何人居るのかもわかりませんが
必ず一人は こちらに寝返る様仕向けましょう」
 

 

Page.81 通告


「はい それでは早速繋いでください 
レスター捜査官はMr.模木の口を塞いで下さい」

「いいえ」

「Mr.模木が心臓麻痺で死にました 遺体は数日中に日本警察に引き渡します」

「もしこの会話を聞いていて 
キラが日本本捜査本部にいるかもしれないと少しでも考えた人は、
今から言う番号に連絡を入れてください 私に繋がります」


(………Lの立場ならそう言うしかないだろう…)

「ニアです 日本捜査本部には場所を明かさないという条件で
ここへ来て話をしていただけますか?
もちろんあなたがキラでないか キラの回し者でないか 
確かめさせてもらってからですが」

「あとひとつ あなたに言っておかねばならない事があります
Mr.模木は生きてます 
あなたの様な方の決心を後押しする為に嘘をつきました」

「喋れたんですね 模木さん たいした人だ…」
 

 

Page.82 自分


(ないと思うが 模木の時とは違い
二代目Lの指示を受け動いている可能性はある
最悪 キラの手下として動いている可能性も…)

「ジェバン二 2時間程適当に走ったうえで こちらに」

「Mr.模木 Mr.相沢で間違いありませんか?」

「入れて下さい」

「はじめまして Mr.相沢 ニアです」

「そうですね 2・3 正直に質問に答えて頂ければ
それは取って頂けると思います」

「SPKがあった場所のすぐ近くに居らした様ですが その理由は?」

「その時は当然L…二代目Lと繋がった通信機を付けてましたね?」

「では目隠しを取ってください」

「カメラを持たせていたという事は
Lがキラでメロの顔を見たいが為とも考えられますが
あなたは人の顔を見ただけで殺せる能力(ちから)を持ったキラの手下ではない
という事になります
その後に キラと取引をしたとも思えません
あなたが本当に捜査協力の目的で来たという事を信じます」

「どうして引っ掛かったんですか?どこが引っ掛かったんですか?」

「メロの言う事?…………13日のルールですね?」

「私やメロにとってLは憧れでもあり 尊敬に値する唯一の人間
Lはワイミーズハウスの者全ての目標だった
その尊敬し目標とするLが キラに殺されたのは明らか…
どんな手を使ってでも捕まえたい…
当たり前の感情だと思いませんか?」
ニア 台詞 デスノート
「キラの殺しの道具がノートであると知れば
キラを捕まえる手掛かりとしてノートを入手したいと誰でも考える
ですからメロは危険を顧り見ず 自分の身をマフィアに置き彼らを利用し…
そして手段に問題があったとしてもノートを奪った」

「ノートが手に入れば当然 ノートを試す
マフィア…試すにはもってこいの者達…
実際自分でノートに書き込む必要もなかったでしょう…
間違った方法だったとも思いますが 
全ては憎きキラを捕まえたいが為です
…まあ そのルールが本当なのか嘘なのかは
また実際に試さなければわからないわけですが
それは日本捜査本部が許さない
しかし13日のルールが嘘であったのなら引っ掛かりができる
そうですね? Mr.相沢」

「どういう引っ掛かりですか?」

「!で それが…今のL」

「ですね?」

「ああ さくらTVで盛りあがったアレですか…
それならば13日のルールが嘘なら
その2人で決まりじゃないですか…………
あのLが監禁した時点で決まりですけどね…」

「そうですね しかし50日以上監禁していた二人をどうして放したんですか?
あなたの話では13日のルールが出てきたのは解放後です」

「その『解放すべき』と言い出したのはLではないですね?」

「で Lはあっさり解放を?」

「当時ノートの存在はわかってなかったのだから
二人がノートを手にしていなかったらその芝居は意味がないですね…」

「キラもたいしたものだ………
キラは監禁を利用して自分を無実にした」

「当然 ノートのルールを見たのは火口を捕まえてからとなる
もし先に13日のルールがあったら嘘っぽい…
…………監禁される事を読みその前にノートの本当のルールの中に
13日の嘘ルールを入れておく 
…………そして他の者に渡し 
Lがその者を捕まえノートを手にするのを待つ…」

