昨日のJMCA認証試験の結果です。 - 排ガスのお話。- | ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

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皆様こんにちは。

昨日はJMCA認証試験があり、弊社もDax125のアップマフラーを受験して来ました。

昨日、試験終わりにブログでご報告しようと思ったら、スマホアプリがバグってしまってブログをアップ出来ませんでしたので更新出来ずですみません。

 

結果は、「近接:88dB  加速:78dB」 でした。

想定していたよりそれぞれ1dB位高い数値にはなりましたが、余裕を持って合格、加速走行騒音値に至っては聞こえ目には耳にも優しく、「75~76dBかな?」と思っていましたので、数値を確認して少し驚きましたが、いずれにしても余裕でクリアです。

 

これで終われれば良かったのですが。。。排ガス試験で不合格となってしまいました。。。

令和2年排ガス規制はアイドリング規制値がそれまでの「CO:3.0」から「CO:0.5以下」に大幅削減されています。

 

そして今回の結果は、CO:0.5に対して0.54でした。。。う~ん、もうちょっと。。。(笑)

たとえ100分の4でも結果は結果です。。。

 

令和2年排出ガス規制後、それまでロングヒットセラーだったバイクが続々生産・販売終了していますし、令和2年排出ガス規制適合車両はとにかく「大きな触媒」が何個も内臓されています。

 

今回Dax125用アップマフラーにも大きな触媒を内蔵しており、この触媒は令和2年規制前は250ccクラスでも余裕でクリア出来る触媒で、実際に前回のDax125用ダウンタイプもこの触媒で排ガス試験をクリアしています。

 

では何故、今回は排ガス試験でギリギリアウトとなったのか?。。。ですよね。

実は細かな要因は何個か考えられるのですが、マフラーの開発情報も含みますので残念ながらここでは書けません。

ただハッキリしている事は前回のダウンタイプで合格してきた事での油断。。。これも大きな要因で、排ガス試験に関しては「通るもの」と考えており、全く気に留めてなかった事も大きかったです。

 

ダウンタイプとアップタイプの画像ですが、黄丸の部分に触媒を内蔵しています。

アップタイプは、より管長を稼ぐ為のレイアウトにしている事から、同じサイレンサー前に触媒を入れているとはいえ、アップタイプはダウンに比べて触媒位置が数十ミリ後方に位置するんです。

 

試験の数値を考えると、物理的な敗因はコレですね。。。

性能面と音量・音質の調整に集中しすぎていた事に反省です。。。

 

昨日は朝9時の気温から時間が経つごとに気温が下がり、冷たい風が強く吹くといった状況だった事もあり、測定の順番を待っている間にエンジンは冷えきって、測定時でも触媒付近を手で触れる程度にしか排気温度が上がらなかった状況を、もう少し考慮しとくべきでしたね。。。(触媒付近を手で触れるという事は触媒温度的に機能していない事を意味します。)

 

とまぁ、長々と言い訳を書きましたが(笑)、2月は国内仕様のDax125を予定していましたので、予定に大きな変更は無く、来月はより一層寒い事が考えられますし、今回諸々の問題を紐解きながら来月に向けて解決出来たらと思っています。

 

実はDax125に関しては各社めっちゃ苦労(試験落ちたり…)されていて、これまでは横目で「皆さん大変。。。」と思っていましたが、決して他人事ではないと(笑)、心を引き締めて次回の試験に臨みたいと思っています。

 

某開発者さんに「Dax125の触媒はフロントパイプに入れる方が。。。」とのアドバイスも頂きましたが、デザインが大きく変わってしまう事と、試験結果を踏まえて改良の余地がまだありそうなので、しっかり煮詰めたいと思います。

 

という事で引き続き頑張ってみたいと思います。

それでは。