DEATH NOTE ニア台詞集

ニア デスノート

 

 

 

 

 

 

 

 

page.59 零(ゼロ)


「私はいいです」



「はい」

 

 

page.60 誘拐


「はい 2004年10月28日 Lが『キラをある個人に断定――赤いポルシェに近づくな』という指令を日本警察に出し
その40分後そのポルシェに乗った火口卿介がパトカーに包囲され捕まりました
火口はその場で死亡しましたが人を殺せる能力を持っていたのは明らかです」

「はい 名前を書かれた者が死ぬノートです
逮捕時たまたま 火口の近くにいた警官が『顔を知っている人間の名前を書くと書かれた人間が死ぬノートだ』と言ったのを聞いています
そのノートらしき物が火口の車からヘリに持ち込まれ 数分後 ヘリは飛び立っています
つまり Lのいない今 その死のノートは日本警察にあるという事です」

(……………こっちにスパイが?それも警察庁長官を誘拐し ノートを狙うような輩の…)

 

 

page.61 二番


「ゲームは勝たなければ パズルは解かなければ ただの敗者」

「うん そうだね」

 



「二アです どうやら長官が誘拐されたというのは本当の様ですから…長官救出 
犯人逮捕に協力するという方向に話を進めてください」

「私達には渡さなくとも長官の命と引き換えとなれば用意しておくしかないでしょう…
いや そうするように仕掛け チャンスがあればノートを横取ります」


「レスター指揮官」

「私はあなたを信用してます …が 他の捜査官には『死のノートが存在する』
以上の事は言わないでください 必要な情報は頭の中に入れて処分して下さい」

 

 
page.62 決断


「そうですね…人質が死んだのではノートの交換が出来なくなります
それにキラだったら………… だいぶ キラが絞り込めます」

「都合がいいじゃないですか 堂々と捜査に参加できます
それよりレスター指揮官 彼の行方は?」

「皆目ですか…………」

「いや それでいいんですよ
所在が皆目 わからないと言う事が知りたかったんです」

(メロ おまえは いつも感情的になりすぎて 
大事な事をおろそかにしてしまうんだ…………………… 
それとも この件には全く関係ないのか?…院に写真を残していくなんて…)

 

 

page.63 的


「その線もあると言っているだけです
そうだったら キラは日本警察の情報を得ていた事になると」

「電話を……」

「二代目L はじめまして」

「隠していても仕方ありません
私達はLに頼らずキラを捕まえる為に新しく作られた組織SPKです
この組織の上7名ほどがLの死を知っています」

「そして 私がSPKの中心にいる…そうですね…Nです…」

「Lには頼らないと言いましたが
事実 アメリカ内ではCAIやFBIは もう Lではなく 私のほうを優先し動きます
しかし 日本の警察庁長官殺害は許しがたい犯罪ですし…
この事件はキラ逮捕に繋がる可能性を秘めていると私は考えているので
全面的に協力したいと思います」

「どうしました L」

「取引?ノートとの交換ですね」

「わかりました LAにできる限りの捜査員を 事件の詳細は言わずに集め
LA全域を衛星カメラで見張らせ…いや…
全指揮は あなたにお任せいたします L」

「だから いいんじゃないですか 付け入る隙があるという事です
もちろん人命が第一です
しかし 我々SPKの目的はあくまでも──
ノートを取る事 キラを捕まえる事です」

「それに…実は 私は 一度ノートが日本警察から他に渡った方がいいとまで思っています」

 

 

page.64 直角


「………………

わかりました…L…
着地地点を割り出し…

その付近を衛星カメラで監視します
他にも できる事があれば 指示してください」

「L 着陸現場を衛星カメラで捉えました
こちらで見てる物は全てそちらにも常に送ります」

「はい マッケンローなら操縦できますし Mr.夜神と顔を合わせているので 彼を向わせます」

「これは 面白いですね…」

「…………L 何か手は?
まさか 本当にノートが誰ともわからぬ者の手に落ちていいと思っているんですか?」

「…それより 1㎞離れた地点にもう一台ヘリがいます 3番です アップに」

「……………結構 難しい事を簡単にいいますね… わかりました できる限り やってみます」

「駄目です やられましたねL」

「Mr.夜神の入った入り口と 犯人が出た入り口の間 500mずつの地点から
ミサイルが発射されようとしています あれは レーダーでは追えない型です」

 

