昔、関西人が大好きなTV番組・探偵ナイトスクープで「恐いモノに追われると速く走れるか」という依頼の検証がおこなわれたことがある。桂小枝が変態に扮し、当時日本を代表するアスリートだった(旧姓)新井初佳さんを100m走で追いかけるという小ネタだ。検証の結果、変態〝こえぴょん〟に追いかけられたほうがタイムが上がった。「恐いモノに追われると速く走れる」ことが実証されたのだ。
これと同じ理屈(?)で「原稿に追われると遠くまで跳べるか」を試してみたことがある。…というのはウソだけど、似たような状況で先日、尼崎市陸上競技選手権大会というのに出た。試合前も試合後も仕事。つまり原稿の執筆の合間に試合に出て、まさに原稿に追われながら幅跳びをしたのだ。結果は惨敗。向かい風もきつく、腰も痛め、ダメだった。
1本目は踏み切り板手前でジャンプし、6m33。このとき、砂場に腰を強く打ちつけてしまった。砂場がスコップで掘り返されていなかったのだ。トップスピードで走り、思い切りジャンプし、硬い地面にケツから落ちるのである。痛めるのも無理もない気がする。
尼崎の試合では以前にも同じことがあり、腰を打ちつけて途中棄権したことがある。「今回も同じ状況かも…」と思い心配していると、やはりもう、腰が痛くて動かなくなってしまった。3本目を終えた時点で砂場を掘り返してもらったけど、腰は限界。また途中棄権した。砂場を掘るのはたしかに面倒だ。でも、選手にとってはこれまで積み上げてきたものが一瞬にしてパーになってしまうこともあるのだ。まあ、僕の体がもうすこし丈夫だといいのだけど、いつもスレスレの状態で競技をしているのでしかたがない。
それでも1本目の跳躍が気持ちがよかった。イメージ通り踏み切れた。この日は寒く、向かい風もきつかったので、まあこんなものだろう。天候と体のコンディションがよければ7m以上は跳べる確信を得る。完全燃焼はできなかった。しかし、来年につながる終わり方はできた。
4度目の冬季トレーニング、楽しみながらがんばろう…といいたいところだが、当分、走れそうにない。ものすごい量の原稿に追われている。変態こえぴょんもビックリの量だ。まあ、こちらも楽しみながらがんばろう。