「じゃあ  死神に書かせたか書く物を借りたんです」

「まさかそのキラ容疑者 自分から監禁される様仕向けたりしてませんよね?」

「…………仕向けていたのなら決まりですよ もう
そしてLの力を信じ 火口を捕まえ ノートをLが手にし
13日の嘘ルールを見るのを待った…
たまたまその前に解放されたが 解放されなくてもよかったんです」

「そうですね しかし その監禁された者に絞って捜査していけば必ず…
で 誰なんです?その二人」
ニア台詞 デスノート
「…では せめて 名前以外で言って頂ける事を細かく聞かせて頂けますか」

「貴重なお話 ありがとうございました
もう二人とも帰って構いません」

「だから 貴重な話ありがとうございましたと言ってるじゃないですか
特に死神と残り半分の寿命で名前が見える目の取引ができるというのは
初耳でとても参考になりました
今はどうかわかりませんが 当初 キラは目の取引はしていなかった
第二のキラはしていた それはわかりました…」

「……………………
もし調べるのなら二代目Lを調べるのは難しいでしょうから
第二のキラと疑われていた方という事になるでしょうね…
それでノートを押さえられれば動かぬ証拠となります」

「しかし……私が二代目Lも聞いている場でMr.相沢達に呼びかけた以上
二代目Lがキラで第二のキラが犯罪者を殺してたとしても
ノートが出てくるとは思えません
50日以上監禁し 何も喋らなかった者から自白を取るというのも
難しいと思います
大体そこまで疑われた者に犯罪者殺しをいつまでもさせているとも思えない
特に 今の様な世の中になってしまえば
いくらでも代わりはいると考えられます」

「はい 今のところさっぱりです 大口叩いといてすみません
何かありましたら また こちらから呼び掛けますので
先程教えた別の番号の方へ こっそりお願いします
ジェバンニ 二人を駅か空港に送ってあげてください
いつまでもお借りしていたのでは 日本捜査本部にも申し訳ありません」

「いいんです 今は彼らとの協力はこの程度の方がいい
それに肝心な事はひとつ わかりました」

「監禁を解くきっかけになった臭い芝居の話…
聞いていたでしょう?あれでわかりました」

「いえ 大切なのは『キラを殺し自分も死ぬ』です
つまり 夜神次長とキラの容疑をかけられた者は親子です」

「それしかありませんよ『キラを殺して自分も死ぬ』そこまで言えるのは…
よって二代目L 今私がキラだと思っているのは夜神月
こいつなら日本捜査本部に協力し 今 Lになっている事も不自然じゃない
決まりです」
 

 

Page.83 削除


「リドナー メロはまだNYにいますね?」

「では 今ジョバンニが送っているMr.模木・相沢を降ろす場所と時間を
私には内緒で教えてあげてください…………………………
いや「Lが夜神月」以外の事は全て話しても構いません…
メロなら夜神月までもすぐに辿り着くとも思いますが
こっちの者だけで動くより二代目Lの居場所…
第二のキラが誰なのかわかる可能性が確実に高くなります」

 

Page.84 當選


「…人気アーティストと同姓同名の偽名を使い
キラの疑いのある夜神月に近づく…
本名がわからなければ探っているのがバレても殺されないと考えての一か八かの策…
しかし顔を見るだけで名前のわかる第二のキラが現れ…
キラと第二のキラが組んでしまう 成り立ちますね…
…夜神月…キラ…弥海砂・・第二のキラ…そして流河早樹…L…」