 

page.65 責任


「それはどういう意味ですかL…」

「正直 それだったらよいのですが… 違います
確かに 私達はノートやキラの正体が欲しい
しかし この誘拐には一切関わっていません」

「犯人を捕まえる事でしか証明は できないでしょうね」

「ですね…」

「L 少しの間 二人をお借りします」

「2・3質問をするだけです
会話はそちらにも聞こえるよう配慮します もしかしたらそれで犯人を絞れるかもしれません」

「Mr.夜神 娘さんの方は犯人達の顔も見てないに等しく会話も ほとんどしていない様です
あなたは ワイヤレスイヤホンを通して主犯と名乗る男の指示を聞きつづけていた…
なんでもいい 思い出してください」

「Mr.夜神 少し待っていてください」

「ミサイルが落ちても壊れない それでいて確実に浮く物にノートを入れておけば
ボート 水上飛行機 水上ヘリ 回収方法はいくらでもありますね 海では目撃者も難しい…」

「L 聞いていましたか?」

「もう ノートは犯人に渡ったと考えるしかありません
何もできずにみすみす渡してしまった………………」

「いえ あそこまで用意されていては 誰が やっても奪われていたでしょう
阻止するには二人を犠牲にするしか なかったのかもしれません…
しかし──」

「私には 犯人の心当たりが全くないわけではありませんし
ノートを取り返す策も考えてあります」

「今後 ノートを奪った者を特定さえできれば L…あなたに
Lという世界の警察を動かせる者の名の元に
犯人達の名前・写真を発表すると脅しを掛けてもらえばいいんです
犯罪者として名前・顔を挙げられれば キラに殺される…………………
それをされたくなければノートを渡せ それでいいと思います 不本意なやり方ですが…
もちろんノートを取り戻してから捕まえもします」

「その時は お願いします」

「できる できない ではなく やるんです………
さて…お待たせしました Mr.夜神 何か思い出しましたか?」

「そういうことではなく 周りに人の気配が あったか…………………何か音はしなかったか
たとえば──」

「何か食べながら話していたとか」

「それが板チョコとしたらどうでしょう?食べてる感じからそうは思えませんか?」

(食べていたかもしれない… それにこれほどの…)

 

 

page.66 死亡


「L それはあなたに教えたくありません」

「私達は私達で犯人を追います」

「協力すると言ったのは誘拐事件に対してであり
ノートとキラの事はその後だと言ったはずです
そのノートを あなたは すみすみ取られてしまった…
先ほども言いましたが 犯人が特定できた時には
Lとして犯人の名前と写真を発表する形でだけ 協力して頂ければいい
他に あなたの力は必要としていません」

「初代Lは…自分の命と引き換えに────
キラという殺人鬼の存在 日本に潜伏している事 そして 殺しの道具まで明らかにした
しかし そのLを引き継いだあなたは何もしていない
いや それどころかあなたのせいで 世界にキラの賛同者が増えたとさえ私は考えています
あなたには何も期待できない 誘拐犯への対処で それがより はっきりしました」

「日本警察もです 現に指揮官であるべき夜神次長は警察を辞めるといって娘と日本へ帰った
全く あてにはなりません…
私達は私達で誘拐犯を そして キラを捕まえます」

「やられました」

「今ここに居る… いや これは SPKのほとんどのメンバーが殺された様です
誘拐犯と通じている スパイの存在は 薄々 感づいていましたが…
ノートに手に入れた犯人は もうこっちの情報を得る事より
スパイがばれ そこから辿られる事を避けたのでしょう」

「いえ 一応 経歴は伏せていましたから スパイに割り出されなかった者も居ます
今 ここで生存しているのは… 人数は言いたくありませんが… 多くは ない…
スパイを探し出し そこからと考えて動いてましたが 先に…やられました」

「そうですね…………… 
L あなたがノートを取られた時点で ある程度 覚悟してましたが残念です」

(…………………………) 「………互いに教えあうとは?」

(……………………メロの事を教えれば いくらこのLでもあの施設から私に辿り着くだろう
Lから日本警察…日本警察内からキラ‥…………
いや キラが私の存在を知ったとしても写真は ないし 名前も わかるはずない
それに近寄ってきてくれた方が…)

「…………………… ……………………
二代目 わかりました 情報を交換しましょう」

「私が この事件に絡んでいると考えているのは 通称メロ」

「写真はありませんし 本名はわかりません
わかっているのは 4年前までイギリス ウィンチェスターのワイミーズハウスという養護施設に居たという事だけです」

 

 
page.67 釦


「レスター捜査官 Lに繋いでください」

「L 聞こえますか?Nです」

「ノートに関して知っている事 これだけですか?」

「これだけでは 顔だけでノートに名前を書き込む事はできませんね
しかし 現在のキラはそれができているとしか考えられません」

「…………そうですか 確かに誘拐犯の方は顔だけでは殺せない…
生き残った者の何人かは外で動いていた スパイに写真くらいは撮られていたはず」

「何でしょう?」

「はい 私は二アです」

「そうですね…………」

「………………メロはノートを取る為にパイロットやMr.夜神と同乗した者
ノートの取引現場にいた者を殺した それでもう犯罪者です
ならば 私はノートを手に入れる為にもメロを捕まえなければなりません
しかし メロにとっては私に捕まるのは負けを意味するという事でしょう」

