トップランナーというTV番組に朝原さんが出演されていた。
朝原さんが「感覚」について話をされていたのが印象深かった。
自分が走った際の感覚とタイムをすり合わせていく、その自己対話を大切にされてきたという。
とてもよくわかるし、また、とてもよくわからないほど高度な話。
感覚とは、それが一瞬姿を現したスキを狙い、手を伸ばして掴み取ろうとしても、
次の瞬間には蜃気楼のように消え去ってしまう、
とてもはかなくて切ない、心の残像のようなもの。
それを朝原さんは〝タイム〟という現実に照らし合わせることで、
永遠に手が届くことがない感覚を現実のものにしようと努力する。
その究極の自己対話の連続が体の動きを研ぎ澄ませ、
体格さではかなわない黒人選手と対当に戦う力を身につけた。
僕が陸上競技が好きな理由は、
朝原さんがそうであるように
どこまでもストイックに自分を追及できるから。
朝原さんは試合や練習の際の感覚を自分の言葉でノートにつけられていた。
このブログでも、表現しにくい感覚のことをできる限り自分の言葉で書いてきたつもりだ。
今後も感覚を〝言葉〟という現実に置き換え、
掴みどころのない感覚を現実のものとする努力を続けようと思う。