(……あとは…証拠…今模木が弥海砂を 
相沢が夜神月を監視していると考えていいだろう…
もしそこから何か出ればこっちに連絡してくるはず…しばらくは様子見…か…
しかし 模木・相沢が戻った後に犯罪者や出目側殺しがあった事を考えれば
弥・夜神からの証拠は期待できない…
ノートでの殺人をしてこの二人以外…すでに夜神も弥もキラではないとも…
現在キラとして動いている者の証拠を?み捕まえるという事に…
いや 違う!!弥海砂はともかく夜神月はキラだ 
もはやキラではないなどと考えれば負ける!
今までの事実にレスターの報告と相沢の夜神・弥の監禁の話を合わせて考えれば
Lは二人を監禁するまで追い込みながら
夜神月が火口を利用し少なくともL以外の者に
『監禁された二人は何もしていない ゆえにキラではない』
と思わせることで監禁を解き
13日の嘘ルールで二人は潔白と判断せざるを得ないとLにさえ思わせ
…それに乗じてLを…
夜神月…キラはLの上を行き負かした…その現実を認めなければ殺られる…
大体 キラ出現時のLとのやり取りからしても
あのプライド高く負けず嫌いなキラがキラの座を完全に人に譲るとは思えない
誰かにキラの役を委ねたとしても必ずそれをコントロールできる様にするはず
名前と顔がわかっていればいくらでも脅してそれができる 
いや もはや今の世の中ではむしろ喜んでその役をやる者がいくらでもいる…
夜神月がキラ!ならば必ず殺しをさせている者にコンタクトを取り指令を出している
それを明らかにすれば…動かぬ証拠に…
殺しをしている者とノートを一緒に夜神月も押えれば…)
 

 

Page.87 日本


「……………………特別とは?」

(キラの代弁者が かつて夜神月と親しくしていた者…
そんな関係にあった者をこのタイミングで使うはずがない
それに どう考えてもキラが高田を代弁者にしたのは出目川の死後…
一見知り合いなら コンタクトを取り易そうだが
いくら相沢達でも 夜神が高田に接触すれば気付き
知らせてくるはずだが それもない………………… 
………………夜神が高田にコンタクトを取っていないのなら
わざわざ 今ノートを持つ者から高田へ指示を出させたという事に…
何故 関係のあった高田を…
…そうか 夜神はノートを持つ者とコンタクトを取れていないのか?……
相沢達の監視によって…ありうる……………………
ならば この状況で夜神がしようとすることは…)

「レスター指揮官 高田に近づけますか?」

(本人も満更じゃない 女王様気取りというところだ…)

「さっき優秀と言ってましたが それは成績で ただの馬鹿って事ですね」


「大丈夫ですよ」

「Mr.相沢達がこちらの捜査を邪魔する理由はありません
レスター氏がSPKのメンバーだと教える事もないでしょう
それに もしLに伝わりレスター氏が死にでもすれば
Lがキラとなります 相当な窮地に陥らない限り
私とメロの事がわかる前に それをキラがするとは考えられません」

「ジェバンニ リドナーも日本に行きますか?」

「十中八九 ノートに名前を書いている者は日本にいます
犠牲者からも スポークスマンにNHNの人間を選んだ事からも
そう考えていいでしょう」

「……………こうなれば奴も動くだろう 日本で決着…………」
 

 

Page.88 会話


(顔を出しキラに意見するという事が
どういう事なのかわかっているのか?この馬鹿女……)


(……レスターの報告では 高田は昨夜何者かと密会している…
あるいはそれが関係しているのか…)

(…………警察がどうあるべきか?…………
この提案 高田自身のものなのか……それとも…)

「レスター 高田の昨夜の密会の相手 何としても割り出して下さい」

「……もうジェバンニ・リドナーもそちらに着く頃です
何とか入り込んで下さい」

(…どの部屋に入ったかもわからないという事か……)

「では 高田に指名させるくらいの護衛にならなければ意味がありません」
 

 

Page.89 同心


(……この女 キラ…少なくともノートを使っている者とつながり
命の保証をされているとしか………
でなければ 引き続きこんなにキラへの意見をベラベラと喋れるはずがない)

「そうですか そんなところだと思っていました」

(………もう全ての部品は揃っている ここまでくれば私も日本か…)

「私も日本へ行きます」

「私は一人で飛行機に乗る手続き等をした事がありません
一度 戻ってもらい 一緒に日本へ」
 



「ニアです Lを…」
「L…お久し振りです…
まだ 通信が可能な事に感謝します」

「私は キラを捕まえるべく 今 日本に居ます」

「今 キラを追う捜査をするなら NHN・高田清美から探っていくのが定石…」

「ですから 私も日本に来て そういう捜査をする事にしました」

「今『私が』と言いましたね?」

(!………………)