「まず 私同様 日本の捜査本部は力がないと考えている事」

「それならMr.夜神を生かし
娘の命を引き換えにそちらの情報を知る手段として残しておく…………………」

「向こうからの一方的なコンタクトになるのだから スパイと違い 向こうの情報が漏れる心配もない
そして そちらの本部や私達に教えたくない事も伝えられる」

「たとえば… メロは交渉中 Mr.夜神にチョコを食べる音を聞かせた…
これは私にノートを奪ったのは自分だと教える為です
そんなミスをするほどメロは馬鹿じゃない あれは わざとです」

「私に対する挑発 自分が先に取ったという優越感…
メロは私と競争(ゲーム)をしているんだと思います…どちらが速くキラを捕まえるか」

「しかし 今 私の言った事はポジティブな考え方です
もしかしたら メロも キラ同様 世界を牛耳ろうとしているのかもしれません
メロはいつも 一番になりたがっていた………………」

「メロの考えは 私にはその程度の推測しかできませんが
殺人を犯した以上 キラ逮捕の為にノートを持って協力するなんて事も考えられない
ただ メロ達の仕業と思われる殺人から だいぶ居場所も絞れてきてはいます」

「それも難しいですが メロは目的のためには手段を選ばない」

 

 

page.71 接触


「しかし あんなに切れ味よくヘルメットのベルトが切られているのに何故
首を切らなかったんでしょう?これでは二度手間です」

「どうと言われても

今は ジッと観てるのがいいと思います」

 

 

page.75 認知


(キラが手助け…注目すべきは取り戻したノートをL側…日本警察が持っている事…
…しかしもうこれ以上聞いても喋りそうにない…)

「二代目Lはふざけすぎ キラは動きすぎです
二代目は11月10日にアメリカ中のマフィアが死ぬと知っていた
何故知っていたかと言うと日本の捜査本部にキラがそう教えてきたから…
ふざけている…
キラのその情報を信じた理由については
私達には教えたくないが本部の者皆が納得できるものだった…
キラは日本捜査本部にノートがあったと知り自分が裁いていない特定のマフィアの死から
ノートが悪と位置付けできる者に渡ったと判断
ノートを取り返す為に力を貸すと持ち掛けて
そしてノートを取り返す事に成功…」

「通ってません 日本捜査本部に直接交渉できたキラが
何故そこにノートがある事を許すんですか?」

「一度は手を組みノートを奪還 それはいいとします
しかしノートを戻すならキラ自身の手に戻すべきです 
直接交渉できたのですから簡単な脅しでいくらでも出来ます
しかも色々なルールのあるノート…自分の殺しの凶器としての証拠を
自分以外の者に持たせているのは絶対におかしい
仮に火口から押収した時は知らなくとも 
マフィアに取られる前には日本警察にあったと知っていたなら何故放っておいたんですか?
取られた後に知ったなら何故今持たせているんですか?
自分以外の者が持ち ノートの存在が世間に知れればノートを狙う者も出てくる
国や警察はパニックを恐れ公表しないという読みもあるかもしれませんが…
キラの殺人の方法は噂や推測だけでごまんとあり 実証しなければ誰もノートを信じません
ですがキラが最も嫌うのはそれをされる可能性のはずです」

「以前からおかしいと思ってましたが
今回の都合の良すぎるキラと日本捜査本部のやり取りから考えるに少なくとも…
キラと日本捜査本部はグル」

「いや…本部内にキラがいる…とすれば…キラは二代目L」


「ですが辻褄は合いますし
問題は…残りの93%をどう埋めるかです 
ただ黙って眺めていただけでキラは動き二代目はボロを出し始めた
幸いメロに逃げられていますし 残りの93% そう難しくはないかもしれません
私は最初から二代目に違和感を持っていました
大体あの捜査協力に消極的な姿勢はおかしいと思いませんでしたか?
あれは自分達を探られたら困るからです」

「…捜査というのは 決めつけてかかり

間違っていたら『ごめんなさい』でいいんです」

「ではそう決め付けて日本捜査本部を徹底的に洗ってください」

「解散ですね チキン大統領のせいで…いや チキンどころか うじ虫以下です」

(ふざけるな!キラを認めていい訳がない)

