皆様こんにちは。
今週は今年一番の酷暑ウィーク、そしてこの週末は鈴鹿8耐が開催されますね。
明日金曜日は予選、土曜日はTOP10トライアル、そして日曜決勝と現地に居てたらさぞかし楽しかったのですが、今年は日程を勘違いして別の予定を入れるミスをしたので現地には行けませんが、例年以上の過酷な環境の中、各チームの目標に向かって頑張って欲しいと願ってます。
本当は明日、予選だけでも行きたかったんですけどねぇ。。。※お声掛け頂いた皆様、ありがとうございました。ベストを尽くして良い結果が得られる事を祈ってます。
さて昨日からの続きで、まずはラウンドタイプからのスタートです。

ラウンドタイプの2022年モデル用スリップオンの数値は近接:94dB 加速:79dB となります。
サイレンサー容量の大小はありますが、マフラーの構造的にはショートオーバルと似ており、2022モデル用の数値的にもこのままでは間違いなく近接で不合格になる恐れがあり、、実際に測ってみると近接:95~96dBと、やはりアウト。
という事で今回ラウンドタイプは敢えて規制上限値に対して余裕を持たせた上で、インナーピースを大口径化する事によって音量は抑えつつ低音域を効かせたサウンドを目指してみる事にしました。

見た目殆ど分からないと思いますがこちらも比較する為に2種類用意、音量も殆ど同じながらインナーピース径が太い左側がアクセルブリッピングした時の音質が良くコチラを採用する事に。そのグラフがこちら。

赤線がスリップオンで黒線がノーマルです。
ピークパワー的には良かったのですが、赤丸の部分がノーマルに対して下回ってしまう結果に・・・
何をやってもパワーグラフ的に変わらないみたいな事を昨日書きましたが、この様に落ちる時は落ちますね・・・機械は正直です(笑)
しかしこれにはスグ思い付く事があり、同時に試していたサイレンサー内部のインナー長が影響してると見られた事から、寸法変更してスグに改善する事に。そして出たグラフがこちらです。

思った通りの結果で、中速域が大きく改善出来た訳ではないのですが落ち込みは無くなり、ピークパワーのコンマ1馬力は誤差範囲かも知れませんが、10,000rpmを超した辺りからのノーマルとのパワー差が前のグラフと比べ明らかに元気になりました。
パワーグラフで言えば音量を抑えつつもSS-OVALと同等で音質的にも低音域がよく効いているのですが聞き心地が柔らかいというか、私が良く使うワードですが2022年モデルに比べジェントルなサウンドに仕上がったと思います。
ここ数年、音量に関して若い世代をを中心に大きな音量を避ける傾向にありますが、今回の試験結果は近接:90dB(上限値94dB) 加速:76dB(上限値82dB)と、そういった方々のニーズにも合致する商品じゃないかなと思います。
あっ、音量は抑えていますが音質に関しては純正と一線を画した低音の効いたサウンドに仕立てていますのでご安心を、
という事でお次はショートオーバル。

5月の試験で不合格となった2022モデル用ショートオーバル。
改めて落ちた時の数値を事務局に確認してみると何と96dBという事でした。。。ヤバ過ぎですね(笑)
実際には95.1dBであってもコンマ以上切り上げなので公式結果が96dBとなるのですが、それでも中々インパクトのある数値ではあります。
試験前の計測数値は93dB前後ですから、当日の天候やバイク自体の状態があるとはいえ数値的に何しに持っていったんだという事にはなります。。。この点は反省です(笑)

今回のJMCA認証試験にあたって、ベンチテストを行う前に仕様違いを入念にチェック。
サイレンサー長を長くする案もありましたが、それでは「ショートオーバル」にならないので即却下(笑)。
サイレンサーエンドのみならず内部構造も変更しながら音量そして音質を確認していきました。
因みに前回の不合格になった試験で加速走行騒音値は81dBと、こちらは余裕を持ってクリア出来ていましたが、加速時の音質に個人的に嫌な金属音というか反響音が聞こえた気がしたので、この事も踏まえてのサウンドチェックとなりました。

こうしてサイレンサーの選定を終えてベンチテスト。その結果がこちら。

同じく赤線がスリップオンで黒線がノーマルです。
サイレンサー容量が小さい中での仕様変更で、低中速域の落ち込みが出ないか気になりましたが、無事及第点。
グラフ的には他のスリップオン同様ですが、アクセルのレスポンンス感やフィーリングは一番良かった様な気がします。
音量に関しては近接:94dB 加速:80dBの結果で前回の試験から近接は-2dB、加速は-1dBという事で無事合格して来ました。
あらためてJMCA認証試験の公式結果は以下の通り。※暫定結果と異なります。
・ラウンドタイプ 近接:90dB 加速:76dB
・SS-OVAL 近接:92dB 加速:79dB
・ショートオーバル 近接:94dB 加速:80dB
上記の通りとなりました。
試験後のブログでお伝えしていた暫定結果ですがショートオーバル計測の際、その場で確認した数値の筈ですが近接が93→94dBが公式結果の様で余裕残しと思っていたのが、上限値丁度の結果となりましたね(笑)
ショートオーバルをご検討の方で音量が気になる場合は、この点もご留意頂いて判断して頂けたらと思います。
という事でここまでノーマルを含めた全てのベンチテストデータをご紹介させて頂きました。
今回の開発では計測する度に音量が大きく違ったりと、地味に問題点がありましたが、終わってみれば各サイレンサーのサウンドに特色を持たす事が出来ましたし、それぞれ形状も異なりますので、色んなアングルから商品選びを楽しんで頂けたらと思っています。
という事で以上になります。
それでは今日はこの辺りで。