(………………こいつ それを私にL本部(そこ)で言う事で周りの者の信用を…?………………)

(……………… ……………… なるほど おまえが先に そこまで言ってしまえば
弥や高田と おまえの接点を掴んでも 何の意味もなくなる…
捜査だと言い張ればいい…
L=夜神月=キラ
こちらが そう考えているのは もう承知の上という事か…
上等だ…
L…夜神月 いや キラ…)

(……………… ………………)
「L…」
「こちらもNHNに入り込む事は必ずします
………… が ひとつだけ
あなたは先ほど高田アナウンサーと接触し 捜査していると言った」

「ならば 高田アナに
"NYでキラ信者から逃げたSPKメンバーが キラ逮捕の為に日本に入った"という情報を何らかの形で伝えてください
それは 現在のキラ社会 高田アナの立場を考えれば
報道しないわけにはいかない情報です」

「そして そのメンバーは指揮を執るニアを入れてたった四人だと 
そこまで言わせて構いません」

「私以外の三人は Mr.相沢・模木がSPKで会った レスター・ジュバンニ・リドナーです
嘘ではありません 真実の報道になります」

「Mr.相沢・模木が もしNHN付近等で彼等を見たら
それがそうだと どうぞLにも教えてあげてください
互いの捜査の邪魔はしない様にしたいですから」

「しかし 彼らの顔を SPKメンバーとして
テレビ等で報道するのだけはなしです
キラを 誘き寄せる為の報道ですから
私を含め たった四人です
キラが逃げるはずもない
必ず 我々を殺すべく動く」

「そこを返り討ちにしてみせます」

(L キラ… いや 夜神月…
これだけ言えば伝わっただろう)

「………………」

「はい 一時は 私に従う者を集めたりもしましたが
こうなってしまった現在人数は必要ありません
私は日本に居ます」

「ならば 近いうちに…
顔を合わせるかもしれませんね」

「その時はよろしくお願いします」

「その時 キラとの決着を 必ず」

「もう世界は キラと 今 存在しているノートを始末する事でしか元に戻れないでしょう
キラとノートをこの世から消せば 我々の勝ち
私達が死ねば キラの勝ちです」

「この戦いはもはや… いや 最初から逮捕などは決着とは関係なく
世の中の法というものさしでは計れない…
一対一の…どちらが上かを証明するだけの戦いだったんです」
月 ニア
 

Page.90 予告


「レスター指揮官 ジェバンニ・リドナーは今何処に」

「では 繋いでください」

「よく聞いてください 近い将来 L…
つまり キラに直接会い 決着をつけることにしました」

「…はい…………
既に世界はキラの手に落ちたと言っていい所まできています が
ここまでキラ世界が完成しつつある中で 残る邪魔者は
私…SPKメンバー…メロ…日本捜査本部………
その中で キラが一番邪魔と考えているのは 
現状 最も顔と名前を入手しにくい私です
メロは名前が割れている様ですし
日本警察庁長官・次長殺しの容疑者ともされ
知っての通り 感情で動く… キラは キラ信者を使えば
殺り易いと考えるかもしれませんし…
私を殺せれば その時に他のSPKメンバーもおそらく…
自分の周りにいる日本捜査本部の者は至極簡単…
最も邪魔でありながら 動かなかった私が動くとなれば
必ず その期を逃さず 殺すべく キラも動く
いや 顔を合わせると言ったのは それに乗ってきた証です
売った喧嘩です もう やるしかありません」

