大阪市淀川区のインターネットサービス会社社長ら5人が出会い系サイト利用料を架空請求したとされる詐欺事件で、約1万4000人から振り込まれた総額約2億円の中には、「サクラ」を使った偽の出会い系サイトで得た利用料も含まれていたことが、大阪府警の調べでわかった。

 同社のサクラだったという同市内の女性(24)が読売新聞の取材に応じ、「絶対出会えない」仕組みを証言した。

 2008年夏、女性はアルバイト情報誌に「ウェブ管理」とある募集を見て、同社を訪れた。男性社員は「それは締め切った」と言って時給1000円の別の仕事を勧め、「会員にメールを送るのが仕事。やり方は、先輩に聞けばわかるから」と説明した。

 通されたオフィスに約20台のパソコンが並び、若い男女約10人がキーボードをたたいていた。空席に座ると、隣の女性が「出会い系サイトの返信役」と教えてくれた。

 次々とメールが入ってきた。サクラのプロフィルや「丁寧な言葉遣い」「絵文字を多用」などの特徴は、相手の会員ごとに決まっており、画面には、その注意が表示される。交信履歴を見ながら、つじつまの合う文を書く。会員は男性だけで、男性アルバイトも女性になりすましていた。

 「(会員の)近くに住んでいるように装って」とアドバイスされ、メールを送った。

 「会えないかな」というメールが来て「どうしたらいいですか」と先輩に尋ねると、「じらすか、『忙しい』と言ってはぐらかしてやりとりを続けて」。

 履歴を読むと、待ち合わせをして、寸前で「風邪を引いた」などと取りやめているケースがいくつもあった。それでも相手からは、「大丈夫?」と気遣うメールが来ていた。

 やりとりのたびに会員には料金がかかる。女性は約20人にメールを送り、罪悪感からその日でアルバイトを辞めたという。府警は、2億円のうちどの程度がこの偽サイトによるものか、内訳の特定を進めている。

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 鳩山由紀夫首相は30日夜、民主党の小沢一郎幹事長に対する検察審査会の「起訴相当」議決について「当然参院選には影響はある」との認識を示した。小沢氏続投方針には「変わりない。頑張っていただきたい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 枝野幸男行政刷新担当相は30日夕、NHK番組の収録で「国民の理解を得られないで政策遂行できるはずがない。少なくとも国民の納得が得られる行動をとることが最低限必要だ」と指摘。これに先立つ記者会見では「参院選に影響があるのは間違いない。幹事長の役割は選挙に勝つということだ。それを踏まえて(小沢氏は)いろいろ考えていると思う」と述べた。

 菅直人副総理・財務相は「国民に十分な理解が得られる状況にないという意味で心配しているが、首相が『そのまま頑張ってほしい』と言ったので、その判断に従いたい」と語った。

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