 

 

page.76 挨拶


「はい この国の正義は崩壊しました」

「冗談ではなく解散してみるのも手だと思うんです
もちろん5年前 FBIが日本捜査本部を洗おうとした資料からの
L・キラの絞り込みもしますが 
それも日本の協力 いやアメリカ警察の協力すら全く得られない現状では難しい
今私を含めここに4人残っています 他の者はスパイにより顔と名前…いや
顔だけかもしれませんがメロ側に伝えられノートで殺された それで間違いないでしょう」

「皆 メロの立場になって考えてみてください…
スパイから顔と名前が割れたSPKのメンバー…全員を殺しますか?
特にこの本部に生き残る者がいるとわかっている状況で
その全員を殺しますか?」

「ですよね…」

「悪い策じゃない思います 分も悪くない…
あの副大統領にならSPKの解散を正式発表させる事も容易い
メロは今1人…仲間のいない状態と考えていいでしょう 
しかし彼が一番になる事を諦めるとは思えない…
私より先にキラを倒したいと考えているならばここの情報は絶対欲しいはずです」

「かなり危険です ですからその時はメロの言いなりになりましょう」

「こっちにある情報全部渡してやるんです 
特に二代目Lがキラである可能性がある事とメロの写真を私が持っている事 
それでメロがどう動くか…この策に乗る者は盗聴器を付け
毎日ここと元の住居を行き来してもらいます 
そうですね…部屋には監視カメラも付けてもらいます」

「その可能性は大です 
しかし皆さんも伊達に優秀と言われてた訳でもないでしょう…
怖い者はやらなくていいです ここから出ないでください
私は怖いので出ません」

「どうでしょう?特にハル=リドナー」

 

「はっきり言います レスター氏と私以外の情報は漏れていたはずなんです」


「それを殺さずに置いておいたんです メロは…
そして 私なら情報を聞き出す為に近づくなら女性であるリドナーを選ぶ
直接的な接触になった場合 逃げたり争いになった時の身体的な事と
いくら SPKとはいえ女性のプライベートに盗聴器やカメラは付けないと考えるからです」


「いえ… 6:4ってところです

そして接触があるならリドナーが7 
ジェバンニが2:5 レスター指揮官が0:5というところでしょうか」

「信じますよ?真のLが死んだ事を知っている者なら信じます」

「それとレスター指揮官 どうせ我々はもう非公式な組織です 
一般人でも構いません キラを全否定しそれなりに力のある人間を集めてください
私がLから受け継いだ資金をいくら使っても構いません」

「信頼なんていりません 
我々もこれからはキラを抹殺すべく 闇の組織となっていくしかないんです 
そういう組織があってそういう場所に入り
顔も声もわからぬそこのボスに従うという 
それだけの人間でいいんです 駒は多いに越した事はありません 
これからはそういう戦いになっていきます
抜けたいなら今のうちです 言ってください」
 


 

「入れましょう」

「メロ ようこそ」

 

 

page.77 利用


「メロだけでなく皆さん 銃は降ろしてください 
こんなところで血を流しても無意味です」

「どれも証拠はありませんし 長官殺しはキラの仕業と考え…
いえそんな事はどうでもいいんです」


「何度も言わせないでください 我々の目的はキラを捕まえる事
今 メロを殺すことは私達に何のプラスにもなりません
ノートは一度手にし 我々より キラに近づいた事実に敬意を表すべきであって
銃を向けるなど失礼極まりありません」


「ここに来るとまでは考えていませんでしたが…
メロがいろいろやってくれたおかげで大分キラが絞れました」

「レスター指揮官 何度も言わせないでください 
銃は降ろしてください メロ 私を撃ちたければ撃ってください」

「写真はこれ一枚で複製等は決してありません
ここの監視カメラの映像にも残らない様になっています
ワイミーズハウス等のメロの過去を知っているものすべてへの対処もしてあります
100%とは言い切れませんがメロがノートで殺される事はありません」

「わかってます」

「………………………私は信じますよ」

「死神がいるなんて馬鹿な嘘をメロがついて何になるんですか
どうせつくならもう少しまともな…意味のある嘘をつく…
よって死神はいます」

「メロ」

「競争ですね……………」


(あんなゲスな人間を代弁者に…
そして これはやるには早すぎると思える体裁を気にせぬ強引な手法…
これを本当にキラがやっているなら 
メロと私たちの存在を脅威に思いあせっているという証拠だ…
…………嘘のルールか?……)

 

 

page.78 予測


(ルールに嘘…)

