XSR125 来週のJMCA認証試験に再挑戦です。 | WR'S ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

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皆様こんにちは。

いよいよ来週に迫ったJMCA認証試験ですが、昨日までにほぼ仕上がりました。

前回の試験では加速騒音値である79dBを0.3dB差で不合格となり、「もう少し何とか出来なかったものか?」と帰りの車で猛反省していましたが。。。

 

前回試験の仕様では近接は規定値の90dBに対して余裕を持って87dB前後で試験に臨みました。

正直、その近接の数値から加速騒音に不合格とは想定していなかったのですが、既に合格しているYZF-R125/MT125ではラウンドタイプが近接86dB、SS-OVALが近接88dBと、ほぼ近い数値の中、ショートオーバルだけ加速で落ちたという事は、サイレンサー容量が影響しているのは明白です。

 

技術的には音量を下げる事自体は非常に簡単です。

ただ、限られたサイレンサー容量では、音量ダウン=パワーダウンといったトレードオフの繰り返し。。。

ビジュアル的にはこのスタイルを変更したくない気持ちが強く、結果的に答えが見えない状態が続きました。

 

という事で。。。

ビジュアル的な管長は変更していませんが、今回はレゾネーターを追加しました。

 

エキパイの奥のパイプが見えるでしょうか?そう、これが今回採用したレゾネーターです。

 

レゾネーターを入れる場合、エキパイ管長のどの位置に仕込むかで目的も変わってきますが、今回はピンポイントで音量抑制、簡単に説明するとレゾネーター室(空洞)に入った排ガスが出て行く時にエキパイを通る排ガスと排気干渉を起こし、その排気干渉により音量が軽減するという。。。まぁ、かなり簡単でザックリした説明ですが(笑)、そんな感じです。レゾネーターを装着する事で周波数も変化しますのでマイルドな音質にもなります。

そして少し足らなかった容量を補う事でパワー特性に良い変化が現れる事を期待しています。

 

但し、レゾネーターが機能するかどうかは、当然容量計算も必要ですしレゾネーター室に通じる穴径も重要で、そもそもエキパイ管長がでたらめな場合、全く以って機能しない事もあります(笑)※まぁ、そこそこ難しいです。

今回の場合、パワーが上がり難いとされるこのエンジンにおいて、ピークパワーで1馬力ほど上がっていますので、エキパイ管長自体は大丈夫だと思っていますがどうでしょうか?

 

その結果はコチラ!と紹介したいところですが、もったいぶって申し訳ないのですが、来週のJMCA認証試験に合格しましたら、ビフォー・アフターのグラフを皆様に紹介したいと思っています。

グラフを見せずに言うのもアレですが、パワーカーブはこれまでの物より大幅に改善しています。

 

そして肝心な音量に関してですが、こちらも大きく改善を果たす事が出来たと思います。

「出来たと思います。」という言い回しは少し不安になりそうなものですが(笑)、やはり現地でしっかり合格して来るまでは言い切れないというか。。。(笑)

 

近接騒音値は85dB前後、加速走行騒音値も自社テストでは1dB以上低いので、余裕をもってJMCA認証試験には通る筈です??(笑)

 

またパワー面から触媒を後方に装着していましたが、レゾネーター位置の調整をした結果、触媒位置も前側に移動出来ました。その事により、排ガス試験に関しても問題無いと思います。

 

という事で来週の試験でしっかり合格して皆様にご紹介出来る様頑張って参りたいと思います。

 

最後になりましたが、リクエストを頂いていたF-BLACKタイプの画像を紹介させて頂きます。

また改めて屋外で撮影しますので宜しくお願い致します。

 

それでは皆様にとって良い連休を。