「今の状況を整理しておきましょう
Lは夜神月…そしてキラ 少なくともLが夜神月である事は
L自ら高田と接触していると言った事からも
L本人に尋ねても『YES』と答えてくる決定事項でしょう
しかし 当たり前ですが キラであるという事は絶対に認めない 
ここまで 推測が立つ事は多々ありましたが 決定的な証拠はありません が
キラだという事はほぼ間違いない
99.9999%…100にならないのは証拠がないから ただ それだけです
そのキラ…仮にLキラとしましょう
その周りにノートの存在を知る 相沢・模木等 数人でしょう…
しかし…Lキラは 現在 自分ではノートを使っていない
周りの者に 自分もノートも見張られているからです
そこで もう一人 ノートを所有し 実際に使っている Xキラ
Lキラは 過去に弥を使っていた可能性や
メロのアジト突入時の事から 死神の目は持っていないと思いますが
Xキラは裁きから見て 確実に目を持っています
当然 LキラとXキラはどこかで繋がっていると 考えられますが
Lキラが見張られている事から 直接会っている事は考え難い
いや 不可能と言ってもいい
ならば 高田を介し 意思の疎通を図っていると考えるのが妥当です
キラのメッセージはNHNで報道され
Lキラは直接 高田に会っている事からです
ただし 今は Lキラ Xキラ どちらも
高田にメッセージを出せますので全てを鵜呑みにはできません
そして いくらキラの操り人形でしかないとはいえ
高田がXキラが誰なのか探る重要人物という事には変わりはないでしょう
こんな説明 いちいちしなくともわかっているとは思いますが
これが現状です で キラに勝つ方法ですが 大まかに2つあると思います
まず ひとつめは Lキラ Xキラを 殺してしまい ノートを没収する
これで キラの裁きと言われているものが止まればいい訳です」

「ほぼ100% Lがキラなのですから 私もこれで解決すると考えます」

「まず 裁きが止まったとしても 厳密にはやはりそれは
夜神月がキラだという証拠にはなっていない…
日本捜査本部にある方のノートは誰も使っていないはずですから
Xキラを殺した事で止まったという見方もできる
次に Xの他にYやZが存在し 裁きが止まらない可能性も0ではない
そして そもそも一番肝心なのは…
人を殺しておいて裁きが止まったから
『ほら そうだった』そんな事後承諾的なやり方は許されません
私達のやり方ではありません」

「そうです 私達…私や…Lのやり方ではない Lが浮かばれません
Lが次の者に託した意味がない」

「ですから Lキラ・Xキラを殺すとしても…その時は
目の前に100%の確たる証拠を突きつけ 負けを認めさせ
その惨めさを存分に味あわせてからです
その前に殺すなんてとんでもありません
よって 100%の証拠を挙げる手段を取る」

「殺人ノートに 名前を書かせた上で そこを押さえます」
ニア 画像 デスノート
「いえ それはまだですが もはやこの手段しかないでしょう
必ず考えます 対峙した場合 真っ先に書かれるのは私ですし…
さて どうしたものか………」

「しかし 先程言った こちらが先にキラを殺し
ノートを取って裁きがなくなればよしとする
これは 我々がそうしてくるかもしれないと キラも必ず考える事です
そこを利用し 何かできないか…………
殺られる前に殺りに来る事を…………」

「…まあ まずは今 キラとしての裁きをしてる者を探し出す事です
それにはやはり NHN 高田清美 その辺りから探っていく事…
それもキラは読んでいるとわかった上でです」
 

 

Page.91 停止


「はい…リドナーが自分の保身よりも捜査を優先してくれた事に感謝します」

「ところでレスター指揮官 これの答えは出ましたか」

「そうですか ジェバンニも同じ事を言ってました」

「まぁあなた達の意見を聞いた所で参考程度ですので
難しく考えず割と適当でいいです」

「そうですよね…ただ雑誌の特集のアンケートでは2位と人気はある様ですが…
一位は同じNHNの紗藤美哺です
それにもっと経験や威厳のある男性アナウンサーという選択肢もあったはず…
では何故高田が選ばれたのか
単にキラの好みが高田だったというのもありですが…私の考えでは――」

「高田はキラの崇拝者であり それを知っていたからです
出目川が選ばれたのはまだ世界がキラ寄りになる前から
熱狂的に局を利用してまでキラを支援する姿勢を見せていたから…
確かに脅せば代弁させるのは簡単ですが
キラにとってその者がキラの賛同者であるに越した事はない
いや 高田に関しては明らかにキラ崇拝者だから選ばれたに違いないんです」

「自分の意見も述べると言い出してからの高田は馬鹿丸出しのキラ崇拝ぶりです
しかし馬鹿ばかりの世間には この高田の言葉が効いているのも確か…
キラにしてみればこれでいいんです…」