(心臓麻痺や ある程度操って殺せるのは今までの事から間違いない
ノートを刻む焼く等――ノートは まだ存在しているし試せるはずもない
ならば嘘のルールは13日以内に次の名前を書き込まないと死ぬルール)

(………………………………こうなればもう直接…)

「L メロを捕まえました」

「が…逃げられました」

「しかし 多少の尋問はできました」

「いえ 本当に逃げました 捕まえられた状態から逃げるとはたいした男です」

「それで聞き出した事からいくつか気になる点がありどうしてもL あなたの意見を…
メロが言うにはノートには死神が憑いている 
そういう者の存在は確認できましたか?」

「その死神からいろいろ聞いてみたいものです」

「それと一番気に掛かっている点は………………
あなたに最初に教えて頂いたノートに書いてある七つのルール 
その中に嘘があるという事です」

「はい そうですね
しかしL あなたの考えを聞かせて頂きたい
嘘のルールがあるとすればどれか…」

「やはりそう思いますか 私もそう思います」

「!……」

「………………そこに死神が居るんですね?」

「………………あなたは今 ノートは日本捜査本部にあると言った L つまり 
あなたもその捜査本部に居るという事になる それで間違いありませんね」

「この会話 あなた以外にも聞いている者が?」

「………………大体 わかってきました…」

「二代目L…捜査本部の皆さん………初代Lの顔を見ましたか?」

「では 見たと答えてくるしかありません」

「ふーん 見たんだ」

「では仮に あくまでも仮に です…
Lの顔を見たというその中に仮にキラがいたとしましょう」

「何故 Lを殺したキラがあなた方を生かしているのか?
Lと一緒に殺せばよかったのにと不思議に思いませんか?」

「………本当にそうでしょうか?私は"13日のルール"が嘘だと考えています
嘘でもその仮は成り立ちませんか?」

「そうですね 私は死神よりメロを信じます
死神ですよ…死神なんて信用できるはずがない 仮にが成り立てば――」
そこにキラがいて死神に嘘をつかせているで通ります」

「では こういうのはどうでしょう?私がメロの名前をノートに書く」

「もちろん メロの名前をあなた方が知っているのならですが…」

「メロは捕まれば当然死刑でしょう 
ですから 不覚にも一度は捕まえながら逃がしてしまったその責任を取り 私が書きます
死に場所を操ればそちらもメロの死は確認できるはず 
後であの爆破現場から出た物とのDNA鑑定でも何でもしてください そしてメロが死に──
書き込んだ私が13日後に死んだら その時はキラの勝ち 私はそれで構いません」

「"13日以内に次を書き込まないと死ぬ"
このルールを検証する事はキラ捜査にプラスになってもマイナスになる事はないはずです
私が身を持ってやらせてもらいます」

「やはりそうですか」

 

 

page.79 白々


(メロ…動いたか…何を…)

(メロ…やってくれたな………………
これならメロに危険はない しかし このやり方では…)


(日本捜査部の者であるのを疑う必要はない…
………………だがもしこの捜査員がLでキラであったら…
メロが直接Lと連絡を取り L…キラ自身が動くとは思えない
メロが私を殺そうとする事もない…が
可能性は0ではない…)

「いえ 間違いました」

(Lではないな……………ならば急ぐべき)

「その者を中へ入れてください」
デスノート カラー版
「こんにちは はじめまして ニアです」

「そこへお座りください 色々お聞きしたい事があります」

(もたもたしていられない…Lがキラでも今ならまだ模木は殺せても
私は殺せないはず…今 模木が死ねば日本捜査本部にキラがいるとなる…)

「模木さん でしたね」

「メロも私達も あなた達同様 キラを捕まえたいだけです
それは わかって頂けているはず」

「協力してくれませんか?あなたの命を賭けて」


「あなた方は前のL 真のLに会っているそうでしたね
今 本部内に居る者の中に 一度でもLが
キラじゃないかと疑いを抱いた者はいませんでしたか?」

「イエスかノーかだけでも構いません」

「メロ この捜査員は既にキラに 何も話せぬ様操られている可能性がありますね」

「13日以上書き込まなくても死なない
これに何か引っ掛かる事はありませんか 模木さん
どんな些細な事でもいいんです」
「私たちは キラを捕まえたいだけです
嘘をつく必要もない
あなただって もし信じている仲間が疑われていたのでは嫌でしょう
ならば 全て話し白黒ついた方がスッキリするはずです」

(………キラめ…
このタイミングでこれでは日本捜査本部にキラがいると
言っているようなもの…
しかし 我々が死ねば関係ない……そういう事か…)

 

(!L…!)
(………こいつ白々と………)

 

 

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