「いえ 高田がテレビでキラ寄りの発言をし始めたのは
あの夜の密会の次の日からです」

「LキラはXキラにも 密会前までは高田にもコンタクトを取っていなかった…
それは再びMr.相沢達に疑いをもたれ見張られていたからだと考えます

「全くないとは言いませんが 
出目川が死んでから高田が代弁者として選ばれるまで一週間ありました
『出目川が死んだら高田を使え』という指示をしていたとしても
『一週間空けろ』というのは意味がなく不自然です
一週間の空白はLキラとコンタクトを取れなかったXキラが
出目川の暴走を止める為に独断で殺し
誰を次の代弁者にするか考えた時間とする方がしっくりきます」

「はい、今高田の身辺を洗うのは危険を伴うと思いますが
またジェバンニと聞き込んでもらえますか」

(やはり…キラ王国に出ていたキラ思想にどっぷり漬かった典型として
印象に残っていた男と同一人物…)

(今まで高田が出演した全ての番組の中で魅上は2回確認できた、
2回…親しくなるきっかけは十分にあったといえる
それにこの物言い…キラの『能力ある人間がそれを社会貢献に活かさず生きる事を許さない』
と酷似している 何よりもキラ王国の方での…)

(魅上照…この発言の四日前に出目川は死に
この発言の四日後に高田が次の代弁者としてキラに選ばれた…
それは私がLに「13日のルールが嘘」と突きつけ
模木はメロにより 相沢は自ら私の所へ来た後の出来事…
当然L…LキラはL・夜神月と弥海砂が再度疑われ監視されると考える
もしそれまで目を弥に持たせ裁かせていたのなら
夜神は焦り 監視前にノートを弥からキラ王国に映っていた中から使えそうな
キラ信者・魅上を選び渡した…
相沢達が戻り見張られたことでLキラは魅上とはコンタクトは取れなくなる
よって出目川の暴走を止める為に魅上は独断で殺した…
………魅上はそれでもキラから指示がないので キラ王国を使って断りを入れた上で
その四日後にキラ寄りと知っていたアナウンサー高田清美を
代弁者として独自に選んだ………高田が選ばれたのはLキラからすれば偶然であり
結果的にはXキラ・魅上の手柄…
Lキラ・夜神は大学時から親しかった高田だからこそ密会へ持ち込め
高田を通しXキラとのコンタクトを図った…
………一応全ての筋は通る…Lキラ…夜神月…Xキラ…魅上照…)

「交友関係を洗うのはもういいです 戻ってください
今一人の者が浮かび上がりました
それが外れだった時またお願いします」

「はい 私観るのは得意なんです」
 

 

Page.92 夜


「そうですね」

「しかし Mr.模木は喋らないでしょうね…それに 
十中八九LキラとXキラは高田を通し連絡を取れている
これは向こうもこっちがわかってると思ってる事です 
こそこそ聞く事でもありません」

「L Mr.相沢がもしそこに居たとして 
私とMr.相沢が直接これで会話するのはアリですか?」

「Lと高田アナが会う時はカメラや盗聴器を付け その一部始終を記録してますか?」

「わかりました『今は盗聴器だけ』ですね ありがとうございます」

「……危険を承知の上でリドナーは動いてくれているんです それより…」
今はリドナーが高田からXキラを掴もうとしている
まだ こちらがXキラの目星がついてないと見せ
L側の注意をリドナーや高田に向けさせておく間に魅上を洗う事です」

「いえ 魅上がXキラの可能性は高い 
十分に注意しまた部屋に入る等まではせず見張って下さい」
 

 

Page.93 決定


「……はい」

「はい?」

「……レスター指揮官 何度も言わせないでください 
魅上がXキラと決まってもそういうやり方はしません 
それではL・夜神月までは辿り着けない 全ての根源 夜神月がキラという事を明らかにし 
叩きのめさなければ意味がありません」

「とにかく まずは魅上により近づかねばなりませんが
それに当たり注意すべきことがあります それは死神の存在です」

「日本捜査本部から聞いた『メロからノートを奪還すべく 
キラが死神にメロのとは別のノートを持たせ日本捜査本部に渡した』と言う話がありました
つまり死神はキラに従いノートを持ってきたと言うことになる…
ならば魅上に憑いている死神も魅上に従う
今後より近づく中で死神に尾行がバレれば魅上に教えると考えなければなりません」

「難しくてもやってください 
ただ次は距離を持ち魅上の動向を映像に残す方向で構いません 
死神との会話でも得られれば一番です」

「…………この事から言えるのは――
夜神月はモテる ふたり(高田・弥)は夜神月の虜」
ニア台詞
「真面目に虜というのは厄介です そう簡単には裏切らない……・
いや 意のままに動かせる…・・」

「それより ジェバンニの報告に進展がないのが気になります」

「いえ ノートの方ではなく死神です
死神が憑いているなら三日間で一言や二言会話してもいいはず…
外では絶対に会話しない様にしているというなら この一週間で二度も堂々と
ノートを出し 殺しをしている事と辻褄が合わない…
それに 妙なんですよね…これ…」

「今 L捜査本部にいる死神は本部の者にも認知されている
つまり 夜神月に加え ノート・死神も監視されていることになる」

「しかし 魅上の方の死神はLキラから魅上にノートが渡されたと考えれば
Lキラと魅上だけはそっちの死神を認知できている
仮にそうだとすれば 何故その死神を使いコンタクトを取らなかったのか…
高田を仲介するよりずっと安全ですし 二人にしか見えないのであれば 
何らかの方法はあったはず」

「そうですね…あるいは 魅上の方の死神も捜査本部の者に認知できてしまう…
メロも死神がいると言ってましたが メロが死神を見ている時
L捜査本部にも別の死神がいた事になりますし
Mr.相沢・模木も本部にいる以外の死神を見たと証言している…有り得なくない…」

(使えない死神なのか…魅上の死神はLキラ以外にも認知できるのか…
高田がフェイクなのか…それとも…)

(……………・)
「この事から言えるのは―――魅上はノートを渡されたが
それ以来死神は魅上には憑いていない…・・
屋上で紙くずが転がるのを死神の気配と勘違いした……です」

「ふーん なるほど」
 

 

Page.94 外


(魅上には死神が憑いていない…)

「…そうですね…」
(死神が憑いていない 魅上はそう呟いた…
ここまで見た限りでは魅上は独自に大胆に動いている節もある…
Lキラの方の死神はキラに協力しL本部にノートを持ってきたが
今は本部の者にも見えていて動けない
魅上のほうの死神はキラとのコンタクトに使われていない 二人の仲介役は高田…)

「そうですか…そのくらいしてないと逆におかしいですしね」

「(…死神は憑いていない…メロのアジトに最初に踏み込まれた時も明らかに死神は見張りで
部隊のヘルメットまで取らせていた…魅上もカメラを付けるより死神に見張らせたほうが怪しまれない…
これだけの状況がある…死神は憑いていない…)」

「レスター指揮官 ジェバンニと魅上の生活・行動パターンをより徹底的に調べ
ノートを気づかれずに触る機会がないか窺ってください」

「はい ノートや魅上を押さえ証拠とするやり方はしません
おそらく魅上に死神は憑いていない…しかしノートを触った上で
何日か魅上を観察しなければ絶対に憑いていないとは言い切れない…
もちろん万が一憑いていたらノートに触った事が死神から魅上に伝わり
殺される可能性もありますが 今までの考察から魅上の死神は
魅上に協力的ではない可能性もあります」

「上下関係から言うとジェバンニになります…か?
もし死神が憑いていない事がはっきりすれば
完成させられるシナリオのひとつが浮かび上がります
しかし憑いていたら変更が必要になります、お願いします」
 



「Mr相沢お久しぶりです」

「…知ってます」

「筆談も分かってます」

「L…キラは筆談で高田を通しX…いや今キラの裁きをしている者に指示を出している
それは裁きの対象のズレが修正されている事からも明らかです
Mr相沢筆談をしているのは分かっていたとして問題は…
証拠となるそのメモ自体を押さえたかどうか」

「そのメモは”切り刻んでトイレに流す”
”誰もボディチェックすらできない高田に持ち帰らせ処分させる”
方法はいくらでもあります」

「Mr相沢…余計な事はしないで下さい」

「はい余計なことです 大体部屋に隠れてというのは無理がありますし
メモの内容次第ではいくらでも誤魔化しがきく 私なら絶対にしません
万が一全てが思惑通りに行き証拠となるメモを抑えられたとしても
そちらの皆さんが全て殺されるだけです
その瞬間キラを殺すなら別ですが」

「キラから今裁きをしている者に当然あなた方の写真は渡っているでしょう
おそらくひとつの合図でいつでも殺せるようにしてあると考えて間違いありません
あなた方が今かろうじて生きているのは私が存在しているからで
世界がキラに従った今 あなた方はとっくに用済みで殺されていておかしくないんです
……確かにあなた方がもしそのメモを押さえキラに殺されれば
私にとってはLがキラという証拠にはなりますが
そんな事はもうわかっている事で何の意味もありません」

「やり方が違うんです そのやり方ではキラが自由になるだけで私が困る
仮に今キラが誰なのか世界に証明されたとしても
世界の人間のほとんどがキラの味方をするんです
そうなれば私ですらキラにとって放置して構わない存在になりかねない…
わかりますか?」

「…Mr相沢、もうただキラとしての証拠を挙げればいいという段階ではないんです
キラを止めるにはキラがまだ顔も知らないこの私がキラの完全なる負けを
目の前に突きつけるしかないんです


Mr相沢お気の毒ですがキラはあなた方など何とも思ってません…相手にしていない
自分にたかる蝿くらいにしか考えてないでしょう」

「しかしキラは私のほうは絶対無視できない
それはキラにとって私は…Lとのプライドを掛けた勝負の現在の相手だからです
これで負かすことでしかキラは止まらない
Mr相沢はっきり言います あなた方はもう蚊帳の外なんです
それを自覚し邪魔だけはしないでいただきたい」

「これが現実です ただそれでもキラを捕まえたいというのなら
私に協力して頂けるというのなら…」

「今まで通りただ見張っていてください
それが 私にとっても いや キラにとっても一番有難い…」

「そうですそれ以上のことは無意味 いえこちらとしては迷惑です
シナリオはほぼ出来ています そのシナリオを外すようなことはしてほしくない
キラもまた私に勝つべくシナリオを作っているでしょう
あなた方に想定外の動きをされるのは面倒で時間の無駄としか考えない」

「違いますLを見張ることで異議はあるんです
そしてそれが私のシナリオに入っている
その形で私に協力してほしいという事です……キラに勝つ為に…
確かにキラは人を虫けらのように殺す
しかしキラが私と相対する時まであなた方を生かしておく可能性は十分ある
見届けてください………キラの最後を」

「……Mr相沢?」
 

 

Page.95 納得


(まず来たのは ジェバンニではなく Lの方か…)
「何でしょう? L」

「はい こちらで身柄を拘束させて頂いてます」

「念のために」

(夜神月 私のこの行動の意味はわかっているはず
現時点ではこちらの思ってる事は言い やってる事の意味は示すべき 
そうしなければ 先に進まない)

「それが 「Mr.模木も弥も 快く受け入れてくれてます」

「私とは少し離れた所に居てもらっていますが L あなたと二人の会話は可能です 
繋ぎましょうか?」

「どうぞ」

「L…私がLとして私の推理を世界に発表すれば
ノートの存在も含め誰がキラなのか かなりの人間が納得し信じるでしょう
そうなればキラの命を狙う者も必ず出てくる
しかし キラもみすみす殺されるはずもない 崇拝者を使いそれを阻止する
私はそんな意味のない血を流させる事なく
私がキラに勝つ事で収めたい」

「そうですね 確たる証拠を突きつけ終わらせるつもりです
もし私の考えが間違っていれば もはやその時点で
そして もし考えが正しくとも私がキラに負ければ
もう世界はキラの物と言っても過言ではないでしょう
そうなった時 キラは私を殺し 必ず───
ノートの存在を知る者 全てを殺します
それが キラにとっての完全」

「とにかく 弥海砂は目を持つ第二のキラだった可能性が極めて高い
よって キラがまたその目を使う事を念の為に封じました
キラとの決着がつくまで 
いえ私が許可するまでいてもらいます L これ以上言わなくても
あなたなら今の状況はわかっているはず…」

 

 

 

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